10年ぐらい前だったか。
茨城の伯父の家に遊びにいったとき。
(つくばマラソンかかすみがうらマラソンの前日だったかな?)
伯父がちょっと買いものに行くってんで。
いっしょにクルマに乗ってたら。
そんなに広くないあぜ道で目の前のトレーラー?に
「競走馬輸送中」って書いてある。
「間違えてもあのクルマにぶつけたら、一生借金w」
伯父がカラカラ笑いながら言ってて。
そういうもんだなってことを知った。
美浦村、すげえなw
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もしそのクルマと事故って。
中に乗ってる競馬馬になにかあったら。
その馬の維持費や、
これから稼ぐかもしれない賞金、
競走馬を引退したのちも、牡馬だったら種付け代や牝馬だったら未来に産み出すかもしれない子孫の利益。
ナドナド考慮に入れ。
それこそ一生でも背負いきれないような、莫大な賠償金が請求されるという。
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(きょうは塩漬けしてた過去エントリーを掘り起こしてリライトしておる)
(このエントリーを下書きしたのは、「競走馬輸送中って書いてるクルマを煽り運転してるバカがいたぞ!」的なネットニュースを目にしたのがきっかけだったような気がする)
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そんで。
「競走馬輸送中」って書いてあるトレーラー(馬運車っていうらしい)についてググってるうち。
こんな都市伝説?が出てきた。
(キクチの記憶をもとにしたほんわかしたレジュメ)
(真偽のほどは、知らん)
○馬運車のドライバーには、大前提として運んでる競走馬に影響を与えない運転をすることが厳命される、と。
○事故を起こすのはもってのほかとしても。
○馬のケガにつながったらコトなので、急ブレーキ厳禁。
ってんで。
○もし、子どもがいきなり路上に飛び出してきたとしても。
○ブレーキかけんな。よしんば轢いちゃってもしようがない、と。
要するに。
競走馬一頭にかかってる経費や産み出すであろう利益とてんびんにかけたら、ガキんちょ一人が最悪の事態になったとしても、それを賠償する金のほうがぜんぜん安上がりだからOK、ってロジックらしくって。
なんかすげえなっておもった。
(くりかえすが真偽のほどは、知らん。都市伝説だからな)
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こんな言い方はアレだけど、「都市伝説を求めてるひとの欲求にバッチリ応えられる、ある種、夢のような話」じゃん?
「ひとの命は地球より重い」なんて、まったくのきれいごとで。
けっきょく世の中は経済のバランスで動いてるということ。
道義的にはあきらかにありうべからざることなんだけど。
「正義」の価値観をどこに据えるかによって。
そういう正義の執行?もアリなんじゃないか?
って、一理はあるような気もしてくる。
うっかり納得しちゃいそうなロジックではある。
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いや、そんなわけないんだけどね。
たとえば「そこらへんのガキんちょ」が一人、事故で亡くなったとして。
その親とか、気が狂うほどショックを受けるだろうし。
身内もおんなじぐらいショックを受けるだろうし。
学校や地域といったそのガキんちょに関わりのあるコミュニティのひとたちにも、そうとうなダメージを生涯、残す、波及することになるであろう。
(曲解されるとめんどくさいのでいちおうフォローぇ)
いらねえじぶん語りをすると。
小学生のとき、同級生が事故で亡くなって。
それは当時を知るひとにはわかるかもしんないが、輸血拒否事件として世間をにぎわせたやつで。
そいつん家は駅前の商店街で商売をしてたんだが。
ほどなく、家族はどっか遠くへ引っ越してしまったし。
去年、ほかの同級生が病気で亡くなったとき。
通夜の帰り道で、サトルと「同級生で亡くなったのって○○クン以来2人目だよなあ」ナドトいやおうなく彼のことを思い出しちゃう。
ていどに、広く周囲に一生モンの傷として波及しちゃう感じで。
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そういう意味では。
「ガキんちょ一人がいなくなった」は誰であれ、その事実だけで収まるはずはないし。
「ひとの命は地球より重い」ってのは、あながちきれいごとだけじゃない正解である。
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むかし、知り合いのおまわりから聞いた話では。
実際、そういう不条理な事件事故で幼い子どもを失ったケースでは。
全部といっていいぐらいほとんど、家族が発狂しちゃったり一家離散につながっちゃったりしてるという。
「表には出さないけどな」と。
そりゃそうっすよね。
むしろおまわりとしてはそのばあい、半狂乱で復讐しようとしてる親とかを実行しないようにしっかりガードすることこそがしごとだとか。
だからこそっていうか、クソみてえにいきって煽るバカとか、信号が青に変わって1秒動かないだけでドヤ顔でクラクション鳴らすようなプロ意識のかけらもねえタクシー運ちゃんにたまらなく嫌悪感が爆発するわけです。だっておめえらがその気になればいくらでも人の命奪えんだぜ?その自覚と責任あります?みてえな。
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という、暗い話一辺倒にしたいんではない。
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。。。
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ただ。
いっぽうでこんなことを妄想した。
あくまで、タチの悪いファンタジーとして。っすよ。
「経済のバランス」って観点で考えると。
馬運車がそうやって轢いちゃったガキが。
よしんば、日本の経済を左右するような超一流企業の御曹司だったばあい。
あまつさえその超一流企業が同族経営で、ふつうにいけば数十年後、社長の椅子が約束されてるようなガキだったばあい。
どういう経済バランスがはたらくんすかね?
ナドト。
たんじゅんにちょっと、興味わかね?
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と。
ここまでリライトしてて。
なんでこのエントリーを塩漬けにしたか、わかったわ。
オチとして据えた「タチの悪いファンタジー」も。
もととなった都市伝説も。
話の流れ上、ついつい出しちゃった同級生のことも。
後味がクソ悪いんですわ。
あと、たとえとして出しちゃった「道端のガキ」と「道端の実は御曹司」の比較は、はてしなく品がないと。
といいつつ、公開しちゃうんだけどな。。。
キクチ下品きわまれり。
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あとは。
同級生のことも、すげえむかしに書いてずっと塩漬けにしてあんだけど。
これもあくまで小5のクソガキ目線で、リアルタイム的にいろいろ考えるところがあって。あるいは、リアルタイムで接した報道とのギャップみたいなこともなかなか興味ぶかくって。
塩漬けを読み返してみたら、やっぱり後味はよくないけどわりと興味ぶかいことを10数年前のキクチはほざいており。
大げさにいうと、あの小5目線がいまのおのれの価値観やものの見方・考え方の種になってるような気もしてきたので。
そのうちいつかタイミングを見て、さらしてみる。
かもしれないし、永久封印する。
かもしれない。
(やんねえフラグぇ?)
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とかを、昨日走ったダメージに悶え。
拳で股関節をグリグリしたり、ちんこを揉みそうになったり、ヨガのまねごとしたりストレッチしながらおもった。
おもいましたとさ。