作戦編。
(キ)じゃあ、まずこうしよう。
「目標は、1年生で2位になること」
そのためには。
「○○ちゃんは気にしないこと」
そのうえで。
「最初の1周をまずがんばること」
「3年生にひっぱってもらうこと」
「最後の半周がんばれる余力を残しとくこと」
*
ムスメっこはコウ言ってた。
(キ)ななちゃんにとって、○○ちゃんって
相手として、どういうふうにおもってる?
(な)いまはちょっと、かなわないかなあ。
○○、200mも32秒で走るから
距離が短ければ短いホド、歯が立たない。
ななちゃん、50mとかチョー遅いし。
さらにコウ言ってた。
(キ)1000mって、長い?
(な)小学校のマラソン大会が1.9kだったじゃん。
それをおもえば、短いっておもう。
でもでも、じゃあいきおいでいけるかというと
それほど短くはない、かなあ。
そして、こうとまでムスメっこは言ってた。
(キ)400m走った感じでは、どうだった?
(な)スタートが後ろからだったのと。。。
みんなダーッてダッシュするから、
こりゃ、ついてけないわって。
400m、キツイよ、マジで。
*
ぶっちぎりに速い、○○ちゃんの件。
(キ)○○ちゃんはさっき
「いまはちょっと、かなわないかなあ」
って言ってたから、キホン無視でいこう。
「どうぞ、1位でぶっちぎってください」
ぐらいの気持ちで。コレ、ポイント。
(な)うん。
*
中途半端に○○ちゃんを意識に置かず
おもいきって「いないもの」ぐらいにして
じぶんの走りに集中しちゃう。
ほうが、いい。
ということにする。
ロンのモチ。
調子がよかったり、流れによっては
バリバリ意識しちゃってもいい。
むしろそんくらいの心意気だったら
こちとらとしては盛大にウエルカムだ。
とは、言ってないw
パニクらせるだけじゃねーか。
親、揺らぎまくりじゃねーか。ゆえ。
*
(キ)走りかたとしては。
スタートして最初の1周はがんばる。
で、ポジションをとっちゃう。
↓
そこからラスト半周(100m)までは
余力を残しながら。
↓
ラスト半周は全力ダッシュで
何人か抜けたらいいね。でいこう。
(キ)「余力を残しながら」ってのは
全力の9割ぐらいでキープって意味ね。
(な)9割って、チョーつらくね?
(キ)そこはさじ加減ね。
「最後に何人か抜けるぞ」
っておもえるよゆうは残しながら進むっていう。
感覚的なハナシだから別に「8割」でもいい。
(な)わかった。
*
ムスメっこにとって、
1000mは短くはない距離。
ここはおれとの意識のギャップで。
「最初にぽーんと飛び出て」
「そのまま粘り」
「最後、さらに粘って押し切る」
と言いたいとこだが、そんなん
根性論にしか聞こえねえだろう。
「スピードはないが、スタミナはある」
というのが、ムスメっこの武器っぽい。
校内比。
ムスメっこにとって。
1000mというのは、勝負できる
いちばん短い距離で
もっと距離がのびれば、
より強みを発揮できるような気がする。
が、明日は現実、1000mなので措いて。
それならメリハリをつけて
スピード持久力を活かせばいい。
んではないか、と。
*
とはいえ、たった1000m。
「最初にゆっくり出て、ようすを見て」
なんてやってたら、いきなり
追いつけないぐらいの差がついちゃう。
ので、1周めはちょっとがんばっとく。
途中はちょっと緩めて、
最後、ちょい早めにスピードを上げて
持久力で押し切る。
その緩めかたを、足りない脳みそで
どう伝えるか考えたケツロンが
「最後に何人か抜けるぞ」ていどの
よゆうを残しながら、ということで。
*
。。。
*
(キ)じゃあ、もっと具体的にいくね。
こまかいポイントは、3つあるとおもうの。
予行練習のときの展開を教えてくれる?
(な)スタートしてまずはとりあえず
前の列の2年生の、前に出ようとした。
(キ)そうだよね。
本番もそれでいいとおもう。
(な)で、○○と3年生が速いから
その後ろにずっといたって感じ。
そのまま、2周してゴール。
*
(キ)いいじゃない。
ポイントその1は「並び位置」だとおもう。
1年生の並び順(横列)はテキトーってたよね。
真ん中かちょっと外側に並ぼうか。
(な)予行では真ん中に並んだ。
(キ)おお、本番もそれでいいよ。
でね、スタートしたらすぐカーブじゃん。
(な)そこが走りづらかったんだよね。
ひとがいっぱいいるし。
(キ)横8列だもんなあ。
200mトラックで24人はちょっと多いよねえ。
*
(キ)でね。
ポイントその2を言っちゃう。
「最初のカーブは外側を走る」
コレ、チョー重要。
(な)なんで? 距離、損じゃん?
(キ)最初のカーブだけだから
そこはあえて損しとく。
(キ)たぶん、スタートしたしゅんかん。
インコースにどどどって来るはずなのね。
そうすっと、ヘタすっと
おもうように動けなくなるじゃん。
それを避けてちょい外側で自由に走って
っていうのが、ひとつ。
もうひとつは、巻き込まれてこけないため。
(な)ふうん。
(キ)ポイントその1、2ってのは
けっきょく何を言いたいかというと
「最初の1周でポジションをとっちゃう」ため
に、集約するのね。
(な)あ、ソレ、いいかもねー。
*
(キ)ポイントその3は
「3年生にちょっと距離をとってついてく」
(な)ついていければ、ね。
(キ)走ってる感じで
「ぬぬぬ、これはちょっとムリかも」
っておもったら、そこにこだわるひつようは
ないから。
(な)???
(キ)あくまで「余力を残しながら」の
ターゲットとしてね。
「このひとについてこう」ってのがあると
それ、ななちゃんにとってペースメーカー
ってんだけど、それがあるとだいぶ楽。
*
(キ)予行練習のとき。
「3年生が3、4人、前にいた」ってたじゃん。
なのでそれを基準に言ってるわけ。
(な)そういうことね。
(キ)で、そういうものとして
とりあえず、話を進めるね。
長くなっちゃったケド、つづける。
ここで切ったら、つづきを書く前に
本番おわっちゃってるし。
(↑コレは、ブログ的に言ってるw)
*
(キ)ななちゃんはね、スタミナあるとおもうの。
で、その「予行では3年生が何人か前にいた」
っつってたじゃん?
でも、予行で走ったのは400mだけ。
本番では距離がのびたぶん、
そのうち1人か2人は、たぶんタレる。
「ラスト100mでその1人か2人を抜く」
って展開に持っていきたい。
(な)あ、わかったー。
「最後に何人か抜けるぞ」の
「何人か=タレてきた3年生」ってこと!
(キ)そうそう、そういう作戦!
いい感じでひっぱってもらいつつ。
ラストのターゲットにさせてもらうっていう。
あくまで予行の400m基準、だけど。
一段上の集団と勝負できてれば、
結果として「1年生で2位」は確実で。
あんど「パパの希望」をちょっと盛ってみたw
(な)とにかく、途中はちょっとよゆうをもって。
だね。やってみる。できるかなあ?
(キ)
ななちゃんのチカラからしたら
決して高望みじゃないとおもうんだよね。
(な)わかった。それでいこうっ!
*
。。。
*
(キ)あと、あれだ。
(な)ん?
(キ)予行練習のときってたしか
ふつうのクツで走ったよね?
前の日に新しいクツ履いてって、パパが
「それは、普段履きにはもったいねえ」
っつってたもんね。
(な)うん。
(キ)でも、本番はそのターサーがあるっ。
ターサージール5。
マジ、神シューズだからっ!
陸上部がない二中で、ターサー履いてる子
ぜってーいねえから。
どうせみんなアレでしょ。せいぜい気どって
「かっこいいバッシュ」とか。
バッシュとターサーの差はデカいとおもうよー。
(フトコロ、チョー痛えかったケド。。。)
(な)なんか、パパのほうがアツくなってるし。
*
とかとか、並び立ててはきたものの。
ホンネのホンネ。
親目線としては結果なんかどうでもよくて。
ケガなく体育祭を楽しんでくれりゃ、
それだけでいいのだ。
*
ムスメっこもムスメっこで。
結果に対して無頓着というか
あんまり凹凸を表に出さないほうで。
*
運動会の徒競走で1位になったときも
テストでいい点をとったときも
(おれなら親にドヤ顔しまくるのに)
至ってふつうで。
イラストが「ちゃお」に載ったときなんか
おれとにょうぼうが知ったのはだいぶ後で。
わが家のルールは
「3ヶ月前のちゃおは捨てる」なんだが。
知ったときにはもう、掲載誌がなかった。
ぐらい。
「いくらそうだったって、そこはとっとけよ」
っていう。。。
*
逆に、こないだ。
マラソン大会に向けて練習したのに
前日にインフルになってDNSだったときも
とくだん悔しがるでもなかった。
かたや、親が地団駄ふんでるのが
滑稽にすら映ったほどだった。
*
そういう性質なだけに、よけい。
ムスメっこ。
明日いちんち、楽しんでくれればいいな。
おもってるんでしたとさ。