キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「写真はなにより雄弁だった」ムスメっこの体育祭中2編 1000mその3〆

ムスメっこの体育祭中2編のラスト。

動画を見直したり
ムスメっこと動画を見ながら話を聞いたりして
わかったいろんなことがらをまとめとく。

たかが、田舎の中学校の体育祭の1種目。
陸上部がない学校だし。
レベルはけして高いとはいえない。

されど。
それぞれ、いろんな想いを抱えて臨んでるんだ。
みたいなこと。

5つある。
====


1つめ。
最初に大逃げを打った3年生。

この子は女バス(女子バスケ部)で
校内で本来、圧倒的な地力を持つ
○○ちゃんも、女バス。

去年、○○ちゃんに負けたことがくやしくて
今年はなんとしても、○○ちゃんに勝とうと
いう、パイセンの意地だったんだと。



去年の動画をみてみたら、たしかに。
この子、去年も1000m出てる。
そして、前のほうに位置取りながら
3周目で○○ちゃんに突き放されてる。

よほどくやしかったんだろう。
リベンジに燃えてた。



とはいえ、バスケって。
ふだんの部活からやたら走ってるし
○○ちゃんの力はよくわかってて。

そのうえで。
イチかバチか、大逃げを打ったと。

そう考えると。
2度転倒してからスローダウンして
ゴールまで号泣しながらたどりついた
その「号泣」ってのは

何の号泣だったんだろうか?

ものすごく意味が込められてる。
ような、気がする。



2つめ。

ラスト1周のところまで
ムスメっこに先行してた3年生。

緑ビブス2番。
20180616-16

この子は
ムスメっことおなじテニス部のパイセン。

「ものすごくいいひと」
ムスメっこは言うが。

それとこれとは別で。
おれのクソ妄想かもしんないがこの子も
ムスメっこ後輩には、負けたくない
って気持ちがあったのかもしれない。



3つめ。

なお、1位の3年生はバドミントン部。
バド部には、先輩後輩的なしがらみ(?)は
なかったようでござった。



4つめ。

始まる前にひそかに恐れていた
持ちタイムはムスメっこより上の1年生。

けっきょく、前のほうには出てこず
ほかの1年生とおなじく、ずっと後方。
まあ、そりゃそうだよね。

じぶんが1年生だったら
上級生についてくのビビるもん。

中1から見た中2とか中3って
じぶんよかはるかすっげえオトナ
に見えるもんじゃないすか。ゆえ。

その意味では
去年の○○ちゃん&ムスメっこの心臓の毛ぇ。



でも、ラスト1周。
先頭から半周遅れの群れの中から
猛然とダッシュをカマし。

他とあきらかに違うスピードで
一気に5、6位までごぼう抜きしてった
赤ビブスの子が、動画の端に映ってた。

ビビってたのかもしんないケド。
なんで最初からちゃんと走んなかったんだろう?



5つめ。

ムスメっこのこと。
今回のラップをさらしてみる。
(200mトラックを5周)

1 37"7
2 43"5(1'21"2)
3 50"8(2'12"0)
4 52"1(3'04"1)
5 45"3(3'49"4)

(父親に似て)スピードがないムスメっこ。
1周目、30秒台で入れたのは収穫。
だが、3、4周目はちょっと遅すぎる。



ってのを、訊いてみた。
(キ)「あすこは最初飛ばしすぎてキツかった?」

(な)「いや、やけに楽だなあと」
(な)「○○についてくことだけ考えてたから」
(な)「まあ、こんなもんなのかな、と」

(な)「でも、4周目に入ってから」
(な)「あれ?って」

(な)「そしたら4周目の真ん中ぐらいで」
(な)「△△が抜いてきたから」

(な)「あ、やっぱりペース上がってないんだ」
(な)「○○、調子よくないんだ」
(な)「そこではじめて気づいた」



4周目は、1位になった3年生が
するするっと独走をキメてきた区間。
それはどう考えてたんだろうか?
追いかけようとか、おもわなかったんだろうか?

(な)「いや、ぶっちゃけあそこは」
(な)「そのうち○○が上げるとおもってたし」
(な)「ななちゃんはそれについてけば」
(な)「いつでも追いつけるだろうって」
(な)「むしろ○○がいつペース上げるか見てた」

あああああ。
これはおれの作戦が悪かったな。
○○ちゃんを意識させすぎちったかな。

す、すまんち。。。



でもやっぱり。
きょう、おれがいちばんうれしかったのは
ムスメっこが本気で○○ちゃんと勝負しにいった
その姿勢がぐいぐい伝わってきた
ってことだった。

(な)「あああ。でも、さっきパパ言ったように」
(な)「○○を意識しすぎちゃったのかもね」
(な)「『見切り』って言いかたはよくないかもだけど」
(な)「そこらへんのフンギリが遅かったかなあ」



(キ)「動画にも声入ってたけど」
(キ)「5周目のバックストレート」
(キ)「スピードを上げてぐんぐん追い上げてる途中」
(キ)「『ああ、これ勝ちだわ』ママに言ったの」
(キ)「あすこらへん、ななちゃんは何考えてた?」

(な)「ただ、勝ちたい! 勝てる!と」
(な)「でも先輩、抜かせてくれないの」
(な)「ああ、つよかったわあ」

(な)「でもねでもね」
(な)「あの先輩もA組、赤チーム(ハチマキ)」
(な)「だからあすこで一気に点、稼げたし!」

あいかわらず。
なんか、クールだぜ。



。。。



と、おもって。
もう一度、動画を見てみる。

ゴール時。
20180616-30

あまり表に感情を出さないムスメっこが
こんなにあからさまに天を仰いでる
ほんとうに、いっしゅんだけ。

やっぱり。
ガチで勝ちにいってたんだよね。

でも、一歩およばなかったのが
ほんとうはものすごーく、
くやしかったんだよね。


写真はなにより雄弁だった。
ムスメっこ、ナイスラン。よくがんばった!

ちゃんちゃん。