いわゆる競技者と市民ランナーの違いは。
「順位目線か記録目線か」
ということだと思い込んでて。
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競技者は「持ちタイム」とかいうように
記録はあくまで参考資料にすぎなくて、
とにかくひとつでも上の順位。
ってなる。
たとえ自己ベストを大幅に更新しても
勝つべき試合に競り負けたら、
極端にいえば、何の結果も残してない
ってなる、みたいな。
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テレビで正月のニューイヤー駅伝をみてて。
各選手が紹介されるときに
「2020年の抱負」が書いてある。
ニューイヤー駅伝に出るひとたちなんて
まあ、競技者としてはトップオブトップ。
ピラミッドの最上位階層。
なもんだから、たとえば
「日本選手権を獲る!」
「エースとしてチームを引っ張る」
とか、それこそ
「ニューイヤー駅伝区間賞/優勝」
とか、そういうんだとおもってた。
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が、つぶさに眺めてたところ。
ほとんどの人たちが
「5000mで13分台」とか
「10000mで27分台」とか
「すべての距離で記録更新」なのね。
ベクトルがよそじゃなく、こっち。
(そりゃ、そんなかでも
オリンピックに内定してるとか
オリンピックをねらえるっていう
ほんとうにトップのひとたちは別にして)
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っていうのに、へえっておもった。
おもいましたとさ。
ってだけの話なんだが。
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裏返してながめてみると。
走力のレベルにかかわず
そういう大きな抱負を抱く局面で
「3位になりたい」
って掲げるひとは皆無で。
「3位」ってのもケースバイケースで
その価値はまちまちなんだろうが。
少なくとも最初から
3位になりたいひとはいないわけで。
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何を言いたいかというと
自己ベストってそんだけ貴重なもので。
競技者とて。
他人に勝つってより
自分に克つことが原動力になってるとこに
大きな意味が含まれてるような気がした。
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キクチは2020年に自己ベストを目指す。
あなたは2020年、何の自己ベストを目指しますか?
(キクチおめえは誰だよ? キャラ変?)
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自己ベストったって何も
走ることじゃなくたってかまわない。
ロンのモチ、走ることであってもいい。
元日ぽえむ。