キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

慣れる力、みたいなこと

「パラレルワールド」ってあるじゃないすか。

ぼくたちあたしたちが今いる世界と
ほぼおんなじ世界が存在するっていう説。
SFで、よく用いられる設定。

ひと昔かふた昔前、ネットで
「パラレルワールドに迷い込んじゃった体験談」
みたいのが流行ったことがあったり。

それこそもっと前、ネットで
「ジョン・タイター」っていう未来人が
2ちゃんに降臨して、
この先の世界のありようをリアルに語り、
世間(2ちゃん)をざわつかせた。
なんてこともあった。

SFっちゃあ、 SFの大家、
筒井康隆の「七瀬三部作」なんか、
中高生のころ、超絶wktkした。

人の心を読み取れる能力(テレパス)
をもった主人公・火田七瀬が
テレパスであるがゆえに
さまざまな局面にぶち当たり。

能力を発揮したり、またそれが原因で
懊悩したりしながら、打開してく話。
(説明が雑&へたっぴいぇ。。。)

七瀬三部作のなかで
そういう特殊能力をもってるひとが
それが定めであるかのように一堂に会して。

予知能力を持つひととか
念力を使えるひととか
タイムトラベラーとか。

いらねえ情報的には
おれはそこで「パラレルワールド」
ってものの存在を知った。

そこでの言い分は
こんなんようなことだった気がする。

ある事件Aが起きてしまったあと
タイムトラベラーの漁 藤子が
(漁=すなどり、と読む)
能力を発揮して事件前に戻り
事件の危機を回避する。

しばらくして、事件Bが起きる。
ふたたび藤子が能力を発揮して
事件前へとタイムスリップして
事件の危機を回避する。

ということをくり返すうち、
ハタと気づく。

「わたしたちはパラレルワールドを
粗製乱造してるだけなんじゃないのか?」

つまり、タイムトラベルってのは
並行する異世界(パラレルワールド)
への乗り換えにすぎない。

最初の事件が起きた歴史Aも
次の事件が起きた歴史Bも存在してて
いまいるのは歴史Cの世界ってだけで。

じゃあ、AやBにいるわたしたち
(と並行して生きてる存在)は
どうしてるんだろう。

これでいいのか?
的な。

上記した「迷い込んじゃった体験談」も
「ジョン・タイター」も
世界Aから世界Bに移っただけで
どちらも存在してて。

AとBはおんなじような世界なんだけど
微妙に違ってて。

「迷い込んじゃった・・・」では
全体的にほぼおんなじなんだけど
いわく言いがたい違い、違和感があるとか。

「ジョン・タイター」は
30数年先の世界を知ってるひと
(という設定w)だから。

「じぶんたちの世界線はこうだったけど
この世界線はそうなるとはかぎらない」
「なぜなら自分が時間旅行でこっちに来た
ということがビミョーに作用して
元の世界線とは変わっちゃってるかもだから」
(わたしが語る未来の出来事が
この世界線でたとえ起きなくても、
それは十分ありうること)

という詭弁を弄してた。

詭弁なんて言っちゃ、いけないw

このエントリー。
もっとライトに表題を書こうとしたのに
(そのていどのことがらなのに)
ちょっと長くなりそうなので
たぶんここでは表題にたどりつかない。

。。。

いらねえ情報をさらに連ねると。

おれが筒井康隆の七瀬三部作にドハマリし
超絶wktkした、その超絶wktkの源泉は。
設定や展開、ストーリーの
超絶おもしろさもさることながら。

作品でたびたびくり返されてた
「七瀬は絶世の美女」という表現で。

あまつさえ。
「どんな美女コンテストがあったとしても
絶対に3位以内には入る程度の美貌」と。

これ、すげくね?

だって、アレじゃん。

七瀬の美貌っぷりが
「クレオパトラとか楊貴妃級の」だの
「絶対に1位になるはずの」だの
言われたら。

ああ、パーフェクト超人なんっすね。。。

しょせん「おれの世界線」とはけして交わらん
神々の集う世界でのできごとなんだな。

わりきれるけど。

「3位以内には入れる程度の」とかw
一分の隙はあるような気がすんじゃん。

いや、ほんとはビタ一文ねえとしても
矢沢永吉並みに成り上がるがんばりを見せりゃ
ワンチャンあるかもしんねえ。

「165キロのストレートを投げれるのに
コントロールがぜんぜんダメ」とか

「練習でキロ3で30キロ走こなすのに
フルのベストは3時間台」とか

そういう無限の可能性とかわいげの同居。

なんつうか。

SF作家のパーフェクト超人・筒井康隆のくせに
クソブサ・どうてい超人・キクチの機微を
コウ、ちゃあんとわかってらっさる感。

「おれもがんばりゃ七瀬いけんじゃね?」
「おれもがんばりゃ筒井康隆になれんじゃね?」
を、霞の向こうにチラ見せする感。

みたいなの、よけい萌えるよね。
それもこれも含めての、SF。

んで。

SFとしてのパラレルワールドに触れると
ついつい、想いを馳せたくなるじゃないすか。

「ブルース・リーの映画館から出てきたひと
みんな、カンフーの達人づらしてる」的な。

「宝くじを買ってから当選発表まで
みんな、ン億円を当てた後のこと考える」
的な。

「もし、パラレルワールドがあったら
おれはこうしてやろう!」

いやおうなく、頭をよぎったり。

あ、このエントリーで言いたかったこと
って意味じゃ、ぜんぜんよぎんないわ。

そういう後ろ向きなこと
言いたいわけじゃないんだわ。

「パラレルワールド」って
(世界線がAからBに移動するように)
世界Bは世界Aと、ほぼおんなじなんだけど
いわく言いがたいぐらいのレベルで
ほんのじゃっかん違ってて。

っていう、冒頭の「迷い込んじゃった・・・」
的なもので。

おもわず、ほかの話をはじめちゃったから
そこらへんがうすぼやけちゃったんだけど。

。。。

クソ長えので、突然終わります。
つづく。