つづき。
「マラソンを走ること」には興味あって
それなりの回数、走ってきたものの。
ボランティアとか応援には
まったく興味がねえ。
ひたすら、ありがてえな、すげえな。
おもってるだけなのだが。
今回、そういう応援初心者として
横浜マラソンの沿道にいて
おもったことをつらねてく。
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*
応援は、2ヶ所。
7kすぎの橋の上と
山下公園を通りすぎた40k地点。
シルクセンターのカーブのとこ。
7kすぎの橋の上では
先頭から最終ランナーまで。
(おれは先頭からじゃないケド)
原パンさんとオークさんもいらしてた。
40k地点では先頭から
5時間30分のペーサーが過ぎるくらいまで。
オークさんは予定があるってんで離脱。
コンビニでおさけとつまみを買い込み、
40k地点に向かう途中、
山下公園のトイレに入ったら
Hiroさんとバッタリ。
4人で応援してた。
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応援してて痛感したことは3つあって。
まず、おもったのは
「人の波に酔う」ということ。
こうもんみえても、おれは
乗り物にすごく弱くって。
バスとかタクシーって20分がリミットなんだが
マラソンで。
何万人ものひとがぞくぞくと横を通り過ぎる。
のを横で見てると、クルマ酔いみたくなるのな。
橋がけっこう揺れてて
それも相乗効果?あったのかも。
*
あと、けっこうぐったり疲れるのな。
じぶんが走るのとは、異種の疲れ。
これって、声をはりあげつづけてる
っていう実際的なことだけじゃなく。
人がどんどん通り過ぎてるなかで
そのなかで知ってるひとをみつけなきゃ
っていうのも、あんだろうが。
知らないひとにも、声援したい。
ってなかで、目に入る
視覚的な情報量があまりに多いからだ
って、気づいた。
*
それにはたとえば。
目立つかっこうをしてるひとや、
おれはこの日「カープ菊池」
のレプリカユニフォームを着てたので
カープっぽいひとには声をおくるし。
それを拡大解釈して
スポーツのユニフォーム着てるひとにも
声をおくりたくなるし。
とくに40k地点なんか
みなさん、限界が近づいてきてるので
「顎を引いて」とか
「前を追えるよ」とか
「かっこいいぞ!」とか
声をかけるわけで。
*
それは最初は、
ずっと「ファイトー!」だとか
「ナイスラン!」をくり返してると
てめえが飽きてくるし
ゲシュタルト崩壊みたくなってくる。
のの、回避策って意味合いもある
と、おもってたんだが。
*
なんつうか、うまい言い方がみっかんないけど
数万人のひとが通り過ぎるにもかかわらず
「おれ1、対、ランナー数万人」じゃなく
おれとおれが声援されるあなた
「1対1」なわけで。
せっかく応援をしてるんだから
そういう声をかけたほうが伝わりやすい。
っていうか、がんばってもらいたい。
ってことにやがて気づきはじめるわけで。
そのために、不特定多数のひとを
わりとつぶさに観察しているので
視覚的な情報量が多すぎて
わりとぐったり疲れる。
*
あとは、コレ。
きれいごとくさい物言いだが。
だんだん、感情移入してきちゃうのね。
特に、40k地点。
*
タイムがすげえ速いひとも
そうでもないひとも、たぶん頑張り度
って意味ではほとんどいっしょなはずで。
でいて、なんていうか、
苦しそう度でいえば、
「そうでもないひと」のほうが
高いふうに見えて。
でも、あとちょっとのとこを
必死でゴールを目指してるので
その姿に胸を打たれちゃうっていうか
「マジ、がんばれ!」
っておもっちゃう。
*
で、これは。
じぶんもマラソン走るからわかるんだが。
「がんばれ」って諸刃の剣な言葉で。
それをもらって
もっとがんばろうっておもえるひともいれば
「すでにがんばり尽くしてんのに
これ以上、どうがんばるんだよ」
っておもうひとも、たぶんいて。
おれなんかは、ザ・小せえにんげんで。
とくに、撃沈しちゃったときに
「がんばれ!」って言われると
後者のようにおもっちゃうほうなので。
そんなときに
どういう言葉をかけてほしいかを
考えちゃったりしちゃって。
「サブなんちゃら、目指せるよー」とか
「がんばりすぎなくてもいいんだ」とか
「歩いてでも前に進めばゴールに近づいてる」
とか、ワケワカメな言葉をかけちゃう。
*
あ、話がそれたな。
*
3つめ。
40k地点の100mぐらい手前。
これも、じぶんが走るから
わかることなのかなあ。
「あと2k!」ってよか
「あすこが40k地点だよ!」
ってったほうが伝わりやすいのかも
おもって。
*
あれじゃないすか。
「40k地点の100mぐらい手前」
ってことは、正確にいうと
「あと2kと195mと100mある」
わけで。
最後の力を振り絞ってるきょくめんでの
「あと2k」なのか
「あと2.195k」なのか
「あと2.195kと100m」なのか
あるいは
「あと、2kない」のかの違いは
ものすげえでかい差なわけで。
そこには神経質にならなきゃいけない
ような気がしてしまった。
まあ、だからどうだってんじゃない。
あるあるみたいなものだ。
*
おまけにもう1ついうと。
走ってる側からみた、沿道とのかかわりかた
ってのもいろいろあるなあとおもって。
たとえば、おれが走ってる側だったら。
不特定多数に向けた「ファイトー!」
には、ありがとうございます! だし
なんらかじぶんだけに向けられてる声も
ありがとうございます! で。
ものすごく集中してるときや
返す元気が残ってないとき
やさぐれきってるときなんかは
心の中でだけ感謝して、無反応。
ってパッターンだけしかないんだが。
*
あからさまに声援ほしがってるひとや
実際、声をくれって言ってくるひとや
ニコってするひとや
目にものすごい魂を灯すひとや
スイッチが入ったなってわかりやすいひと
実に、いろいろいらっさる。
レスポンスがないひとも
無視してるのか、聞こえてないのか
伝わってるけど返す元気が残ってないのか
ものすごくわかりやすい。
*
きのうは「カープ菊池」だったので
いままさに日本シリーズ中だから
「カープがんばれ!」
って言ってくるひとがけっこういて。
「おめえのほうが、がんばれ!」
って返したり。
ホークスのユニフォームのひとで
「きょうは負けねえからな!」
って言ってくるひともけっこういて。
「いいから、ちゃんと走れ!」
って返したり。
そういう荒い言葉のほうが
かえって元気をもらってもらえることもある
って気づいたりした。
*
。。。
*
ここまでほざいてきたことって、
いかにも初心者で。
応援慣れしてるひとからすれば
「何をいまさら」かもしれんが。
ただ応援してるだけなのに
なんだか、とても楽しかったし。
逆にちからをもらえるっていうか
「おれも(なんらか)がんばろうかな」
おもわされる、あの感じって
なかなか、悪くは、ない。
あんなんだったけど
横浜マラソンを走ったひとに
ちょっとでもちからになれたのかなあ。
なれてたら、うれすい。
*
あ、もう1つ気づいたのは。
「いっちさんの声がものすごくでっけえ」
ってことで。
橋の上。
そうとう全力で応援なさってるのを見て
ガチで惚れそうになった。
で、いて。
7k地点で力を使いすぎたのか、40k地点では
あからさまにパワーダウンしてらして。
その感じはその感じで
ガチで惚れそうになった。
*
。。。
*
そんなこんなで
40k地点では3時間ぐらいいたんだが
14時からアフターがあるってんで
泣く泣く、離脱。
桜木町のお店に向かった。
つづく。
*
そうそう。40k地点で
ごえもんさんが必死で走ってらして
いっちさんと原パンさんとhiroさんと
キタキタキター! ってんで
大声で呼びかけた。
「ごえもんさーん!」
「こうもーん!」
「真奈美ー!」
「なしおー!」
でも、まったく気づかれなくて
ごえもんさんは、そんだけ必死なんだなって
逆に、今回の横浜マラソンでいちばん
といっていいほど、胸に迫るものがあった。
そんで、ごえもんさんに渡しそこねた。
うーむ、とりとめねえエントリーだ。
まあ、いいや。
なんらかがほとばっしっちった。