残り2周でガラッときょくめんが変わり。
大本命の○○ちゃん中心の展開になる。
と、おもいきや。
*
ノーマークの3年生が先頭に出て。
他をするすると、引き離し。
独走態勢を築きはじめ。
ラスト1周の鐘が鳴るころには。
ムスメっこのいる2位集団とは3秒。
12~13mの差がついた。
ここまでが、おさらい。
*
ラスト1周の第1カーブ。
先行する3年生(緑ビブス1)。
それにつづく、
3年生(緑2)
ムスメっこ(黄1)
△△ちゃん(黄7)
*
圧倒的な走力を持つ○○ちゃん(黄4)。
2週間前に、ヒザが痛くなって。
でも本人は「もう大丈夫」ってって
2日前の予行練習(400m)も
ぶっちぎったらしいんだが。
やっぱヒザは治ってなかったみたい。
600mぐらいで、傍目に
「本調子じゃないのかな?」
って動きになり。
3周半(700m)ぐらいから
後退していった。
ゴールするとすぐ、
ヒザを抑えて、うずくまってる。
*
○○ちゃんも。
どんな想いを抱えてたんだろう?
去年、入学してたった2ヶ月
中1にして校内で
圧倒的なトップに立った。
それが今回はプライドっていうか、
なんらかプレッシャーになっちゃって。
万全ではないのに、無理しちゃったのかな?
もともと、
超絶豪邸に遊びに来ても、走って帰る
ぐらい、走るのがすきな○○ちゃん。
今度うちに遊びにきたら
ムスメっこといっしょに練習しよう。
その前に、ちゃんとヒザを万全にしてもらおう。
*
ラスト1周。
4番手に下がったムスメっこ。
「ななちゃん、ここからここから!」
と声をかけたのが、
あたかも監督のサインみたく。
ちょっとアウトに出て。
前を追い始めた。
*
で、また話が脇道に入るんだが。
ここの2位集団。
黄色(中2)の7番ビブスの子
いるじゃないすか。
家が近所だし、保育園のときから
いっしょの子で。
お父さんがイギリス人で
お母さんが和風美女だから、っていうか
この子もすごくビジンさんで。
保育園のころから
「このまますくすく育ったら
とんでもねえビジョになんだろうなあ」
っておもってたら、さいきんみるみる
ぽてんしゃるを発揮しだして。
*
ちょっとしたモデル級。
っていうと大げさかもしんないケド
少なくとも田舎の中学では
同級生がビビって手を出せないていど(想像)
には、オーラを放ってる。
でいて、道で出くわすと
ハキハキ挨拶したりとか
ものすごくいい子。
あ、この子(↓)。
こないだの週末も週末で。*
「さっき、近所の△△といっしょに
多摩川を走ってきた」とか、言う。
きょうは、△△ちゃんのお母さんも
隣でいっしょにみてたんだが。
「△△はね、
本番は、ななちゃんについてく
って言ってたんですよ」
っ言ってて。
実際、ここまでずっとくっついてきて。
4周目の終わりには先行もしてきてた。
※「きょうは」とか。終わった日に
一気にぜんぶ書いてるのバレバレなり。。。
*
なんていうか。
ムスメっこが○○ちゃんに本気で勝とうと
つおい気持ちで臨んだように。
△△ちゃんもムスメっこに本気で勝とうと
つおい気持ちで臨んでいる。
ってことが、前面に出てる走りで。
走ってる年月も距離もたぶん当然
おれのほうがぜんぜん多くて長いんだろうけど
44歳のおじさんだてらに、中2女子たちから
学ぶべきことがいっぱいあるような気がした。
なあんつって。
*
前を追いはじめたムスメっこ。
キテル。
キテル!
キテル!!!
(ほぼ)並ぶ!!!!!
追うスピードがぜんぜん違うので
上の3枚目ぐらいの写真のとき
動画のこっちでおもわず
「ああこれは、勝ったわ」
独りごちてるクソ親ばか。
先走りがとまんねえw
*
何を言いたいかというと。
あ、やっぱ措く。
あとで言う。
*
そのまま抜きにかかるムスメっこ。
3年生も譲らない。
どっちも、譲らない。
っていうかさあ。
体育の先生(?)よ。
さっきから黙って動画見てりゃ
どうしていちいち前に出てくんだぜ?
肝心なとこがいちいち見えねえぜ?
*
体育教師ストリームアタックを抜けたら。
まだデッドヒートで。
追いすがるも。
一歩およばず。。。
惜しいいいいいいっ。
そんなわけで。
今年は2位だった。
*
「去年より順位、1つ上げた!」
のは確かだが。
「くっそー、惜しい」だの
「これは勝てた試合だ」だの。
終わった後のクソ父親の悔しがりかたが
尋常じゃなかったらしくって。
*
どんくらい悔しがってたかというと。
帰り道でにょうぼうに
「ななちゃんはすごくがんばったんだから
もし『ダメだったね』的なことぬかしたら
てめえマジ、ぶっ殺すからな」
的な釘を刺されるぐらいだったそうな。
*
で、その時点では。
「きょうは勝てた試合だったな」とか
「くやしいな」ってのは
実際ちょっとはおもってたケド。
おうちに帰って動画を見直したら。
その考えかたを大きくあらためた。
のであった。
*
ほかにも。
帰宅してムスメっこと動画を見ながら
いろいろ聞くうち。
ムスメっこを含めた
それぞれの人の「想い」も
よおくわかった。
たとえば
「なんであの3年生は
あんな無謀な大逃げを打ったのか?」
とか。
っていうか、ですね。
えーーーっ!
親ばかの手前みその自画自賛。
まだつづくのーー!?
だいたい、おめえキクチよぉ。
動画を何回見直したんだぜ?
って感じだw
*
。。。
*
あ、ひとつだけ。
ラストでムスメっこが競り負けた。
というか、ムスメっこに競り勝った3年生。
カノジョの身になってみると、その原動力って
まさに前日に言ったコレだったのかもねん。
ムスメっこに対1年生として言ったやつ。
そういう意地、嫌いではない。
でも、おんなじぐらいの勝負になったら
そういう「あたしが負けるはずない」
って力がすげえ重要で。
そのない根拠は
「あたしが先輩だから」
でもいいの。