というか、前エントリーなんかなくたって
感想文には、ここだけで事足りる。
*
まず。
この本のタイトル、ものすごく秀逸だとおもう。
たった10文字で内容をすべて表してる。
「君たちはどう生きるか」
ダイレクトに読み手に問いかけるてい。
そして、読んでも具体的な答えは
何も書いてない。
「偉いひとになれ」でも
「金持ちになれ」でも
「これ読めばサブスリーできまっせ」でも
「ともだちをいっぱいつくろうぜ」でもない。
「おさけはほどほどに、な」なんて、もちろんない。
「どう生きるか、よく考えようぜ」
って言ってるだけ。
*
それを、
(旧制)中学生のなやみを
オトナ(おじさん)がガイドする。
って体裁。
ガイド=よく考えさす。
*
なやみの内容は、中学生らしいネタ。
いじめっこといじめられっこがいて。
その他大勢はガキ大将のいじめっこにビビり
なんとなーく、いじめる側に加担してる。
あるとき、いじめっこに
「おめえ、それは違うだろ」的なことを
言ったやつがいて。
それをきっかけに。
潜在的に「それは違うだろ」を抱いてた
その他大勢が、今度はいっせいに
いじめっこを袋叩きにしかかる。
多勢に無勢、いじめっこピーンチ。
だが。しかかった袋叩きをとめたのは
いじめられっこで。
「頼むから 許してやってくれ」と。
それは何でかっていうと
いじめられっこの目には
逆襲で袋叩きに遭ういじめっこの姿は
いじめられてたときのおれとおんなじじゃん。
そういうの、いいから。
的なことだったり。
「よくわからないんだけどね」とか、言う。
「『いてっ』って感じがしたんだ」
「へんだよね」
「あの場で僕はやられてなかったのにさ」
*
上記のやつって。
おれのテキトーな記憶を呼び戻しただけだから
正確には合ってないかもしんないケド。
だいたい、そんな感じ。
そして、上記してみてはみたものの。
いくつかエピソードがあるなかで
もっとここにそぐうやつがあったはずで
何でそれかなあっておもうこと山のごとしだが。
まあいいや。
*
何が言いたいかというと。
出てくるのは中学生らしいなやみ。
「貧乏だからって人間的に劣ってるわけじゃない」
とか。
「ふだんエラソーなことをほざいてたくせに
いざというときにビビって動けなかった
おのれは恥ずかしくて恥ずかしくて
仲間にどのツラも下げようもなくって。
死んだほうがマシだとまでおもう」
とかとか、ね。
こういう。
ことごとく青臭い例なんだが
そこには本質的なことが含まれていて。
本質的な命題が含まれているからこそ
もうすぐアラフォーでもなくなろうとしてる
おれみたいなじじいがじぶんに矢印を向けて
「おれはどう生きるか」を
ちゃんと見つめ直そうとしちゃう。
ってのが、引き込まれる要素で。
*
相変わらず、引用っていうか
例示の箇所の説得力のなさに、
おのれで笑ける。
もっと、適切なとこ、あんだろ。
まあいいや。
「おじさん」は
こういうこと、言うんだぜ。
「コペル君 いま君は大きな苦しみを感じている」*
「なぜそれほど苦しまなければならないのか」
「それはねコペル君」
「君が正しい道に向かおうとしているからなんだ」
。。。
*
で、こっから。
いらねえじぶん語りにインする。
*
このクソ辺境で、たまーに。
「本当にそれでいいと思ってるんだろうか?」
って言いぐさ、するじゃないすか。
それは、たいていのバヤイ。
何かへのアイロニーだったりすんだけど。
たまに、おのれの言動に対してだったり。
するわけで。
そのこたえは、善悪や正誤や
おれがそう言いたくなった対象に対して
どうおもったかとかは、どうでもよくって。
つまり。
「(当人が)いいと思って」りゃいいわけで。
「思ってる」か「思ってない」かだけが、
もんだいで。
*
「善悪や正誤はどうでもよくって」
と、いきなりすげえ矛盾しちゃうんだが。
「それでいいとは思ってないケド、なんとなく」
ってのが、いちばんマズくって。
だからといって
「いいと思う理由をいちいち持っておく」
的な理屈ゲームをしとけってことじゃなく。
むしろそんな言葉遊びはどうでもよくって。
もっというと。
間違ってるかどうかはともかく
「それでおれは本当にいいと思ってるのか?」
を、問いかけつづけておくことが
この問題で、いちばん重要なのかもしれない。
*
ああ、このエントリー。
おのれの脳みその足りなさを
よしゃいいのに鉄人みずからわざわざ
さらしてるだけのような気がしてきたw
まあいいや。フインキだ。
「脳みそ足りねえ」は
いま始まったことじゃねえし。
*
あのう。
43年生きてると、たぶん
中学生、15年くらい生きてるひとよか
おのずと経験値は積んでるじゃないすか。
それはいいことなんだけど。
ぜんぶまるっといいかっていうと、
そうだとはかぎらない、ってこともあって。
たとえば、やたら「つまり」を求める。
効率だとか生産性だとか、利益率だとか。
ってのは、トータル的に正しいんだろうけど。
「つまり」が先立ちすぎちゃうと
前提としてあるはずの「どうして」を
すっとばしちゃう。
まったくないわけではなく
忘れちゃってて、措いちゃう。
じゃないすか。
*
ただ忘れてたってだけで、
もともとないわけじゃないから
思い出すことは、でける。
つまり。
「それがあるってこと、もう一度
ちゃんと思い出してみませんか?」
って問いが、この本の本質に
通底していることで。
そこを刺激されちゃうから
おれみたいなクソみたいなおじさんも
うんうん、そうだよなあ
って、いちいち引き込まれちゃう。
のが、この本の魅力。
*
「じぶんは本当にそれでいいと思ってるんだろうか?」
って問いが、まさにそれで。
アイロニーだかなんだか知らねえけど。
その矢印は、ヒトサマじゃなく
もっともっと厳格に
おのれに向けるべきものだ。
って、おれみたいなクソみたいなおじさんは
心を洗われた。
「心を洗われた」ってえと大げさだな。
ただ、おもった。
*
いらねえ情報を付加しとくと。
これはこの本を読む前からのことなんだが。
2つあって。
*
1つめ。
あるニュースがあるとする。
いつしかおれは。
ニュースを主にヤフーから集めるようになった。
それはなんでかっていうと。
あるニュースがあるとして。
それにじぶんが何らかの感想を持ったとして。
いつしか、そのじぶんが持った感想が
世間とどのていど合致してるのかってことを
気にするようになった。
ありていに言うと。
「ヒトサマはどういう感想を持ったのか?」
を、ニュースへのユーザーのコメント
「ヤフコメ」に求めるようになった。
*
で、ヤフコメじたいのうんぬんは措いても。
「合ってたらホッとする」
「ずれてたらおれは間違えてんのかっておもう」
って行動形式じたいが、なんかずれてる。
んじゃないかと気づいて。
「じぶんはどういう感想を持ったか」
だけに、よりフォーカスすることにして。
ニュースの情報だけを求めるようにした。
*
それが正しいとはかぎらない
ってのは、わかってるけど。
そっちのが、大事なような気がした。
ここでは「じぶんがどうおもったか」を
認識しておくことがテーマで。
答え合わせの場じゃない。
それは、そこじゃない。おもった。
ゆえ。
*
2つめ。
わざわざ言うひつようねえし。
語弊も生じるし生じてきただろうが
わざわざ言っときますね。
「ブログのランキングサイトの
ランキングを見ないことにしてる」
って、あるじゃないすか。
*
それは、ランキングに興味がないというか。
そういうある種の格付けで。
「クソ辺境は何位?」とかいって。
「あのブログは、何位?」
「クソ辺境との位置関係は?」とか。
みたいな判断基準が、じぶんのなかで
(そういうつもりはないけど、どこかで)
知らず知らずついちゃったりしたら
それはちょっと違うんじゃねえかなあ。
っておもったのがひとつと。
*
そうやって、はっきりと一つの形として
格付け的なことが見えちゃったりするけど。
ランキングの順位と。
じぶんがいいなとおもうブログ。
おもしろいなとおもうブログ。
これはいいよねって、エントリー。
かならずしも一致するとはかぎらない。
ので、見る意味はないな
っておもったのが、ひとつ。
(あ、さいきんのは知らねえっすよ。
そうおもった時点、あるいは
直近でいうと、去年の年末。
ランキングをみたときの感想で)
*
要するに。
じぶんがいいな、おもしろいなっておもう
ブログや、ブログエントリーに
もっと直結したいってだけで。
ロンのモチ。
ランキングの上位にいるってことは
それだけ何かがあるってことだろう。
とはおもうケド。
知らねえケド、エクスキューズ。
ケドケドエクスキューズなり。
*
えーっと。
エクスキューズついでに。
ありますよね。こういうの(↓)。
「出た出た、ジャクリーヌ」
「とかなんとかいって、どうせ
それってさあ、ブログ的なポーズでしょ。
ランキングちゃんと見てるんでしょ。
そういうアッピール、クソうぜえから」
わかりる。おれだったらそうおもう。
あるいは。
「クソエラッソーなこと言っといて
ランキングに登録してんじゃねーか。
おめえもしょせん、おなじ穴のムジナなんだよ」
たしかにかに。
それはてめえのなかでの矛盾でもあるんだけど。
*
ランキングに登録しとけば。
ひとの目に触れる機会がちょっとでも増えうる。
それは、捨てがたい。
とかね。
*
現実問題として。
ランキングサイトに登録してから
クソ辺境のアクセス数が増えたのはたしかだし。
いまでも、ブログランキングサイトの
ランキングページからのアクセスが
そんなに少なくない割合を占めてる。
ってこともあって。
捨てがたい。
そういう、やらしい理由w
たいした問題じゃねえな。
*
ああ、マジ、
言う必要ねかったな、とくに2つめ。
まあいいや。
これ、アップされて朝、
じぶんであんま見たくねえパッターンだ。
夜中に書いたラブレター的なパッターンだ。
*
。。。
*
とかもうね。
コウ、タラッタラ、タラッタラ。
この本の感想を。
短くずばっと適切に言えない
おのれの質の低さ、どうなのよ?
あまつさえ。
「=本当にそれでいいと思ってるんだろうか?」
って。
「ほらね、おれがよく言ってるやつじゃん。
これって正しかったでしょ、でしょ」
って自画自賛してるだけなていに
見えなくもなくて。
そういうつもりじゃないのに。
うすうすそう見えかねないなって気づいたら
そうとしかおもえなくもなってきて。
それこそ「どのツラ下げてんだ」
って、おもわなくもないw
*
とりあえず、この本。
あと2回は読んでみますね。
あと2回読めば、言わんとしてることの
もっと本質がつかめそうな気がする。
ぐらいの本なので、
いらねえことばっか書いちゃったが
ムスメっこにオススメだし
オトナにこそ、オススメ。
「おれたちは、どう走るか」とかね。
*
うーん、この
あからさまに置きにいったピッチングぇ。。。
ヴァレンタインヌ Yeah~