キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

『君たちはどう生きるか』の感想文 「じぶんは本当にそれでいいと思ってるんだろうか?」みたいなこと

前エントリーのつづき。
というか、前エントリーなんかなくたって
感想文には、ここだけで事足りる。



まず。
この本のタイトル、ものすごく秀逸だとおもう。
たった10文字で内容をすべて表してる。

「君たちはどう生きるか」

ダイレクトに読み手に問いかけるてい。
そして、読んでも具体的な答えは
何も書いてない。

「偉いひとになれ」でも
「金持ちになれ」でも
「これ読めばサブスリーできまっせ」でも
「ともだちをいっぱいつくろうぜ」でもない。
「おさけはほどほどに、な」なんて、もちろんない。

「どう生きるか、よく考えようぜ」
って言ってるだけ。



それを、
(旧制)中学生のなやみを
オトナ(おじさん)がガイドする。
って体裁。

ガイド=よく考えさす。



なやみの内容は、中学生らしいネタ。

いじめっこといじめられっこがいて。
その他大勢はガキ大将のいじめっこにビビり
なんとなーく、いじめる側に加担してる。

あるとき、いじめっこに
「おめえ、それは違うだろ」的なことを
言ったやつがいて。

それをきっかけに。
潜在的に「それは違うだろ」を抱いてた
その他大勢が、今度はいっせいに
いじめっこを袋叩きにしかかる。

多勢に無勢、いじめっこピーンチ。

だが。しかかった袋叩きをとめたのは
いじめられっこで。

「頼むから 許してやってくれ」
と。

それは何でかっていうと
いじめられっこの目には
逆襲で袋叩きに遭ういじめっこの姿は
いじめられてたときのおれとおんなじじゃん。
そういうの、いいから。

的なことだったり。

「よくわからないんだけどね」
「『いてっ』って感じがしたんだ」
「へんだよね」
「あの場で僕はやられてなかったのにさ」
とか、言う。



上記のやつって。
おれのテキトーな記憶を呼び戻しただけだから
正確には合ってないかもしんないケド。
だいたい、そんな感じ。

そして、上記してみてはみたものの。

いくつかエピソードがあるなかで
もっとここにそぐうやつがあったはずで
何でそれかなあっておもうこと山のごとしだが。

まあいいや。



何が言いたいかというと。

出てくるのは中学生らしいなやみ。
「貧乏だからって人間的に劣ってるわけじゃない」
とか。

「ふだんエラソーなことをほざいてたくせに
いざというときにビビって動けなかった
おのれは恥ずかしくて恥ずかしくて
仲間にどのツラも下げようもなくって。
死んだほうがマシだとまでおもう」
とかとか、ね。

こういう。
ことごとく青臭い例なんだが
そこには本質的なことが含まれていて。

本質的な命題が含まれているからこそ
もうすぐアラフォーでもなくなろうとしてる
おれみたいなじじいがじぶんに矢印を向けて
「おれはどう生きるか」を
ちゃんと見つめ直そうとしちゃう。

ってのが、引き込まれる要素で。



相変わらず、引用っていうか
例示の箇所の説得力のなさに、
おのれで笑ける。

もっと、適切なとこ、あんだろ。

まあいいや。
「おじさん」は
こういうこと、言うんだぜ。
「コペル君 いま君は大きな苦しみを感じている」
「なぜそれほど苦しまなければならないのか」
「それはねコペル君」
「君が正しい道に向かおうとしているからなんだ」


。。。



で、こっから。
いらねえじぶん語りにインする。



このクソ辺境で、たまーに。
「本当にそれでいいと思ってるんだろうか?」
って言いぐさ、するじゃないすか。

それは、たいていのバヤイ。
何かへのアイロニーだったりすんだけど。
たまに、おのれの言動に対してだったり。
するわけで。

そのこたえは、善悪や正誤や
おれがそう言いたくなった対象に対して
どうおもったかとかは、どうでもよくって。

つまり。
「(当人が)いいと思って」りゃいいわけで。
「思ってる」か「思ってない」かだけが、
もんだいで。



「善悪や正誤はどうでもよくって」
と、いきなりすげえ矛盾しちゃうんだが。

「それでいいとは思ってないケド、なんとなく」
ってのが、いちばんマズくって。

だからといって
「いいと思う理由をいちいち持っておく」
的な理屈ゲームをしとけってことじゃなく。
むしろそんな言葉遊びはどうでもよくって。

もっというと。
間違ってるかどうかはともかく
「それでおれは本当にいいと思ってるのか?」
を、問いかけつづけておくことが
この問題で、いちばん重要なのかもしれない。



ああ、このエントリー。
おのれの脳みその足りなさを
よしゃいいのに鉄人みずからわざわざ
さらしてるだけのような気がしてきたw

まあいいや。フインキだ。
「脳みそ足りねえ」は
いま始まったことじゃねえし。



あのう。

43年生きてると、たぶん
中学生、15年くらい生きてるひとよか
おのずと経験値は積んでるじゃないすか。

それはいいことなんだけど。
ぜんぶまるっといいかっていうと、
そうだとはかぎらない、ってこともあって。

たとえば、やたら「つまり」を求める。
効率だとか生産性だとか、利益率だとか。

ってのは、トータル的に正しいんだろうけど。
「つまり」が先立ちすぎちゃうと
前提としてあるはずの「どうして」を
すっとばしちゃう。

まったくないわけではなく
忘れちゃってて、措いちゃう。
じゃないすか。



ただ忘れてたってだけで、
もともとないわけじゃないから
思い出すことは、でける。

つまり。
「それがあるってこと、もう一度
ちゃんと思い出してみませんか?」
って問いが、この本の本質に
通底していることで。

そこを刺激されちゃうから
おれみたいなクソみたいなおじさんも
うんうん、そうだよなあ
って、いちいち引き込まれちゃう。

のが、この本の魅力。



「じぶんは本当にそれでいいと思ってるんだろうか?」
って問いが、まさにそれで。

アイロニーだかなんだか知らねえけど。
その矢印は、ヒトサマじゃなく
もっともっと厳格に
おのれに向けるべきものだ。

って、おれみたいなクソみたいなおじさんは
心を洗われた。

「心を洗われた」ってえと大げさだな。
ただ、おもった。





いらねえ情報を付加しとくと。
これはこの本を読む前からのことなんだが。
2つあって。



1つめ。

あるニュースがあるとする。
いつしかおれは。
ニュースを主にヤフーから集めるようになった。

それはなんでかっていうと。
あるニュースがあるとして。
それにじぶんが何らかの感想を持ったとして。

いつしか、そのじぶんが持った感想が
世間とどのていど合致してるのかってことを
気にするようになった。

ありていに言うと。
「ヒトサマはどういう感想を持ったのか?」
を、ニュースへのユーザーのコメント
「ヤフコメ」に求めるようになった。



で、ヤフコメじたいのうんぬんは措いても。
「合ってたらホッとする」
「ずれてたらおれは間違えてんのかっておもう」
って行動形式じたいが、なんかずれてる。

んじゃないかと気づいて。
「じぶんはどういう感想を持ったか」
だけに、よりフォーカスすることにして。
ニュースの情報だけを求めるようにした。



それが正しいとはかぎらない
ってのは、わかってるけど。

そっちのが、大事なような気がした。

ここでは「じぶんがどうおもったか」を
認識しておくことがテーマで。
答え合わせの場じゃない。
それは、そこじゃない。おもった。

ゆえ。



2つめ。

わざわざ言うひつようねえし。
語弊も生じるし生じてきただろうが
わざわざ言っときますね。

「ブログのランキングサイトの
ランキングを見ないことにしてる」
って、あるじゃないすか。



それは、ランキングに興味がないというか。
そういうある種の格付けで。

「クソ辺境は何位?」とかいって。
「あのブログは、何位?」
「クソ辺境との位置関係は?」とか。
みたいな判断基準が、じぶんのなかで
(そういうつもりはないけど、どこかで)
知らず知らずついちゃったりしたら
それはちょっと違うんじゃねえかなあ。

っておもったのがひとつと。



そうやって、はっきりと一つの形として
格付け的なことが見えちゃったりするけど。

ランキングの順位と。
じぶんがいいなとおもうブログ。
おもしろいなとおもうブログ。
これはいいよねって、エントリー。

かならずしも一致するとはかぎらない。

ので、見る意味はないな
っておもったのが、ひとつ。

(あ、さいきんのは知らねえっすよ。
そうおもった時点、あるいは
直近でいうと、去年の年末。
ランキングをみたときの感想で)



要するに。
じぶんがいいな、おもしろいなっておもう
ブログや、ブログエントリーに
もっと直結したいってだけで。

ロンのモチ。
ランキングの上位にいるってことは
それだけ何かがあるってことだろう。
とはおもうケド。

知らねえケド、エクスキューズ。
ケドケドエクスキューズなり。



えーっと。
エクスキューズついでに。

ありますよね。こういうの(↓)。

「出た出た、ジャクリーヌ」
「とかなんとかいって、どうせ
それってさあ、ブログ的なポーズでしょ。
ランキングちゃんと見てるんでしょ。
そういうアッピール、クソうぜえから」

わかりる。おれだったらそうおもう。

あるいは。
「クソエラッソーなこと言っといて
ランキングに登録してんじゃねーか。
おめえもしょせん、おなじ穴のムジナなんだよ」

たしかにかに。
それはてめえのなかでの矛盾でもあるんだけど。



ランキングに登録しとけば。
ひとの目に触れる機会がちょっとでも増えうる。
それは、捨てがたい。

とかね。



現実問題として。

ランキングサイトに登録してから
クソ辺境のアクセス数が増えたのはたしかだし。

いまでも、ブログランキングサイトの
ランキングページからのアクセスが
そんなに少なくない割合を占めてる。
ってこともあって。

捨てがたい。

そういう、やらしい理由w
たいした問題じゃねえな。



ああ、マジ、
言う必要ねかったな、とくに2つめ。
まあいいや。

これ、アップされて朝、
じぶんであんま見たくねえパッターンだ。

夜中に書いたラブレター的なパッターンだ。



。。。



とかもうね。
コウ、タラッタラ、タラッタラ。

この本の感想を。
短くずばっと適切に言えない
おのれの質の低さ、どうなのよ?

あまつさえ。
「=本当にそれでいいと思ってるんだろうか?」
って。

「ほらね、おれがよく言ってるやつじゃん。
これって正しかったでしょ、でしょ」
って自画自賛してるだけなていに
見えなくもなくて。

そういうつもりじゃないのに。
うすうすそう見えかねないなって気づいたら
そうとしかおもえなくもなってきて。

それこそ「どのツラ下げてんだ」
って、おもわなくもないw



とりあえず、この本。
あと2回は読んでみますね。

あと2回読めば、言わんとしてることの
もっと本質がつかめそうな気がする。

ぐらいの本なので、
いらねえことばっか書いちゃったが
ムスメっこにオススメだし

オトナにこそ、オススメ。

「おれたちは、どう走るか」とかね。



うーん、この
あからさまに置きにいったピッチングぇ。。。


ヴァレンタインヌ Yeah~
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