「よりによって、このおれさまちゃんが」
「電子書籍リーダーなんかをせしめた」
ってのは、相当ないわくつきで。それだけでも
2、3エントリー書けるぐらいなんだが。
長くなるので、はしょりますね。
要約すっとなんつうか椿事?レア度?的には
「キクチがサッカーを観る」ぐらいのもん。
あ、よけい話がややこしくなるパッターンぇ。
*
何でkindleをせしめたかというと。
もう少し本を読もうとおもったから。
「腰がうずうずするほど読みたい本」は
読もうとおもわなくても、おのずとせしめる。
からいいとしても、それ以外の本。
*
あるじゃないすか。
「じゃっかん気になる」
「でも、わざわざ本屋に行くほどじゃねえ」
「でもでもやっぱ、じゃっかん気になる」
みたいなやつ。
それをカバーしようと。
あ。
「早く表題の本について触れろや」
ってバヤイ、がんがんスクロールして
下の★まですっ飛ばしたほうがいい。
*
キホン、本は紙原理主義なんだが。
「じゃっかん気になる」
「でも、わざわざ本屋に行くほどじゃねえ」
って本を拾いたくなって。
kindleなら、本屋に行く手間もかからないし。
「本を読む」ってよか「ウェブ見る」感覚で
テキトーに読み飛ばせちゃえるから。
「テキトーに読み飛ばす本を読むツール」
として、1ケせしめた。
画面がカラーでもなく、バックライトもない
いっちばん、安いやつ。
いいのいいの、読み飛ばす用だから。
*
で、そこで漠然と。
「わざわざ本屋に行くほどでもねえ」
「けど、ちょっと気になる」本って。
わりとあるっちゃあるけど。
じゃあ、端末をせしめるほどあるかっていうと
実際、それほどはない。
ってことにも、気づいちった。
要するに。
いきおいで端末をせしめたものの
このままでは、活用シーンがあまりにもない。
「パターマット」「アプローチ練習用の的」
あるいは「パワーブリーズ」「着圧シャツ」
ぐらい、物置小屋のこやしになる近未来が
くっきりはっきり見ゆる。
*
ってんで、アマゾネスのkindle版のページをみたところ。
青空文庫みたいな、著作権切れで無料な本も
わりと大量にあったので。
端末の使いかたを覚えるためにも
それを読んでいくことにした。
とりあえず、同姓同名な菊池寛と
高津小学校の大先輩・岡本かの子
あたりからさらってみますかね。
といった感じで。
*
ええっと。
まだ赤い星には至りませぬぞ。
っていうか
このエントリーでおれは
赤い星に至る気がないような気がしてきたぜ。
ジョリジョリない。
*
。。。
*
kindleをパワーブリーズ化させないために
とりあえず、無料本をあさることにした。
ただ、である。同時におもった。
同姓同名のキクチヒロシだとか
パイセンのかの子ちゃんとかは
とっかかりとして、弱すぎるんじゃねえか?
弱いっていうか、関係ねえ変な野心が
違うベクトルから垣間見えちゃうっていうか。
おれがkindleに求めてるのはたぶん。
そんなてめえの生活において
新しいカルチャーの一側面を取り入れる
みたいなドデカイことではなくって。
もっと、ついでっぽいこと。
でいて、もっとそれっぽいこと。
*
で、ちょっと話をすっとばすと。
*
「ムスメっこにオススメする本のリストづくり」
ってことにしたらいいんじゃねえか。
って、ひらめいた。
JCでデジタルネイティブなムスメっこに
養殖デジタルな父親がなにげなく
「ちょっとこれ、読んでみ」
ってできそうな本。
の、候補を探すツールとして。
*
同姓同名やらパイセンやらは
せっかくダウンロードしちゃったので
一通り読んで。
その上で、ムスメっこにオススメするには
まだちょっとだけ早いかなってんで
ただのおれの趣味にとどむることにしたんだが。
話がこれ以上とっちらかってもしようがないので
措きまする。
*
いっぽう。
kindleをせしめるにあたっての目的。
「わざわざ本屋に行くほどでもねえ」
「けど、ちょっと気になる」本を読むため。
って所期のベクトルも息づいてて。
*
あるたそがれどき。
夜の五輪ピック観戦のお供が要るなってんで。
ムスメっこにグミ買ってあげるってそそのかして
近所のセブンイレブンにおさけを買いにいった。
近所のセブンイレブン。
出入り口の右に、書籍雑誌コーナーがあって。
おさけ売場への通り道として
眺めるともなく眺めてるとなんか、
目の端に入った。
『君たちはどう生きるか』
ああ、さいきん。
本屋でやたら平積みになってたり。
アマゾネスでごり押ししてくるやつね。
見覚え、ありますありますわ。
程度の認識で、スルーして。
おさけとムスメっこのグミを買い
セブンイレブンを出る前。
「これ、よく見るよねえ」なんつって。
ムスメっこと立ち読みしようとしたら
ヒモでゆわってあって開けなかったので
じゃあ、しようがないやって
とくだん感情を動かすこともなく、
その場を離れた。
*
なんだが、帰り道。
ちょっと、心の端にひっかかりつづけた。
『君たちはどう生きるか』
原作は戦前だか戦中だか
そうとうむかしらしくて。
コンビニでおれがみたのは、そのマンガ化したやつ。
原作は、読んだことはおろか。
そんな本があることすら、知らんかった。
去年の夏に出てるから、新刊ってわけでもない。
*
なんか、気になる。
すげえ気になるわけじゃないケド
「ちょっとだけ、気になる」
が、『君たちはどう生きるか』ってタイトル。
おめえ44になりなんとして、イマソコすか?
たぶん、たとえすげえ欲しかったとしても
気恥ずかしさが先立って
本屋でレジに持っていけないたぐい。
っていうか。
『君たちはどう生きるか』ってタイトル。
これぞ、いま、ムスメっこが読んどくべき
テーマなんじゃねえか?
そういうおとしごろなんじゃねえか?
「これ読んでみ?」に
うってつけなんじゃねえか?
中身、何書いてあるか知らねえケド。
↓
↓
↓
うおお、コレぞまさに、
kindle様のおなりじゃねーか?
中身、何書いてあるか知らねえケド。
*
ってんで、帰宅して即座にポチッ。
ジョギングしにいく予定だったのをよして
端末のページを繰り出す。
*
旧制中学2年生のコペル君とおじさん。
銀座のデパートの屋上から雑踏をみてる。
「ここから見ていると」
「雨粒くらいに人が小さく見えるね」
「分子みたいにちっぽけだ」
そしてコペル君は、その雑踏に
おのれの姿をも、見つける。
(僕も・・・・この中にいる)
。。。
ん? なんだなんだ?
なんだかよくわかんないけど、
2018年に生きてる43歳のおじさん
とつじょ、ぐいっと引き込まれたぞ。
つづく。
★
えーーーーーーっ?????