キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

『君たちはどう生きるか』の感想文をほざくつもりが、そこまで至らなかったので前段

10日ぐらい前にkindle(キンドル)をせしめて、ですね。
kindleキター

「よりによって、このおれさまちゃんが」
「電子書籍リーダーなんかをせしめた」
ってのは、相当ないわくつきで。それだけでも
2、3エントリー書けるぐらいなんだが。

長くなるので、はしょりますね。
要約すっとなんつうか椿事?レア度?的には
「キクチがサッカーを観る」ぐらいのもん。

あ、よけい話がややこしくなるパッターンぇ。


何でkindleをせしめたかというと。
もう少し本を読もうとおもったから。

「腰がうずうずするほど読みたい本」は
読もうとおもわなくても、おのずとせしめる。
からいいとしても、それ以外の本。



あるじゃないすか。
「じゃっかん気になる」
「でも、わざわざ本屋に行くほどじゃねえ」
「でもでもやっぱ、じゃっかん気になる」
みたいなやつ。

それをカバーしようと。

あ。
「早く表題の本について触れろや」
ってバヤイ、がんがんスクロールして
下のまですっ飛ばしたほうがいい。



キホン、本は紙原理主義なんだが。
「じゃっかん気になる」
「でも、わざわざ本屋に行くほどじゃねえ」
って本を拾いたくなって。

kindleなら、本屋に行く手間もかからないし。
「本を読む」ってよか「ウェブ見る」感覚で
テキトーに読み飛ばせちゃえるから。

「テキトーに読み飛ばす本を読むツール」
として、1ケせしめた。
画面がカラーでもなく、バックライトもない
いっちばん、安いやつ。

いいのいいの、読み飛ばす用だから。



で、そこで漠然と。
「わざわざ本屋に行くほどでもねえ」
「けど、ちょっと気になる」本って。

わりとあるっちゃあるけど。
じゃあ、端末をせしめるほどあるかっていうと
実際、それほどはない。
ってことにも、気づいちった。

要するに。
いきおいで端末をせしめたものの
このままでは、活用シーンがあまりにもない。

「パターマット」「アプローチ練習用の的」
あるいは「パワーブリーズ」「着圧シャツ」
ぐらい、物置小屋のこやしになる近未来が
くっきりはっきり見ゆる。



ってんで、アマゾネスのkindle版のページをみたところ。

青空文庫みたいな、著作権切れで無料な本も
わりと大量にあったので。
端末の使いかたを覚えるためにも
それを読んでいくことにした。

とりあえず、同姓同名な菊池寛と
高津小学校の大先輩・岡本かの子
あたりからさらってみますかね。

といった感じで。



ええっと。
まだ赤い星には至りませぬぞ。
っていうか
このエントリーでおれは
赤い星に至る気がないような気がしてきたぜ。

ジョリジョリない。



。。。



kindleをパワーブリーズ化させないために
とりあえず、無料本をあさることにした。

ただ、である。同時におもった。

同姓同名のキクチヒロシだとか
パイセンのかの子ちゃんとかは
とっかかりとして、弱すぎるんじゃねえか?

弱いっていうか、関係ねえ変な野心が
違うベクトルから垣間見えちゃうっていうか。

おれがkindleに求めてるのはたぶん。
そんなてめえの生活において
新しいカルチャーの一側面を取り入れる
みたいなドデカイことではなくって。

もっと、ついでっぽいこと。
でいて、もっとそれっぽいこと。



で、ちょっと話をすっとばすと。



「ムスメっこにオススメする本のリストづくり」
ってことにしたらいいんじゃねえか。
って、ひらめいた。

JCでデジタルネイティブなムスメっこに
養殖デジタルな父親がなにげなく
「ちょっとこれ、読んでみ」
ってできそうな本。

の、候補を探すツールとして。



同姓同名やらパイセンやらは
せっかくダウンロードしちゃったので
一通り読んで。

その上で、ムスメっこにオススメするには
まだちょっとだけ早いかなってんで
ただのおれの趣味にとどむることにしたんだが。

話がこれ以上とっちらかってもしようがないので
措きまする。



いっぽう。

kindleをせしめるにあたっての目的。
「わざわざ本屋に行くほどでもねえ」
「けど、ちょっと気になる」本を読むため。
って所期のベクトルも息づいてて。



あるたそがれどき。
夜の五輪ピック観戦のお供が要るなってんで。
ムスメっこにグミ買ってあげるってそそのかして
近所のセブンイレブンにおさけを買いにいった。

近所のセブンイレブン。
出入り口の右に、書籍雑誌コーナーがあって。
おさけ売場への通り道として
眺めるともなく眺めてるとなんか、
目の端に入った。

『君たちはどう生きるか』
漫画 君たちはどう生きるか表紙

ああ、さいきん。
本屋でやたら平積みになってたり。
アマゾネスでごり押ししてくるやつね。
見覚え、ありますありますわ。

程度の認識で、スルーして。
おさけとムスメっこのグミを買い
セブンイレブンを出る前。

「これ、よく見るよねえ」なんつって。
ムスメっこと立ち読みしようとしたら
ヒモでゆわってあって開けなかったので
じゃあ、しようがないやって
とくだん感情を動かすこともなく、
その場を離れた。



なんだが、帰り道。
ちょっと、心の端にひっかかりつづけた。

『君たちはどう生きるか』

原作は戦前だか戦中だか
そうとうむかしらしくて。
コンビニでおれがみたのは、そのマンガ化したやつ。

原作は、読んだことはおろか。
そんな本があることすら、知らんかった。
去年の夏に出てるから、新刊ってわけでもない。



なんか、気になる。
すげえ気になるわけじゃないケド
「ちょっとだけ、気になる」

が、『君たちはどう生きるか』ってタイトル。
おめえ44になりなんとして、イマソコすか?
たぶん、たとえすげえ欲しかったとしても
気恥ずかしさが先立って
本屋でレジに持っていけないたぐい。

っていうか。
『君たちはどう生きるか』ってタイトル。
これぞ、いま、ムスメっこが読んどくべき
テーマなんじゃねえか?

そういうおとしごろなんじゃねえか?

「これ読んでみ?」に
うってつけなんじゃねえか?
中身、何書いてあるか知らねえケド。





うおお、コレぞまさに、
kindle様のおなりじゃねーか?

中身、何書いてあるか知らねえケド。



ってんで、帰宅して即座にポチッ。
ジョギングしにいく予定だったのをよして
端末のページを繰り出す。



旧制中学2年生のコペル君とおじさん。
銀座のデパートの屋上から雑踏をみてる。
「ここから見ていると」
「雨粒くらいに人が小さく見えるね」
「分子みたいにちっぽけだ」

そしてコペル君は、その雑踏に
おのれの姿をも、見つける。
(僕も・・・・この中にいる)

。。。

ん? なんだなんだ?

なんだかよくわかんないけど、
2018年に生きてる43歳のおじさん
とつじょ、ぐいっと引き込まれたぞ。

つづく。


えーーーーーーっ?????