キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

おれの突発性難聴 その4 最初の診療を終え、いい意味で油断して、よくない意味で安心する

やべえ。
サクサクっと飛ばして「現在」に追いつき
リアルタイム性に近いものを展開しようとしてたのに。
この3日間で4時間ぐらいしか進んでねえ。

「現在」とやらにどんどん突き離されてんじゃねーか。
というわけで。ペースを速める。
熱血マラソンブログだぜ!
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大学病院に到着。
〇〇(なまえ失念)に行き、紹介状を渡して
全病院的な受付(診察券をつくるだの)して。
2階にあがって耳鼻咽喉科の受付して。
順番を待ち、診察開始。

その間、それぞれ5~10分程度。
総合病院的には「待ち時間ほぼなし」って
範ちゅうだろう。これ。



「金曜の朝、起きたときから右耳が聴こえないんです」
「最初は前日に飲みすぎたのでただの二日酔いかなっておもってて」
(略)
「いまも『ただ聴こえないだけ』で」
「目まいも耳鳴りもありません」

こちとらの様子を伝える。
じゃあ、検査をしましょうってことになる。



検査室の受付をして、聴力検査。
さっき耳鼻科でやったじゃん、とおもいつつ再度。

ふたたび、診察室へ。

へ? もう検査終わり?
アルファベットが並んだおなまえのやつとか
聞くからにおどろおどろしい系のおなまえのやつとか
そういう検査しねえの?

そこで聴力検査の結果をみながら
突発性難聴というものについての説明や
(原因不明のものであるとか)
(どんくらい治るかとか)
いまのおれの状態、
(どんくらい聴こえてないかとか)
今後の治療の進め方
(入院するかしないか)
(どういう薬をつかうか)
(薬の作用、副作用)
(点滴にするか服薬にするか)
ふだんの生活でやっていいことよくないこと
(酒は少しなら飲んでもいいけど、控えるに越したことはないとか)
(「激しくない運動」は全然OKとか)
など。

いろいろ話しをして、合意して、
次回の予約をして退室。



地元の耳鼻科の先生からは、紹介状のほかに
A4ペラでカルテっぽいメモを渡されてて。
そこには「入院に関する相談済み」
って書かれてたのを見たので。

安心したというかホッとしたというか
力が一気に抜けた。昼ちょい過ぎ。



薬局で薬をもらう。

処方されたのは、ステロイド系のものと
血液に作用する系のものと
ステロイド系をフォローする胃腸に作用する系のもの。
だったかな。を一週間分。
(あんまよく把握してねえ。。。)



最初の4日間はステロイド系のものを
朝8、昼4錠飲まきゃらしいんだが。

もう昼だってんで、とりあえずすぐ
今日朝昼分の12錠を飲んでください、
言われて。

服用は食後って書いてあって。

朝、家を出るとき。
こんなことになるとはおもってなかったので。
いつも通り握った2つのでかいおにぎりを
どこで食うか。

みたいなことを考え込むうち
バスは狛江駅に着いた。平和すぎる。



狛江駅は超絶ターミナル駅で
外にはベンチの1つも見つからないので
改札を入ったところのベンチに座って
アルミホイルを広げ、おにぎりをほおばる。

山下ヒロシ。

上下線の乗る人下りてきた人が
交錯する場所で、ジロジロ見られながら
なんだかとっても、ピクニック気分だ。



おにぎりを食い、薬を飲む。

病院に行ったったって。
聴力検査してお医者さんと話しただけで
耳がよくなる直接的なことは
何ひとつしたわけじゃない。

それが、ここではじめて
薬をカラダに入れるという
ダイレクトな治療行為(?)をしたからか
気分がずいぶん前向きになり

もう一段階、いい意味で油断した。



職場に向かう電車のなかで。
「完治3割、あとの7割が改善かそのまま
って言われたけど、ぜったい3割に入ったる!」
ってメラメラしてきて。

ついでに。
「ゆっくりなら帰宅ジョグしちゃおうかな」
とかまで、考えてた。
安心が、よくない方向にいっちゃったらしい。
さすがに酒飲もうとまではおもわなかったケド。



帰宅ジョグに関しては、
ほうぼうから全力で阻止されたので
ま、それもそうだなとおもって、
とりあえずきょうだけは控えることにした。

でも、翌朝は走るつもりだった。
「キロ6で5kならいいよね」ナドト。



こういうのって、知らないところを
旅行するのとおんなじで。

行く前にいくらガイドブックを読んでも
あんまりピンと来ないのに。
帰ってきてから読むと
当事者意識っていうか、みたいなもので
よく理解できたりすんじゃん。

じぶんが突発性難聴である。
と、わかるやいなや。

職場からの帰りの電車や
おうちに帰ってから「突発性難聴」で検索して
読みあさり、アウトラインはなんとなくつかめた。

同時に。
突発性難聴ってのは原因が不明らしいんだが
原因が不明だけに、いろんな意味で不明だ。
ということも、なんとなくつかめた。



病院に行ったことで先に光が見えて
前向きになれたのと同時に。

ちょっと戸惑いもしはじめた。


つづく。