ダーハダカおじさんというひとがいる。
平日土日問わず、午前中、
多摩川の右岸(川崎側)をジョギング
してるとかなりの確率で遭遇するひとで
この辺境クソブログでも何度か
取り沙汰したことがある。
おじさんのアウトラインはこんな感じで。
→ダーハダカおじさん
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去年、夏と秋には
「探しに行くツアー」的なことをした。
2015夏編。
⇒ダーハダカおじさんは、ありまーす(その1)
⇒ダーハダカおじさんは、ありまーす(その2)
⇒ダーハダカおじさんは、ありまーす(その3)
⇒ダーハダカおじさんの料理番は、ありまーす。からのー(その4)
⇒ダーハダカおじさんとターイタイおじさん(その5)
2015秋編。
⇒ダーハダカおじさんのぜんぜん速くないソクフォー
⇒ダーハダカおじさんをとりまくラブストーリーは突然に、みたいなこと
⇒ダーハダカおじさんをとりまくきらめく個性、みたいなこと
⇒ダーハダカおじさんとりまくワッショイ、みたいなこと
秋編なんか、ハナシが逸れまくって
けっきょくブログ的に完結してないんだな。
今年も6月までにはやろうかなっ。
ナドト、なんとなく匂わせとく。
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ダーハダカおじさんは謎のじんぶつだ。
60代とおぼしき、その風体。
だいたい4~11月ぐらいまで
上半身ハダカにラガーパンツ的な
短い短パンで走ってる。
ってことは措いても。
○(おれ推定)まいんち欠かさず走ってる。
○(おれ推定)まいんち20k以上走ってる。
○ペースはキロ8分ぐらいと、チョーゆっくり。
○フォームは個性的すぎて、お世辞にも速そうには見えない。
健康目的にしては走りすぎてるし
レース目的にしてはゆっくりすぎる。
少なくともハーフマラソンとか
フルマラソンを目指してるわけではなさそうだ。
なので。
「ウルトラマラソン志向」ということで
じぶんのなかで勝手に整理をつけた。
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今朝。
ひさびさに月例川崎マラソンに出ることにした。
「10k以下のキョリを速くなりたい」
という目標があるので。
朝、起きたら雨が降ってるし
風が吹いてて4月の下旬にしてはさむい。
ふだんならブッチぎるところだが。
かすみがうらもひと整理ついて
新たな門出だしおたんじょうびだし
というテンションで、7時すぎ
ママチャリで会場に向かった。
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会場は、多摩川右岸の河川敷にある古市場競技場。
狛江の超絶御殿から、13k弱ある。
ぶるぶる震えながらチャリを駆る。
「さみいから、帰ろう」
「雨がこれ以上つおくなったら、おうちに引き返そう」
「いやいや、がんばれキクちゃん42歳」
を脳内で何往復かしつつ
二子橋から、川崎側(右岸)へ渡る。
第三京浜、丸子橋と通過し、あと数キロ。
ガス橋が見えてきたころ、ふと
ダーハダカおじさんのことをおもい出した。
おめえ、おじさんのこと、忘れてたな!
は、措いても。
フシギなもので、おもい出すやいなや
アズスーンアズ、おじさん出現。
それだけでなんだかきょうは、
すげえいいいちんちになるようにおもえた。
ただ、ちょっとしたイワカンをおぼえた。
*
こういうことがある。
おれに季節の変わり目を伝えてくれるダーハダカおじさん。
ダーハダカおじさんがダーハダカなうちは、夏。
ダーハダカおじさんがTシャツを着ると、もうすぐ冬。
ダーハダカおじさんが長袖を着ると、冬将軍到来。
ダーハダカおじさんが長袖を脱ぐと、もうすぐ春。
きょう、おじさんは白Tシャツをまとってた。
きょうたまたまさむいとはいえ、4月も下旬。
20℃台中盤になることも
珍しくなくなったサッコン。
だからっつったって
ダーハダカおじさんがTシャツ着てる
ということは「暦の上ではまだ冬」。
異論は認められない。
そういう決まりだから、しようがない。
は、いいとして。
*
「アンタ、ここでそんなことしてるバヤイか!」
脳内で絶叫した。
脳内とはいえ「アンタ」と呼ぶ無礼は
重々承知してる。
だがな。
きょうはおれのおたんじょうびでもあるが
チャレ富士(ウルトラマラソン)の日
でもある。
ウルトラマンが、きょう
多摩川をジョグしててどーする!
と。
仮に「サロマ湖」ねらいだとしても
ウルトラはよくわかんねえケド、
チャレ富士は見過ごせないはずだ。
っていうか、まさかの柴又100k?
それも、エア?
似顔絵おれのも描いて描いてー!的な?
っていうか、
ちょいちょいバースデーステマ、うぜえ。
*
じゃあ、ですよ。
健康目的にしては走りすぎてるし
(ハーフやフルの)レース目的にしてはゆっくりすぎる。
そして、ウルトラに出るわけでもない。
となったら、このひとはいったい何なんだ?
謎は深まるばかり。