35k。
国土地理院の角を左折し、西大通に出たしゅんかん。
終わった。
ピタッと脚がとまった。
せっかくハイタッチして、
気合いをいただいたのに。。。
==== *
なんのことはない。
ロンのモチ、
ハイタッチのせいであろうはずはない。
走り込み不足がここでモロダシになっただけ。
「35kの壁」激突ジャストコレズバリ。
モロダシボンだ。
ウルトラセブンヌ。。。
*
おもしろくもなんともねえな。
言うにこと欠いて、よかれとおもって
「モロダシボン」を表題に含めてしまったことを
いま、猛烈に後悔しておる。
*
不思議なもんで。
モロダシボンになったしゅんかん。
「ぬーん」もいっそう存在感を見せ出すし
左足の小指もジンジンしだす。
ゴールして親戚の家に戻り靴下を脱いだら
小指が血の混じった水ぶくれで
2倍ぐらいのデカさになってた。
ふだんは負担のかからない箇所。
やっぱ変なフォームだったのかな。
*
35~40km
23:21/3:02:47(443、436、439、445、438)
23:30/3:03:39
35kまではそれなりに快調だった。
オレオさんに「後藤!」と叫び
こめきちさん、原パンさんとハイタッチしたとき
「残り7.195kは、29分でカバーしたる!」
ぐらいの気概があった。
残り7.195kは、29分でいければ、
3時間ヒトケタが出る。
*
でも、疲労で脚が前に出ないし、
あまつさえ牙をモロダシボンする「ぬーん」
よけい脚が前に出ない。
かたや。
さっきまで「ヒトケタ」つってたんだから
15分を割っちゃったらかっちょわりいよな。
ってことをよすがに、進むことにする。
*
36kから443、436、439。
もう、430すら遠い。
前日のエントリーで
「楽しむつもりなんてない」
なんてほざいちゃったけど。
ここまで、すっげー楽しくって
やっぱマラソンっていいなって痛感した。
だから、せっかくだから
ゴールまで楽しくイキたいな。
おもう。
*
で、以下。
これは31k過ぎからかな。
リアルタイムでおもってたことで。
語弊が生じかねない、
書き方がむつかしいことなんだが。
「おれはリアルタイムでそうおもっただけ」
ってことを、いちおうものしとく。
*
今回のつくばマラソン。
さる方がケガをしてて、
出るかどうかすげえ迷ってたんすよね。
「出ないほうがいいんだろうなあ」
「でも諦めきれないなあ」
「ゆっくりなら走ってもいいかなあ」
「でもスタートしたら絶対ガチっちゃうだろうしなあ」
直前まですげえ葛藤してらして
けっきょく、スタートラインに立つことを見送った。
早くケガを治すために。
万全の体調で別大を爆走するために。
*
葛藤してらっさるまっただなかのとき。
仲間が必死で出走をとめてたり
ライバルのひとが彼と別大で勝負するために
今回はよしとけって、とめてた。
彼がスタートラインに立つことを見送ったのは
ものすごい決断だったろう。
*
かたや。である。
おれは今回、スタートラインに立てた。
それだけで幸せなことだと、
整列しながらつくづく感じた。
大っ嫌いな「走らせていただく」という言葉を
道中、ものすごく噛みしめつつ。
でも、だからって、
「彼のぶんまでがんばろう」
とは、おもわなかった。
そもそも、おれごときが彼のぶんとか
クソおこがましいし。
スタートラインに立てたことが
はたして、かならずしも幸せかどうかは、
走り終わってみなきゃ、わかんなかったし。
*
37kぐらいだったかな。
もうまったくペースが上げらんない。
っていうか、落ちてくいっぽう。
とはいえ、15分は割りたくない。
ってきょくめんで、再度つおくキョライした。
*
というのは。
おれにはいま、
マラソンで目指すべき「次」はない。
競い高め合えるようなライバルもいない。
だから、ここつくばでつぶれちゃってもいい。
二度と走れなくなっても、誰もなにも困らない。
なので、がんばる。
*
変な物言いをすると、逆にたぶん。
続けたとしても、折に触れて
「マラソンやめる」だのなんだの
また、うじうじするわけじゃん。
それは自他ともにめんどくせーじゃん。
ならいっそのこと、かえって
二度と走れなくなるダメージ負っちゃったほうが
すっぱり諦めがついて、かえってよかったりすんじゃねえの?
*
これで最後になるかもしんない。
だから、全力を尽くしてしまえ。
おもった。
いい意味で。
そうキョライしちゃったら
ある種の決意が固まった感があった。
*
まあ、決意が固まろうとどうしようと。
脚は前に出なくて
「体感では止まってる状態」だし。
ぬーんはますます主張してくるし。
左小指はなんかぐにょぐにょいってるし。
なんですけどねw
筑波大構内を足元だけを見て進む。
39k445、40k438。
*
最後の折り返しに向かうとき
ユキさんの「キクチー」って声が聞こえたが。
それは道路の反対側なだけなのに
ものすごく遠くな気がして。
応えるよゆうがもうまったくなくって。
でも、いらっさるんだってわかったから
折り返してからそこに戻るまで
おれは「走らせていただいてるんだな」って
なんかすげえ、ウキウキした。
去年○○だったユキさんが
今年は女神にしか見えなかった。
*
「つくば関連で般若って言ったら
てめえキクチ、マジ屠るからな」
って言われたから。
いちおう、伏せ字にしときますねw
デコピンだな。
*
40km~ゴール
434、425、?
09:46/3:13:25
なんかこうね。
3時間ヒトケタはとっくに
絶対無理じゃないすか。
そんで、よほどのことがなけりゃ
15分はもう確実にカットできる。
ってわかったから、
ぜんぜんがんばれないの。
いや、おれ的にはがんばってんのよ。
それなりに。
でも、なんつうの?
火事場のバカぢからってあるじゃないすか。
目指す記録があって、でいて、ギリギリで
なんとか達成したいってんで
「もう絞りかすが残ってない
ってきょくめんでもなぜか絞り出せる」やつ。
それはもう、絞り出せないの。
*
なぜなら。
「うおお、3時間15分切れるぅぅぅ」
ってことに感極まっちゃって。
まだ残り2kぐらい残ってるのに
もう、半ベかいてる。
「きょうスタートラインに立てたことは、結果、やっぱすごく幸せだったんだ」
ってことを反すうしてたから。
*
だって。
3時間30分で走れれば超絶御の字だ
源氏物語絵巻的に3時間21分。
とかぬかしたけど、それはなんていうか
「鼻くそほじりながら徹マンしつつ
大金持ちになりてえな」って言うレベルの
現実味のないことで。
これが実質最後のマラソンかなとか
どんな惨めなザマでゴールすんのかな
とか。
どんよりした気分で臨んだんだぜ。
レース前はプラス思考しかしないようにするのがルーティンなのに、プラス要素が何も見つからない、なんでそれなのにマラソンに臨まなきゃいけねえんだぜ?
ぐらいの気持ちでいた。
それが、3時間15分を切れそうとか。
まぐれであれ、なんであれ。
マジ、夢のような夢心地で。
それはよおくわかったから、
とにかくもう早くゴールしたい。
とwww
*
。。。
*
3時間13分25秒(ネット)。
タイムは超平凡だけど
ゴールのときのガッツポーズは
25本目のマラソンのゴールシーンでたぶん
ぶっちぎりで最大げさだとおもう。
でも、写真みたら。
てめえがおもってたのとぜんぜん違うぇ。。。
感情の表現が、へたっぴいすぎるwww
*
ゴールできてあまりにもうれしくて
コースに前代未聞レベルで深くおじぎして、
そのすぐ横で、体育座りしてギャン泣きして。
記録証もらってからの導線でも
歩きながらギャン泣きしてて。
誰か知ってるひとに見られたら恥ずいなって
競技場を出たとこでちょっと冷静になって。
ウオッチをみたら、止め忘れてることに気づいて慌てて止めたw
*
最後のマラソンになる気マンマンで臨んだ
おれの2018つくばマラソンは。
「くっそー。次はもう少しまともに走れてえ!!!」
って想いとともに、幕を閉じた。
ちゃんちゃん。
*
そんなこんなで。
つくばマラソン関連のエントリーも
あと1回だけ、つづく。
おれのクソ草ジョガー人生も
もうちょっとだけ、つづくらしいの。