弘前市街をジョグした。
起きて準備をしていて
「ウエストポーチとスパイベルトを忘れたっ」
ってことに気づく。致命的だ。
しようがないので。
ペットボトルの携帯をあきらめ
スマホを手に持ち、
nanacoカードをランパンのポッケに入れ
レッツラゴー。
*
青森は東京比、涼しいかとおもったら
東京と、そう変わんなくって、
早朝から陽射しがギンギンだった。
っていうディテールを言い出すと、
また長くなって走り出さないで終わりそうなので
はしょりますね。
*
コースはこういう(↓)。
弘前駅前スタート&ゴール。
この地図でいうと、時計まわり。
ぜんぶで12.6k。
キロ5分27でぽくぽく。
*
で、ここからは写真中心になるわけだが。
よーし、いくぜー! とか
そういうなんたらジェニック的なものは
ビタ一文ねえ。
とだけ、申し添えておきまする。
*
3kぐらいのとこ。弘前実業。
コーモンは、こういう。
青森っていうと最近でこそ。
八戸学院光星(光星学院)とか
青森山田って私立が跋扈してて。
全国的にも強豪として知られてるが。
その前は確実に「弘前実業がキテル」
「これからの青森は弘前実業だろう」
って時代があった。
wikipediaの弘前実業をみると
古豪扱いされてて、なんかこう
いろんなことを考えた。
*
そっからちょっとカントリーロードを進むと。
弘前学院聖愛。
5年ぐらい前に一度甲子園に出たのかな()
実は、校名のインパクト以外に
さしたる印象はないんだけど
「あった!」ってんで、とりあえず。
なかなか立派なたたずまいで。
ぐるっと裏のほうにまわったら
ザ・りんご畑があって
「うおおお、青森くせえええ!」
超絶wktkしたんだが。
この写真だって。
ちょっとアングルを左にずらせば
「手前にりんご畑、バックにどかんと岩木山」
みたいな絶景だったのに。
岩木山をまったく押さえてないばかりか。
早朝から滝汗のおじさんが
パシャパシャなにやってんだって
りんご畑農家のおじさんに訝しがられたなりー。
*
いらねえ情報的には。
ステレオタイプなイメージの
「青森=りんご」
上のりんご畑の写真で満足したが
かたや、前日1日目、青森駅前で
こんな自販機をみつけて、ビビった。
左から
青森りんご、トキ、ふじ、王林
ぜんぶ、りんごジュースじゃねーか!
*
で。
「コーモンめぐり」って。
土地土地の甲子園の名門校をめぐって。
正門を目の当たりにして
「あああ、ここで!」って、血湧き肉躍る。
ってのは確かなんだが。
その街をめぐってこそわかる学校の風格
みたいなことが、ビンビン感じられて。
そこがまた超絶wktkしたりする。
*
土地土地の「風格ある学校」って。
彦根東高校とか丸亀高校とか静岡高校のように
城に近接してる、
歴史はあんまわかんねえんだけど
藩校を起源としてるっぽい進学校?もあれば。
商業高校とか工業高校で
「地元の経済は、ここから支えてまっせ」
的なのもあって。
それが、門構えですげえ主張してんの。
熊本工とか松山商とか県岐阜商とか。
高松商とか倉敷工、岡山東商もそうだったな。
そういうの。
「番を張ってる」的な
一目置かれてるっぽい存在。
*
で、ネタバレになっちゃうんだけど。
(っていうほどのネタバレでもねえけど)
今回のコーモンめぐりでは、最後に
弘前工業ってのも訪れて。
「城に近接してる」って位置的に
この街をシメてるのかな()
っておもったんだが。
どうも、気になったのが。
弘前高校。
*
「弘高下」って電車の駅があるし。
話が前後しちゃうけど、この街には
弘前実業のちょい北側に
でっかく弘前大学が構えてて。
でも、弘前高校はそこから
ちょっと高台にもある。
ってんで、いってみた。
正門が「弘高下」駅から
真逆側で、なんなんだっておもったが
どうでもいいことなので、措く。
写真を拡大してもわかりづらいが。
おれが、コーモンを激写しようとしたとき。
ちょい奥のほうに写ってる女子高生が
ちょうどチャリで入ってて。
その女子はなんつうか。
ただの先入観かもしんないが
「あたし弘高生よ」って
プライドをまとってるように見えた。
それがとても、このましかった。
*
地図でいうと、ここらへん。
真ん中上らへんの信号のとこ。
(電車の駅はフレームアウトしてる下のほう)
最初にピーンときたとおり。
正門のたたずまいからしても、どうやら
ここが「番を張ってる」くさい。
いや、知らねえけど。
*
気温とかんかん照りの
ノー補給で8kちょい。
ここらへんでつかれてくる。
喉も乾いてきたし、
地味なアップダウンもありはじめてきたし。
*
でも、やっぱ。
「弘前城に近接してる弘前工業」
ってのも見とかなくちゃってんで
城のほうに向かう。
弘前城は前の日にいったので
そこにたどりつきさえすれば、
なんとなく、土地勘もわかりる。
っていうか、そこまでいけば
弘前駅前のホテルまで、あと2kぐらいだぜ。
*
弘前城に沿って坂をガシガシ下ってくと。
(コレ、帰りに上るのかよって
ちょっとうんざりしてると)
弘前工業。
甲子園には最近、ごぶさたしてるが。
1989年の夏にベスト16に進出してる。
*
1989年、平成元年ってのは
甲子園に東北旋風が巻き起こった年で。
豪腕・大越を擁して準優勝した「仙台育英」。
1年生サウスポーの中川クンを擁して
ベスト4に進出した「秋田経法大付属」。
いま、明桜高校ってえんだな()
そしてこの、弘前工業。
弘前工業が3回戦(ベスト16)で
当たったのは、準優勝した仙台育英。
1-2だか2-3だかの接戦を演じた。
*
1989(平成元)年ってのは
タレントの粒が揃った大会で。
おれは、この年の甲子園。
3本の指に入るくらい、
楽しかった年だとおもってる。
優勝した帝京の吉岡。
上記、仙台育英の大越。
尽誠学園の宮地(のち西武)。
上記、秋田経法大付属の中川。
ほかにも、
予選からずっと無失点の佐野日大麦倉とか
センバツで優勝した東邦の山田喜久夫とか
成東高校の豪腕・押尾とか
予選で完全試合した2年生左腕、川越商業の岡崎
福井商業の近岡ってのも
いいピッチャーだったな。
あとはなんといっても、上宮高校の元木大介。
ナドト、すげえ割拠してる。
*
って、いいだすと
旅行先のコーモンめぐりだか
高校野球語りだか
わかんなくなっちゃうので、措きますね。
*
で、弘前工業のコーモン。
上の画像はだいぶ寄ってみたんだが。
引くと、こんな感じで。
おいおいおい。
「立ち入りを禁ずる」
主張しすぎてやしませんかね。
肝心の校名プレートが
隠れて見えねえっつうか
そこにグサッと立てかけてあるっていうか。
なんか大らか、ですなっ。
*
で、そこまで立ち入りを禁じられちゃ
ってんで。奥の標識のとこを見ゆると。
「品性は力なり」ドッカーン!
*
よくわかんねえケドさ。
別にdisりたいだとかなにやら物申したいとか
そういうんじゃ、ぜんぜんなくって。
学校の最大の看板たる
正門の校名プレートを隠してまで立ててる
「立ち入りを禁ず」警告板。
の奥にひかえる「品性は力なり」ドッカーン!
そこには深い意味が込められてるんだろうか?
おもったりおもわなかったり、した。
*
ともあれ。弘前って。
いい意味で地方都市らしい地方都市っていうか
「青森も八戸も三沢もあるケド
どっこい弘前もココにあるぜ」
っていう存在感の出し方がゼツミョーで。
ジョグしててとても、わくわくする街だった。
(ラスト3kは干上がっちゃうかおもったケド)
*
ただの日記じゃねーか。
でもコレ、書いてて楽しい。満足した。