キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ムスメっこのマラソン大会チャレンジ その1

その0のつづき。

この自称不定期連載。
ネタ切れのとき週に1、2本
テキトーに書いて埋め草にしようとおもってた。

ケド、こういうたぐいのって。
ある程度のリアルタイム性もひつようだ。

ないアタマのなかで筋立てたとき。
「このままでは当分、リアルに追いつけねえ」
気づいちゃったのでとりあえず
追いつけそうなとこまで
じぶんなりのラッシュかける。

ニーズとか、知らねえ。
ニーズはおれにある。



明けて11/25金曜の朝。
「初日からぶっちぎるわけにはゆかない」
二日酔いを抱え、ムリヤリ起きると。

ピンポーン。

みーたんが約束どおり、6時50分に来た。



「先に外、出てて」
慌ててシューズのヒモをしめてると。
聞こえてくる。

厶「パパもいっしょに走るって」
み「でも、わたしがいたら、
足引っぱっちゃって逆に申しわけないかも」

みーたん、いいこすぐる。
いいのだ、ぜんぜんいいのだよ!

ドアガチャ。
「あ、おはよう。よろしくね」
にやけ顔をひた隠しに隠し、クールにふるまう。



とりあえずゆっくり、多摩川の河川敷を走り出す。

超絶豪邸からいちばん近い、
500mごとの標示からスタート。
東名高速までの往復2k、ってことにした。

しゃべジョグペースを探ってみたとこ
だいたい、キロ7。
2人でキャッキャいいながら、走ってる。

「これがホントの『女子会』だよな。
にょうぼうが『行ってくる』って出かける
自称なやつ、女子、いねえし」

そんなこと、ここで書くひつようあんのか?
火のねえとこにケム立ててるだけじゃねえか?

そんなことをおもいながら、
カノジョらを前に出して、ポクポク進む。

後ろから見てて
何か欠点があったら言おうとおもったけど
小学生って、変なクセがついてなくって
ジツにキレイなフォームで走る。

みーたんも、ムスメっこも。



1k地点、東名高速の橋で折り返す。
みーたん、ちょっとキツそうだ。



みーたんはもともと、
走るのそんなに得意ではない。
ということは、ムスメっこから訊いてた。

でも、今度のマラソン大会ではイッパツ
快走をカマしたい。
去年の、いぶちゃんのように。
そして、ななちゃんのように。

テマエミソテヘペロ。

そんな、希望に燃えてるであろうみーたん。
初日のきょう走り終えたとき、みーたんに
「楽しかった」とおもってもらえること。
「明日も、がんばろう」って
おもってもらえること。

それが、おれの役割だと肝に銘じてた。

ミョーな気合いを入れちゃったりして、
つらいおもいさせて
「クソつれえなコノヤロー」とか
「もう走るのやだ」とかおもわせちゃったら
せっかくやる気になってんのに
かわいそうだし、意味がない。



ので、折り返してすぐ。
「つらかったらちょっと歩いていいよ」
ほざき、みーたんの隣についた。

「ムリしないでいいからね。
ゆっくりゆっくり、いこう」
媚び媚び、だぜw

みーたんは少しあるいて、
ゆっくりだけど、ふたたび走り出した。



ショージキ、ムスメっこにとっては
このペース、練習にはならない。

が、そんなことはどうでもいいのだ。

きょうは、とりあえずみーたんに
「やり遂げたぜ、やったぜ」って
おもいを持ってもらうほうが、重要。

そのまま、ゆっくりゆっくり進む。
ムスメっこもなんとなく、
主旨を悟ったらしい。

ゆっくりゆっくり、寄り添う。



ラスト200m。
先のほうにゴール地点の標示が見えてきた。

「ここからちょっと、ペース上げてみよっか」

アズスーンアズ・言い終わるかどうかいなや。

ムスメっこ。
待ってましたとばかりに超絶ダッシュ。
みーたんとおれ、置き去り。。。

ムスメっこは
なんだか気持ちよさそうに
両手を翼のように広げながら、
じゃっかん蛇行しつつ楽しそうに飛ばしてく。

おいおいおいおい、きょうの主旨!
気をつかうんなら、最後までちゃんとつかえよ!



っていうか、ムスメっこ。
その走りかた、どっかで見たことあるぞ。

ヤビツ峠、やっとこ上りきってぜえぜえしてるとき。
辻堂の公園で、コッコさんとペース走してるとき。

こっちは苦しいっつってんのに
「きもちい」とか言いながら
両手を広げて、じゃっかん蛇行しつつ
横をピャーッて駆け抜けてく。
あの感じ。


ぽまいは、クソみそらかよっ!

つづく。