イッチョカミした富士登山試走のつづき。
しかし、2日経っても筋肉痛がすげえ。
きのうよりきょうのほうが痛いので
この調子で痛くなってったら12月ごろには
どんくらい痛くなってんでしょうね。ぐらい。
な、者です。 ====
*
往路(上り)で、あまりにもダメだったぶん
身体的な余裕はすごくあって、気持ち的にも
「おれ、富士までわざわざ何しに来たんだ?」
っておもっちゃって。
復路(下り)をムキになって下っちゃった。
ので、前フトモモがチョー炎上してる。
ふつうに道を歩いてて、信号渡ろうとしたとき
歩道と車道の段差にすら、絶望するレベルで。
*
登山道に入り、一合目につくころには
だいたいのひとの姿が見えなくなった。
淋しいわ、情けないわ
道が合ってるのかわかんねえわ
おれ、春の木漏れ日のかたわら
まさか遭難とかしないよね
ってビンビンな、なか。
「おれが」「この時期」「こんな坂道を」「走る」
文節ごとに区切った、その一つ一つすら
いま、ココにいる妥当性が見あたらねえよ。
ナドト、やさぐれてると。
ちょうど二合目ぐらいのとこ。
前方に、アレキさん。
声をかけるとこっちを正面に見て
ドヤ顔で、表題。
*
「ほらっ、おもしろくもなんともないでしょ」
たしかにかに。
スタートしてからずっと上り坂。
そして勾配はどんどん急になってく。
絶望という名の地下鉄に、さらなる絶望を
どんどん上書きするようなコース。
でもでも?
おっさってる意味が、
まったくビタ一文わっかんねえぞ?
なぜなら、今回の試走。
誘ってくだすったのは、アレキさーん。。。
*
1幕。
4月の下旬、ブログを書いてるみなさんと
神田のカープ酒場でひとウタゲ、カマした。
⇒「美女ガー」、カッコでくくーる。くくった意味は大してなくて、くくーるっていいたかっただけ
その席でアレキさんは
今回の富士山行きを、それはそれは
とても熱心に誘ってくだすった。
でもまあ、チョーテキトーに相づちを打っておいた。
アレキさんはそのとき、けっこう召してらしたし
どうせ覚えちゃねえだろう。ゆえ。
行く気は、ゼロ。
*
2幕。
ウタゲの翌日、アレキさんからメールが来た。
「ゆうべの記憶はないケド、キクチを勧誘した
記憶ならあるぜ。どうよ?」
的な内容だったとおもう。
あ、マジだったんだ。
こりゃ、テキトーな返事とはいえ、
行きますって言っちゃったしなあ。
逃げられねえな100。
いやおう、ねえ。
あんど。ちょっとだけ楽しみ度5。
*
3幕。
6月に入って、具体的な連絡をするなかでふと
ドン・アレキングのプロモーターっぷりが
そうとうゲキアツなベクトルで
コッチ側に飛んできた。
アレキさんのそのメールは。
じぶんにとってとても大切なことなので
さらしちゃってもいいんだが。
マナー? エチケット?
内容のつまびらかは、措く。
が、なんだか、いたく感動してしまった。
アツいものがこみ上げてくるのを、
おれはどうやったって抑えきれない。
的な内容。
気になるよね。
引用しちゃおうかな。やっぱよす。
その夜はねむれなくなっちゃって
おのれの来し方ゆくすえ、そしてなう
みたいなことを考えこんだ。
ねむれないまま空がしらじらしてきたころ。
おっしゃ、行くぜ、度、120。
*
からの、ふたたび表題。
二合目付近。ほうほうなてい。
「ほらっ、おもしろくもなんともないでしょ」
アレキさんがそうおっさった意図は知らない。
が、そこにはなんだかとても
大事な意味が込められてるような気がした。
ん? オチ、きのうとおんなじ?
すんぶんたがわず?
おれはその大事な意味を、
GSSK、若林クンって感じで。
「ペナルティエリア外からは
いかなるアレキも決めさせねえ」
ってていで、汲んだ気になってたが
まったく、汲み取れてねえ!
ことに気づいた。
なんなんだ、天才アレキの真のメッセージは?
*
あまつさえ、アレだ。
走り終わって、スーパー銭湯をカマす。
リオでメダルをねらえるぜ、ぐらいの
ミルマスカラスの行水を誇るおれさまちゃんは
誰よりも速く風呂場を脱出し
廊下のベンチで給湯器のお茶を飲みながら
「この『女湯』って書いてあるのれんを
突破したら、いろんなおれが終わるんだろな」
と、妄動をふくらますかたわら。
アレキさんの二合目でのアノ発言を
何度も何度も反すうしてた。
すると間もなく。
オレ・マスカラスに次ぐ
ドスカラスの行水、って感じで
アレキ・ドスカラスが風呂から出てきて
おもむろにおれの隣に
腰を、おろした。
どすん。
ア「きょう、どうだった?」
おれ「なんかすげえ、楽しかったすっ!」
ア「うん。それは、よかった。。。」
*
えええええええーっ!?
この「うん」か「それは、よかった」にも
なんらかすげえこと、込められてんのか?
だとしたら
掘った穴がブラジルまで届くくらい
深いっ、深すぐるぞっ、ソレの意味っ!
さっぱり実体の見えない
深いのか浅いのかすら、わからない
精神とときの部屋、みわたすかぎりの荒野
コーヤコーヤ星に置き去りにされたまま。
「おもしろくもなんともないでしょ」なのに
そこにわざわざおれをいざなった真意を。
あまつさえ、いろんなひとがいるのに
よりによってなんでおれなのか
とか、いろいろキョライしつつ。
ずっと考えてたものの、やっぱさっぱし
わっかんねえ。
*
これは、これを解決するために
お互いの記憶ロスト覚悟で
あらためてアレキさんと飲むべきなのか。
そのとき、あのカープ酒場とおんなじように
マルさんがいてくだすったほうがいいのか?
いやサシで、誰もいないほうがいいのか?
むしろ、す~さんに隣にいてほしいねとか
ハンサムネコさんに仲介をお願いすべきか?
官九郎さんがいると、あきらかにおれの
立場が弱くなっちゃいそうでどうだろう?とか
BBAはお酒が飲めないし、照れるし。
まさかのコッコさん召喚か? とか
きぐま、出てこいやー!なのか
やっぱ、プロシードさんにお願いしようかとか
そんくらい、パニクる。
翻弄ド・バイ・アレキ。
「富士登山競走の試走」ってていで
将来的にも富士登山競走に出もしないおれは
「おもしろくもなんともねえでしょ」
って保証済みの場に、なんで
のこのこ、差し出がましたのか。
考えても考えなくてもやっぱわっかんねえ。
ぜんぜんわっかんねえんだが
誘ってくだすったアレキさんには
ものすごい感謝をしてて。
だからって、いったい何に感謝していいのか
ぜんぜんわっかんねえので。
いっそのこと、アレキさんには
感謝なんかしないで
むしろ半周回って憎んだほうがいいのかな。
ともおもってる。
つづくっ。