ムスメの冬休みの宿題に読書感想文があって、
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さいしょ、夏に買ったままになっていた宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を勧めたんだケド、
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3年生にはまだちとムズカシイ、
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あさってから学校はじまっちゃう。とても宿題終わんねえ!
という状況でゆうべ急きょ、書庫から取り出した童話。
30年ぶりぐらいに読んだ。
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amazonの説明によると、こんな本。
ざっくりすぎてちょっとなあだが、いちおう。
内容紹介懐かしさとおもしろさがいい感じでブレンドされたので、
デブ人とノッポ人にわかれ、変な名前の人たちが住む地下の国にまよいこんだ二人の兄弟は、戦争にまきこまれたから、さあ大変!
内容(「BOOK」データベースより)
タラフクブー総理大臣、ドドンデー先生。こんなおかしな名前の人たちが、住んでいる地下の国に、デブの兄さんとやせっぽちの弟がやってきました。その国は、デブ人とノッポ人の国に分かれていたのです。ふたりは、目をまるくすることばかり。そのうち、ふたつの国は戦争を始めます。ふたりは、どうなるのでしょう?
さっそくブログに書こうとおもった。
んだケド。
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本についてブログを書こうとすると、ついつい
「おれはこんなことをわかってるぜ」みたいなことを出したくなる。
イッパンロンね。
この『デブの国ノッポの国』だったら、
「島の名前をデブノッポ島にするかノッポデブ島にするかが戦争のほったんって、ばかばかしいケド、現実にあるじゃねえか」
とか、
「ノッポ国は戦争には勝ったものの、けっきょくデブ国民の大らかさに感化されてっちゃうってあたり、ヒニクが利いててうんたらかんたら」
とか。
あるいは、
「こーゆーふうに、子どものころ読んだ本をオトナになってから読み返すと、当時はわからなかったことがいろいろと見えてくるよね」
などと。
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いや、それは確かにそうなんだろうけど、
おれがブログエントリーで書くべきことには、
なんかもっと本質的なことがあるんじゃないか。
とボツにしたエントリーを書いてておもった。
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さいしょ、
『銀河鉄道の夜』がムズカしすぎるってなったとき、
なんでこの本がパッと浮かんだかというと、
おれが小学校低学年のころに読んで楽しかったから。
わが子にもその楽しさを伝えたい
味わってほしい
とおもったから。
多少のスケベ心をトッピングするならば、
ムスメと「楽しかったあ」を共有できたら、とうちゃんはうれしいぜ!
とおもったから。
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たとえば「美味い中華屋があるんだけどさあ」
って知り合いを誘う。
共感を得ようとして、
いくらその店のうんちくを垂れても、
いくら中華料理についての一家言をぶちかましても、
そんなもん、まったく意味がない。
どころか、逆効果だろう。
10割10分10厘。
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だいたいは、
「行こうぜ!」って連れてって、
じぶんが美味いとおもった料理を注文し、食う。
そこで「美味いねえ」
「だろっ!!」てことになれば、大成功!
みたいのとおんなじ。
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ノッポ国とデブ国の設定のきょくたんなコントラストを、たんじゅんにおかしいよねっておもえばいいし、
「だいたいサハラデブ砂漠って名前、どうなのよ?」ってゲラゲラ笑えばいい。
そんなもんじゃね。
解釈なんて、ムスメなりにいくらでもすんでしょ。