キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

おれの3月


「グローバルはいいけどよお、その前にニッポンをもっと知っといたほうがいいんじゃね」と古来の文化や考え方を紹介していく
というわりと大きい企画と、

「ポップカルチャー(サブカル)ってすげえ、ニッポンってすげえ」
というミニ企画をやった。

前者は、歌舞伎とか茶道とか仏教美術とか。
後者は、コスプレとかゴスロリ&ロリータとか。

おれがやらさしていただいた史上、
日経キャリアでもっとも面白かった企画。
ただ、はじめて本気で死ぬんじゃねえかとおもう程度に
ハードでもあった。
地震もあったしね。

紙面の構成上、ビジュアル重視になったんだが、
正直なところ、
全部取材インタビューで文字だらけでも十分楽しめる、
いやむしろそのほうが面白かったんじゃねえか。

そのくらい、各ジャンルの方々のお話しはおもしろかったし、深かった。
泣く泣く原稿にせず、おれの胸の内に止めたネタは数知れない。

。。。

仏教美術の筑波大学・守屋先生のお話しは
群を抜いておもしろかったうちのひとつ。

それから仏教美術に何だか興味がわいてきて、
おもわず「e国宝」なんつうiアプリをダウンロードしちまった。
ぐらい。

紙面では
「日本の仏教美術にみられる、日本人のオリジナリティー」がテーマで、
「自分たちゃ気づいてないけど、外人が日本の美術作品をみて“アメージング”てゆうのは、これこれこーゆーことだからですよ」
のポイントをいくつか挙げていったんだが、

実際のお話しでは、
「鳥山明は仏教の考え方をそーとー勉強している」と、
『ドラゴンボール』がいかに仏教ナイズされているかを中心に
展開されていらっしゃった。

たとえば舞空術、
たとえば大猿やスーパーサイヤ人への変身、
たとえばスーパーサイヤ人になったときの髪型の変化。

説明をうかがって、ドシロートのおれでもいちいち「ほほう!」となった。
(どう「ほほう!」となったかは、おれと飲んだりなんかして
「ほほう!ってなんすか」とかいうと聞くことができますッス)

さて。
前にもゆった気がするが、いちおう。
「つくってる人がこうおもしろがってつくったんだから、おもしろくないはずない」ッス。