キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

チキンレース

先週の金曜日、娘の小学校の父母会に出てきた。

ヘージツヒルマってこともあってか
父親はクラスでおれ1人だけ。
期せずして、どーでもいいハーレムの完成なんである。。。

今回の出席は、別におれに子育てにかんして確固たるポリシーがあるとか
そんなんじゃない。

おれは仕事がひと段落ついて時間の融通が利き、
奥さんは卒園・入学で有給を取りまくってもう休みづらい。
たまたまその歯車が噛み合っただけのこと。


まあ、おれとしても
「しようがねえなあ」っていうビジネス感よか、
知らない世界を覗けるワクワク感のほうが強かったことは確か。

この機会に地元の人と仲よくなっときゃ、
地元のいい飲み屋とか教えてもらえるかも、
なあんていうクッダラネエ妄想も抱きつつ。。。



実際に直面したのはカルチャーの違い。
おうよ、望むところよ!

自分の常識に照らし合わせて、
それらをハナから拒絶したり排除しちゃうよか、
目前にある世界だから、とりあえず味わってみようかね。

そうタイソウなことでもないところで
エラソーにオオブロシキを広げて、
詰め放題のビニール袋よろしくフロシキをひっぱりまくりゃ、
そんな感じ。



委員決め。
学級委員やら運動会の実行委員やら、クラスごとに決めた。
ポストは7、8人分ぐらいだったかな。
挙手をして名乗り出る方式。

娘のクラスは、途中まではけっこう快調だった。
立候補がばんばん続き、枠がどんどん埋まっていく。

おれもソッコーで委員のうちの1つに名乗りをあげた。

前提として、この学校のローカルルールとしては、
「6年間で何かしらやるべし」
という不文律がある。

つまり1年生で何かしらやってしまえば、
一巡するまでは「やりましたので」を盾に
委員を免れることもできる、らしい。
ということもあり。



ところが、残り1枠になってガゼン停滞する。

手を挙げなくていいのは
○すでに名乗りをあげた人
○きょうだいのクラスで何らかやってる人
の2パターン。

ここでクリビツテンギョーその1。
上の2パターンに入らない人たちから
あからさまに感じられる
「めんどいからやりたくねー」空気。

それがけっこう多数なもんだから、
正当な理由として通用しそうな
ねじれた民主主義な空気。

なんつうかねえ、あんたがた。。。

「めんどいから」って理由のひとが、
ある程度の人数がいる会議において
それが停滞のまっとうな原因になる
というのは、はじめて。

少なくとも、けして「仕事の現場」では
「あからさまに」は感じたことのなかったフンイキ。



これはおれの常識でしかない。

やる気ある人はすでに
名乗りをあげちまっているから、場にはもう
澱みまくったマイナスエネルギーが充満。

「誰かが手を挙げれば、私だって帰れるのよ~」
とおもいつつもな~んにもしない、
押し黙ったもん勝ちのチキンレースが
リッパに展開されてる。



クリビツテンギョーその2。

場を仕切ってた、なりたてほやほやの学級委員の人が困り始めて
「ではこのまま決まらなかった場合、くじ引きにしましょう」
と提案するや、にわかに場が活気づき出す。

なんだかおかしな方向で。

【ケース1】
誰かに話しかけるていで、誰に話しかけるともなく
「誰かやってくれる人、いないかしらね~」

【ケース2】
と、突然の挙手。
「決まっちゃったらどうしてもやらなきゃいけないんですかぁ~?」

【ケース3】
と、突然の挙手2。
「きょう来てない人はどーするんですかぁ~?」

あまつさえ、最後までこの人たちが
名乗り出ることはなかった。

クソバカシネカス!
だよね、ショージキ。
ケース1の人なんか、すべてが決まったあと
いきなり饒舌になり出すし。。。

他力本願寺の熱狂的な信者というか、
おのれの欲望にたいへん忠実で、
けっこうけっこうというか。

大映ドラマかとおもったよ、本気で。



けっきょく、くじ引きになる前に
保育園もいっしょだった○○ちゃんのママが挙手。
「活動する時期はいつごろですか?」
「それなら何とか協力できそうです」と。
ジツに、ナイス!

「かぎられた時間でできるならばやってもいいと
手を挙げた○○ちゃんのママ」

「めんどくせーし、
自分に火の粉がふりかからねえで
終わってくんねえもんかね、な
物理的な時間は比較的ある人たち」

この差って、なんなんだろね。
いろんな意味で後者、
リーチかかっちゃってるって気がする。

とりあえず○○ちゃんのママの
「ゴールを向いてパスを受けてるポジティブ感」
っていいなとおもった。

あくまでおれの狭い常識内での考え。



いろんな感情がないまぜになったまま、帰宅。
ことのテンマツを奥さんと実母に話す。

実母によると、その展開はアタリマエ。
30年前にもふつうにあった光景だという。

クリビツテンギョーがトゥーマッチ、
和訳すっと「目が点」なんだが、
おれが覗きたかった知らない世界ってまさにこれ。

奥さんの意見はおれといっしょだった。
それはある程度予想できたことだが。
「それってやっぱヘンじゃね」で同意したところで、
ミョーな「やっぱそーだよねー」な
空気以上のものは生み出されない。

という意味で、貴重な経験をした。
うっわ、まわりくど。

ただ、なんだかくたびれて、
アズ・スーン・アズ家に帰るやいなや、
ふだんより多めにビール飲んじまったし、
夜も早めに寝てしまった。