先週の金曜日、娘の小学校の父母会に出てきた。
ヘージツヒルマってこともあってか
父親はクラスでおれ1人だけ。
期せずして、どーでもいいハーレムの完成なんである。。。
今回の出席は、別におれに子育てにかんして確固たるポリシーがあるとか
そんなんじゃない。
おれは仕事がひと段落ついて時間の融通が利き、
奥さんは卒園・入学で有給を取りまくってもう休みづらい。
たまたまその歯車が噛み合っただけのこと。
*
まあ、おれとしても
「しようがねえなあ」っていうビジネス感よか、
知らない世界を覗けるワクワク感のほうが強かったことは確か。
この機会に地元の人と仲よくなっときゃ、
地元のいい飲み屋とか教えてもらえるかも、
なあんていうクッダラネエ妄想も抱きつつ。。。
*
実際に直面したのはカルチャーの違い。
おうよ、望むところよ!
自分の常識に照らし合わせて、
それらをハナから拒絶したり排除しちゃうよか、
目前にある世界だから、とりあえず味わってみようかね。
そうタイソウなことでもないところで
エラソーにオオブロシキを広げて、
詰め放題のビニール袋よろしくフロシキをひっぱりまくりゃ、
そんな感じ。
*
委員決め。
学級委員やら運動会の実行委員やら、クラスごとに決めた。
ポストは7、8人分ぐらいだったかな。
挙手をして名乗り出る方式。
娘のクラスは、途中まではけっこう快調だった。
立候補がばんばん続き、枠がどんどん埋まっていく。
おれもソッコーで委員のうちの1つに名乗りをあげた。
前提として、この学校のローカルルールとしては、
「6年間で何かしらやるべし」
という不文律がある。
つまり1年生で何かしらやってしまえば、
一巡するまでは「やりましたので」を盾に
委員を免れることもできる、らしい。
ということもあり。
*
ところが、残り1枠になってガゼン停滞する。
手を挙げなくていいのは
○すでに名乗りをあげた人
○きょうだいのクラスで何らかやってる人
の2パターン。
ここでクリビツテンギョーその1。
上の2パターンに入らない人たちから
あからさまに感じられる
「めんどいからやりたくねー」空気。
それがけっこう多数なもんだから、
正当な理由として通用しそうな
ねじれた民主主義な空気。
なんつうかねえ、あんたがた。。。
「めんどいから」って理由のひとが、
ある程度の人数がいる会議において
それが停滞のまっとうな原因になる
というのは、はじめて。
少なくとも、けして「仕事の現場」では
「あからさまに」は感じたことのなかったフンイキ。
*
これはおれの常識でしかない。
やる気ある人はすでに
名乗りをあげちまっているから、場にはもう
澱みまくったマイナスエネルギーが充満。
「誰かが手を挙げれば、私だって帰れるのよ~」
とおもいつつもな~んにもしない、
押し黙ったもん勝ちのチキンレースが
リッパに展開されてる。
*
クリビツテンギョーその2。
場を仕切ってた、なりたてほやほやの学級委員の人が困り始めて
「ではこのまま決まらなかった場合、くじ引きにしましょう」
と提案するや、にわかに場が活気づき出す。
なんだかおかしな方向で。
【ケース1】
誰かに話しかけるていで、誰に話しかけるともなく
「誰かやってくれる人、いないかしらね~」
【ケース2】
と、突然の挙手。
「決まっちゃったらどうしてもやらなきゃいけないんですかぁ~?」
【ケース3】
と、突然の挙手2。
「きょう来てない人はどーするんですかぁ~?」
あまつさえ、最後までこの人たちが
名乗り出ることはなかった。
クソバカシネカス!
だよね、ショージキ。
ケース1の人なんか、すべてが決まったあと
いきなり饒舌になり出すし。。。
他力本願寺の熱狂的な信者というか、
おのれの欲望にたいへん忠実で、
けっこうけっこうというか。
大映ドラマかとおもったよ、本気で。
*
けっきょく、くじ引きになる前に
保育園もいっしょだった○○ちゃんのママが挙手。
「活動する時期はいつごろですか?」
「それなら何とか協力できそうです」と。
ジツに、ナイス!
「かぎられた時間でできるならばやってもいいと
手を挙げた○○ちゃんのママ」
と
「めんどくせーし、
自分に火の粉がふりかからねえで
終わってくんねえもんかね、な
物理的な時間は比較的ある人たち」
この差って、なんなんだろね。
いろんな意味で後者、
リーチかかっちゃってるって気がする。
とりあえず○○ちゃんのママの
「ゴールを向いてパスを受けてるポジティブ感」
っていいなとおもった。
あくまでおれの狭い常識内での考え。
*
いろんな感情がないまぜになったまま、帰宅。
ことのテンマツを奥さんと実母に話す。
実母によると、その展開はアタリマエ。
30年前にもふつうにあった光景だという。
クリビツテンギョーがトゥーマッチ、
和訳すっと「目が点」なんだが、
おれが覗きたかった知らない世界ってまさにこれ。
奥さんの意見はおれといっしょだった。
それはある程度予想できたことだが。
「それってやっぱヘンじゃね」で同意したところで、
ミョーな「やっぱそーだよねー」な
空気以上のものは生み出されない。
という意味で、貴重な経験をした。
うっわ、まわりくど。
ただ、なんだかくたびれて、
アズ・スーン・アズ家に帰るやいなや、
ふだんより多めにビール飲んじまったし、
夜も早めに寝てしまった。