がまんだがまんだうんちっち (えほん・ドリームランド 9)
著者:梅田 俊作
岩崎書店(1981-07-20)
おすすめ度:
販売元:Amazon.co.jp
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東京マラソンに落選して、とりあえず板橋cityマラソンにそっこーエントリー。
気を取り直して夕方、代々木のB&Dへ。
むかし陸上やってたときは町田店によくいったのだが、ずいぶんひさしぶりだ。
と、代々木駅で電車を降りると、
最近、イケメンに英語力までプラスしたサトリングからデンワ。
オレには順風一路行きを断る理由など持ち合わせていない。
ちなみに順風一路については、こっちとこっちで。 ====
もともと今朝ねぼうして夜走るつもりだったので、
ジョギングがてら高津駅の向こうまで。
一汗かいたあとのビールと中華料理は、んまいに違いない、と鼻をふくらましながら。
きょうのヒットは、マーボー豆腐と豚バラ甘酢。
あいかわらず料理のうまさを語るには文章能力不足なんだが、
マーボーは食った瞬間「うわ、辛えなコレ」のくせに、5秒後にはもう1口すくっちまうんであるし、
豚バラは甘酢臭が鼻から抜けてむせて止まらないM的な快感を体験できるんである。
うまいのうまくないのって、調子に乗って食いすぎちった。
あまりの満腹感に、帰りのジョグにげんなりしつつも、相応のやる気を出してわが家に向かって走り出す。
二子橋を渡る手前ですでに、ちょっとイヤなヨカン。
ジョグするには明らかに食いすぎじゃなかろうか?
兵庫島公園を過ぎ、新二子橋の下あたりでそんな疑問が確信に変わる。
いかん、トイレに行きたくて死にそうだ。
今まで古今東西、トイレに行きたくて死んじゃった人はいない、
なんてことをおのれに言い聞かせつつ、
ここから、括約筋が大活躍するんである。
家までは残りおよそ3.5キロ。。。
冒頭の絵本は、昭和50年代に小学生時代を過ごした人なら、知らない人はおるまい。
小学生の心をわしづかみにする、タイトルのキャッチーさったらない。
さて。
こういう非常事態に際しては、意識の9割5分は括約筋に向かう。
括約筋のちょっとした油断が、人間の尊厳的な部分で命取りとなるからだ。
かたや、意識の残り0割5分は、きわめて哲学的なことを思考している。
すなわち、
走ったら激しい振動だが20分弱、歩いたら振動はゆるいが40分。さあどっち?
こんな時間に人影はないから野に放っちまえ、
いやいやちゃんと家に帰ってトイレしたほうが達成感はでかいはず。さあどっち?
あるいはもっと距離が行くと、
人間の尊厳なんて関係ねえラクになっちまえ、苦しいのはイヤだろなあおまえ、さあどっち?
とか。
ちなみにこの付近、
トイレを貸してくれる、たとえばコンビニなんかは存在しない。
あと、
二子橋より上流のグラウンドに設置されているトイレは、
そもそもグラウンドが渋谷区の管轄らしく、夜間はごていねいに施錠してある。
なんだその、小さい縄張り意識。
「じゃあ渋谷区民のみなさんは、そこ以外の多摩川河川敷使うんじゃねえぞ。
まして、二子新地なんかでBBQとか、ぜってーやるんじゃねえぞ」
などと毒づきたくもなる。
そーゆーウツワの小さいオレ。
そーゆー がまんだ がまんだ切迫感。
けっきょく
「走ったら激しい振動だが20分弱、歩いたら振動はゆるいが40分」
のうち、前者をえらぶ。
ただし、人間の尊厳なんてどーでもいいんじゃね、とかはほぼ1分おきに考えて踏みとどまるのせめぎ合い。
激しい振動に耐えながらも、
8割ていど急いで、あとの2割はよゆうを残しておく。
もしイヌネコが飛び出してくる、自転車が猛スピードで接近してくる、
おばあちゃんが急病だ、カップルが必要以上にイチャイチャしてる、
といったビックリアクシデントに遭遇した場合、
ビックリのひょうしに、確実に人間としての尊厳を放棄せざるをえない事態におちいるからだ。
リスクヘッジ。いいオトナのタシナミ。
さて、
冗長ながらもこうしてブログに書けるということは、
ぶじ家にたどりついて、ことなきを得たということ。
いまとなっては
「オチとしてはやや物足りないな」などとほざくアリサマ。
リアルタイム速報にもどると、
アズ・スーン・アズ家に着くやいなや、
魁男塾よろしくトイレへ直進行動。
下半身はすっかり弛緩し、ほっと人心地ついたんであるが、
気づくとトイレの床はビショビショ。
ジョギングしたさわやかな汗と、
オレという存在をおびやかし続けた極限状態を耐え抜いた冷や汗が
こん然一体となり、
信じられないくらいの発汗をしてる。
でもそんなのは大したことではない。
トイレで一勝負やっつけたあと、
よゆうのていでぞうきんがけをしてやりゃ、
すべての証拠は隠滅できるんである。。。
ジョギングのさわやかな汗と、冷や汗。
あとはマーボー豆腐に入ってたカプサイシンとかゆー成分も
異常な発汗の成分のひとつなんだろうな、などとおもいつつ。