キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

考え出したら止まらねえ

前にも何度かいったような気がするが、死後の世界とかそーゆーものはないと信じている。
他人の信仰にとやかくいう気は毛頭ないけど、オレ自身は宗教をやるという思考回路がどうも理解できない。

もちろん、オバケなんてないさ。
寝ぼけた人が、見間違えたのさ。
なんである。
だけどちょっとだけどちょっと、オバケなんてこわくって大キライなのさ、
という大きな矛盾も抱えている。

小学校のころまで夜、1人でトイレに行けなかった
なんつう黒歴史まである。
まあいい。
さて今夜。
帰宅してから急にジョギングしようとおもい立つ。

ふだん、平日は朝走るのだが、今週は奥さんが仕事忙しいらしく、
朝早く出ていくので、娘を1人置いてオレが外出するわけにはいかない。
朝走れないので、夜走ろうというのがその理由。

家を出て多摩川の河川敷を下り、
二子橋を渡って川崎側を上り、登戸の橋を渡って帰ってくる
標準的なコース。

。。。

走り出して数100メートル。1本の木が目に留まる。

10年ぐらい前だったか、その木で朝、人がぶら下がっていた。
首つり自殺ってヤツですな。

父が朝、イヌの散歩で近くを通り、
「なんか人っぽいなあとおもったんだよねえ。
それで10分ぐらいしてまた行ってみたら、
パトカーやら救急車やらやじ馬がいるんだもん」
なんて言ってたっけ。

うわっ、ゴメンナサイ!
おのずとピッチが速まる。
ナニに対してゴメンナサイだかは、知らん。

とにかく後ろや横を振り返らず、前だけを見て走る。

。。。

新二子橋をこえて、そろそろ二子橋。
中洲に兵庫島公園というのがある。
ココ、とかくのウワサがあるとか、ないとか。

戦前、多摩川の石ってのが質がよくてさ、
それを都心に運ぶために玉電てのができたんだけどよ、
石を採掘するために強制連行してきた朝鮮人を働かせてたんだよ。

とは、15年ほど前に聞いた瀬田の叔父貴の言。
叔父貴はもう亡くなってしまったが、
特攻隊帰りで荒れて荒れて、
毎晩毎晩、当時、二子玉川にあった朝鮮人部落(叔父貴の言ママ)の、
やさしいおばちゃんがいる店で、飲めもしない酒を浴びるほど飲んでたんだとか。

「だからよぉ、オレ、朝鮮人にはいいイメージしかねえんだ」
も叔父貴の言。

ともあれ、とかく、こと兵庫島公園。
いまでも夜になると強制労働させられてた人だか
武士のコスプレイヤーだかが、
出るとか出ないとか。

ほげーっ、ゴメンチ!
さらにピッチが速まる。

。。。

二子橋を渡り、川崎側のサイクリングロードの坂を下る。
対岸には二子玉川のキレイな夜景。
もてないオレでも、チャンネーを口説く勇気がムンムンわいてくる。
そんなキレイな夜景。

駅の東口は再開発され、高層マンションがランドマークのように建っている。
オレが小さいころはそこに、二子玉川園つう遊園地があった。
回転などはとてもしないジェットコースター。
当時からそのあたりで
兵隊さんが出るとか出ないとかって話があった。

のち、ワンダーエッグというアミューズメントスポットになったが、
そこでも兵隊さんが出るとか出ないとかって話があった。

坂を下りながら、そーんな話をおもい出す。
とたん、高層マンションからもれる各室の灯りが、
なにやらトータル的に
「バッファローマンの胸に浮かぶ悪魔の影」
を描いているようにみえてくる。

赤プリがクリスマスに宿泊客の協力を得て、
クリスマスツリーのイルミネーションをつくる、
そんなやりくちで。

ピッチがガンガン速まる。

そんなこんなで、有意義なビルドアップ走のでっきあっがりー。
信じるか信じないかは、オレしだいなんである。