トガーさんとキクチが
ガチで大すきな斉藤由貴。
の「卒業」っておうたあるじゃないすか。
名曲。
*
で、まあとりあえずそれは措いて。
順を追ってくと。
きょう、ムスメっこの中学の
卒業式に出てきたわけですよ。
*
コロナウイルスかまびすしいサッコン。
ムスメっこの中学校は
教育委員会やら市議会議員やら
そういう来賓がいないのと。
送り出す在校生がいないっての以外は
体育館でやったし
親もふつうに入れたし
まあふつうの卒業式だった。
全員マスク着用
ということを除いてはw
ある意味における仮面卒業式っつうの?
こういうの。
まあなんつうか。
保育園も小学校も
「よくここまでおっきくなってくれた」
的な感慨でこみあげてくるものがあるんだが
中学は
「義務教育の終わり」ってんで
いままでと違うものがこみあげた。
*
なお、「こみあげてきた」ものの
漏らしてはいない。
必死に耐えぬいた。
女子のなかにあからさまに号泣してる子がいて
その子をみてると「うっ」ってなったが
すんでのとこで耐えた。
*
その中和する「逆ズリネタ」として
トガーさんの不朽のネタ
「つぶあんこしあんギシアン」は
天下無敵だ。
*
実際、
おととしのイトコの訃報も
直近のおしごとの激おこ案件も
「つぶあんこしあんギシアン」で
精神的な窮地をなんとか乗り切った。
今回もそう。
怒り憎しみ悲しみ、歓喜。
振り切れた感情のメーターを
一切合切チャラにする
あまりにも、な、くだらなさ。
「つぶあんこしあんギシアン」こそ
天下無敵あるいは天下無敵
と言っていい。
*
ここに来て、なんで
トガーさんがひんぱんなのかは謎だ。
*
んで、さらに極私的なんだけど。
ムスメっこの中学卒業で
いちばんグッときちゃった話してもいいすか?
*
卒業式が終わり。
一度、めいめいの教室に戻り、
最後の学活をする。
そんで、昇降口〜中庭〜正門と
保護者が囲む花道を通って
解散になるという段取り。
昇降口から出てきたムスメっこは
たくさんのおともだちに囲まれて
すっげえニコニコしておった。
花道のにょうぼうとおれの前を通るとき
「第二ボタンまでぜんぶ取られたー」
っていう。
見ると。
ブレザーのボタンは袖ふくめ全部ないし
ブラウスも上から2つのボタンが
ちぎり取られていた。
*
斉藤由貴の「卒業」の出だし。
「制服の胸のボタンを
下級生たちにねだられ」
ってあるじゃないすか。
もしくは、学校代表イケメンみたいな
少女マンガに出てくるようなパイセン。
学ランのボタンがすべて取られた。
的な。
*
あれって、都市伝説っていうか
いかにもな創作で
現実にはないっておもってたのね。
じぶんの中学にも高校にも
そんな風習?はなかったし。
あ、実際はちゃんとあったのに
キクチがあまりにも陰キャすぎて
別世界のできごとで眼中に入らなかった。
とかは、措きまする。
よしんば。
「それがビンゴくさい!」
とか、言っちゃダメ!
*
ちなみに、にょうぼうに訊いたら
「あたしの中高もそんな風習はねえ」
っつってたから
テンプレみたいなエピソードだけど
やっぱ都市伝説的な架空なんだろう。
(ソースが2つしかねえぇ。。。
にょうぼうも陰キャ? とかってのは
「知らないほうがいい事実もある」案件だ)
*
にょうぼうとおれは
その花道を終えて
めいめい、職場へと去っていった。
ムスメっこは
「きょうは夕飯いらない」ってんで
おともだちとくら寿司にいったんだそうだ。
「みんなでプリクラ撮るから」
ってんで制服を着てって。
*
木曜といえば「科捜研の女」
じゃないすかあ。
沢口靖子をながめるために
おしごとブッチぎっておうちに帰ってきたら。
キクチが家に入ってすぐ
ムスメっこも帰ってきた。
ブラウスの上を
ダブルクリップで留めてあるw
役割を終えた中学の制服。
こういう(↓)
こういう(↓)
ブラウスは上から第二ボタンまで。
は、おろか。
胸部をかろうじて留める
2つのボタンを残し。
下のほうのボタンもちぎられておった。
ブレザーはブレザーで。
ボタンは、おろか。
校章や名札やワッペンまで
はぎとられておった。
*
ムスメっこの学校の風習?
いまのJCの風習?
は、知らない。
あまつさえ、
「おれのムスメっこは陽キャなんだぜ!」
ってドヤ顔をカマしたいわけじゃない。
*
少なくともムスメっこは
けして、陽キャではない。
授業参観でも絶対に手を挙げないし
むしろ、目立たないよう目立たないよう
してる。
*
ただ。
こんなクソバカ酔っぱらい親父に対してすら
けして思春期JCなりの牙を剥かないように。
基本、ものすごく穏やかでフラットで。
女子特有の「グループ」に加わることもなく
かといって一匹狼を気どるんでもなく
誰とでも分け隔てなく、ニコニコ接してる。
(担任の先生談)
そういう性質。
*
だからこそっていうか。
この制服の超絶おいはぎ具合ってのは。
(おいはがれ具合?)
ムスメっこの性質とか
ふだんおともだちとどういうふうにつきあい
中学校生活をどう楽しみ、
どんだけ楽しかったか。
ってのを如実に雄弁に語ってる気がして。
「ああ、よかったなあ」って
ものすごくグッとキタ。
*
ムスメっこは中学で
ずっと本質を楽しんでおったんだな。
*
おれなんか、バカだからさ。
ちょっと脚が速けりゃ
「狛江市選抜のエース区間をねらえ」だの。
ちょっとテストの成績がよけりゃ
「都立のトップ校もラクショーでしょ」だの。
いらねえハッパをかけてきたけど。
*
そんなのはやっぱり
「こうあってほしい理想像」っていうか
親のエゴとか虚栄心モロダシボンな
まっこと、恥ずかしい所業で。
ムスメっこはひとっつもぶれず、
充実した3年間を過ごしたんだな
って、はかり知れるにつれ。
おのれの愚かしさを
合わせ鏡のように猛省した。
*
そんなん感じで。
ムスメっこはビタ一文、ぶれない。
ちゃんと、わかってる。
そんなムスメっこの未来が
キクチは楽しみで楽しみでしようがないの。
*
勉強なんかできなくてもいいんだ。
スポーツもほどほどでいい。
ギャグセンスは父親をとうに超えておる。
いまのまま、いつもニコニコ。
おともだちに囲まれながら
大切なものは何か、だけをみきわめて
おもしろく、楽しく、過ごしてってほしい。
卒業おめでとう。
よくぞここまですくすくすくすく
おっきく育ってくれました。
*
。。。
*
以下、いらねえ情報。
*
そんなんふうにムスメっこの人生は
大げさにいうと、これから大きく展開する。
春。
せっかくの機会だから。
ムスメっこに便乗して
キクチもちゃんと心機一転したい。
*
新しくはじめたいことも、ある。
いままでどおり続けたいことも、ある。
かたや。
捨てたいことも、ある。
すっぱりやめたほうがいいことも、ある。
「やりたいけど一歩を踏み出せないまま」
なことがあり。
「バッサリ切りたいけど躊躇したまま」
なこともある。
そこらへんを、ちゃんと見極めてく。
熟考などせず、見極めてく。
答えはね、だいたい出てるような気がするんだ。