キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「AI美空ひばり」の気持ちになってみると

去年、特番をやったり紅白に出た
「AI美空ひばり」について
山下達郎が言及したじゃないすか。

www.sponichi.co.jp

キクチも紅白をみてて率直に感じたのは
「美空ひばりを知らない世代がこれをみて
美空ひばりがこんなものだとおもったら
ちょっと困っちゃうなあ」 であった。

正直、あのCG?の
「グラフィックとしては最新なんだろうけど
生身の人間とはまだちょっと隔たりのある
いわく言いようのない生っぽさ」
は、ちょっと気持ちわりいとおもったし。

歌もなんか魂が入ってないっていうか
「伝わるかどうかは知能指数じゃねーんだよ!」
とか、モロ人間側に立っちゃったりして。

あと、おれはITのこと詳しく知んないが
あれってAI(人工知能)っていうの?
VRとかCGと何が違うの?
ともおもった。

ってのはどうでもいいとしても。

「冒とく」ってちょっと刺激的すぎるかなあ
と、おもわなくもないが
山下達郎の言わんとしてることは
とても首肯首肯できる気がしたし。

年が明けてから
「美空ひばりの息子が金に困ってて
どうやら目黒の豪邸兼美空ひばり記念館を
売りに出してるらしい」
なんてニュースを耳にしたりもしたので

AI~~を出した事情というか
いろんな意味でビミョーな感情が交錯しておる。

全然関係ねえが。

「体育」を「たいく」
「ジョグ」を「じょっく」と口語するように
「山下達郎」は「やましたつろう」
と口語してしまう。

これは学生時代、仲間うちですげえ一瞬
苗字の最後と名前の最初がおなじ音のひと探し
が、異常に流行ったのの名残りで。

殿堂入りチャンピオンは
「シルベスタローン」だ。

とか、クッソどうでもいいな。

で、冒頭の「やましたつろう」の記事を読んでて
ふと、AI美空ひばり「自身」は
どうおもってるんだろうな、キョライした。

(「AI美空ひばりの気持ち」であって
AIの制作者や歌をつくったひとたちの気持ち
ではないとこが、ポイント)

たぶん、AIのワタシ。
「出てったらみんな喜んでくれるんだろうな」
とおもってたとおもうのね。

そりゃあ、いくらITが発達したとはいえ
本人とはギャップがあるかもしれない。

でも、たとえとしてはどうかかもだけど
「尾崎豊の息子が『15の夜』を歌う」
的な感じで。

モノホンとのギャップも込みで
「よくぞ!」って
好意的に迎え入れてもらえる。

とおもってたとおもうのね。

モノホンより劣ってる部分があったとしても
あたたかく見守ってもらえるっていうか。

したらば。
わりとすんげえ逆風なわけじゃない?

よかれとおもってがんばってるのを
「冒とく」まで言われちゃったりして。

これってなかなか、
なかなかっすよね。

で、この感じ。
なんとなく既視感があって。

まさに『鉄腕アトム』の世界じゃね?

天馬博士の亡くなった息子そっくりにつくられ
息子として扱われるはずだったのに
なんか、疎まれちゃって
サーカスに売られちゃうんだよね、アトム。

んで、その後も
世のため人のために立ち働くんだけど
正義のヒーローなんだけど

人間とおなじような感情も
もっているんだけども、

しょせん「ロボット」ということで
どこかの地点に行くとかならず
人間とは差別っていうか区別される。
虐げられちゃう。

って話だったよね。

「人間を傷つけたら重罪(破壊だっけ?)」
とか。

だから何だってんじゃない。
ただの妄想に過ぎないんだけど
なんかちょっと切ないっていうか。

手塚漫画のSFの世界って
そう考えるとあながちすげえ未来でもないのかも
ナドト、おもったりした。

おもいましたとさ。