サッカーのW杯でフランスがブラジルに勝って優勝したとき。
フランスチームが前夜、みんな禁欲を厳命されたのに対して、
ブラジルチームは性欲フリーだったから。
というフランス完勝説、あるいはブラジル惨敗説がある。
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オトコのカラダの仕組みとして
イタスという行為そのものより、
放出したぶんを再生産するのに、あとで莫大なエネルギーを要する。
ということらしい。
ブラジルチームはそんなわけで
再生産中というリカバリーの真っただなかに
最大の決戦に臨むという
ものすごいハンデを背負ってた。
ということらしい。
そりゃ勝てませんわな。
ということ、らしい。
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おれがサッカーの話題をするなんて、
「ルカワがパスする」ようなもん。
どーりで。
やたら情報がフワッとしてるはずだ。
だって、フランスがいつ優勝したかとか
いっさい知らねえもん。
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リアルおれを知ってるひとからすれば
「キクチがまさかのサッカーネタ!?」
なことだろう。さぞ。
そんな内輪ウケ狙いは、どーでもいい。
最近たまたま
ネットでこのネタを立て続けに目撃して
なんかニンゲンくさくていいなあ
とおもっちゃったのだ。
たぶん都市伝説のたぐいなんだろうケド。
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そんなわけで
表題みたいなことに気づいちった
というハナシ。
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とくに零細企業ではたらいてると
あるいはフリーランスだと
入稿or校了(納品)すると
「Yeah!!!」となってその仕事は終わる。
でも請求書を出して
実際にギャランティーが振り込まれるのは
1ヶ月後とか2ヶ月後とか、3ヶ月後の月末、だったりする。
つまり
「Yeah!!!」と「その効果」に
決定的なタイムラグが生じる。
「Yeah!!!」なくせに
経費がかかったうえに実入りがなくてスッテンテンなので
ギャラが振り込まれるまでは
ジッとしていざるをえない。
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トレーニングとて。
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たとえば筋トレ。
いきなり張り切って腕立て伏せをしたとする。
充実感と胸や腕のプルプル感のマンゾク感いっぱいで
フロのデカい鏡の前で
ボディービルダーみたいなポーズを
とってみたりなんかしちゃったりする。
でもその時点では腕立て伏せしたぶんの
筋力はついてない。
筋肉痛に七転八倒し、
それが癒えてはじめて
腕立てぶんの筋力が振り込まれる。
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たとえば30kmのペース走。
事前のもくろみどおりやり遂げたら
マンゾク感でいっぱいだ。
「おれ、すげー!」
「スタミナ、ついた!」と。
でも実際、やり遂げたしゅんかんは
スタミナはついてない。
むしろスタミナ切れ。
「おれ、すげー!」だけを抱えたまま
とてつもない疲労が癒えてはじめて
スタミナが振り込まれる。
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みたいなふうに考えると
納品から振込までの間は
おとなしくリカバリーに努めないと
惨敗しちゃうよね。と。
くだんのブラジルみたいに。と。
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これをチマタではカッケく
「超回復」
なんていう。
でもそんなもん
別に特別なことじゃない。
言葉の魔力にまどわされちゃヤラレルゾ。
ふつうに考えれば
「チョー回復したおれは以前とは別人」
みたいな錯覚も起きないはず。
なのではないか。と。
おれもチョー回復って魔法の合言葉に
大いにまどわされて、なにやら
スペシャルなノウハウを要すること
とっつきづらいもんだとおもってた。
いやちげえ、と。
ただの翌々末払いじゃねえか、と。
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納品→振込と
トレーニング→効果という
この即効性のなさって、ふだんの生活では
ありそでなさそな、わりとレアケースだ。
テスト前の一夜漬けしかり
プレゼン前のちょいとした効果的アドバイスしかり
カラダバッキバキのときの整体しかり
ものすごーく強いオクスリしかり。。。
だいたいのことは即効性があり
ときによって即効性の強さこそが
効果の尺度として語られる。
だからどーしたってことなんだケド
トレーニングの効果を、オクスリじゃねえ。
「翌々末払いってなもんだ」っておもえば
なんかいつもよりよぶんに
効果があがる。ような。気がする。
のはたぶん、おれだけだ。
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そんなことみんな知ってんだよバーカ。
なにアタリマエのことドヤ顔で語ってんだ。
はあっさりさておいて、
本日はデュアルエンディングでお届けしちゃう。
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その1
だからこそ、
ポイント練習とポイント練習の間の
つなぎかたって大事なんだよね。
たぶん。
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その2
だいぶ時差をおいておれに訪れた
はまっちゃって、どっかで使いたくって
仕方ないモノマネ。
かっぽう着なんか着ちゃったりして
壁をピンクだかイエローに塗っちゃったりして
なんてすると、ムード満点になる。
「翌々末払いは。。。アリマスッ!」