抜き差しならない強制力がなければ
キホン、なーんにもやらない。
家のこととか仕事のことで
「やんなくても別にいいケド、やっといたほうがよさげ」
なんてほぼ、やらない。
ジョグとて、例外ではない。
というハナシ。
*
ふだんのジョグは、土日をポイントにしてる。
走り終わったらフロ入って酒飲んで寝ても
たいがいの支障は出ないし。
*
ところで。
スケジュールとかプランってだいたい
モチベーションが高いとき、気合いが充実してるときに立てるもん。
でも、
中長期のトレーニングプランに
くさびを打ち込むのは
モチベーションがダダ下がりなとき
だったりする。
あとから俯瞰すると
「何でここで急にやる気なくしてんだろー?」
「今度はこの“谷”をなくすぜ」
とおもう。じゃん。
*
とくにモチベーションがダダ下がり
ではなくても、
暑すぎる/寒すぎる/風がつおい/雨が降ってる/ちょっとカラダが重い/「そういえば昨日飲み過ぎちゃったしなあ」/走ろうとしてから実際に走りだすまでに一瞬のスキができる/出ようとしたら小銭、ランニングウォッチ、家のカギ、スマホのどれか1つあるいは全部が見つからない/愛用のソックスが洗濯中/
とかのきっかけで
ジツにカンタンに「きょうは、まいっか」
ってなる。
「きょうは休んでいい」理由を探すとき
なんであんなに鋭く、アタマ回転すんだろう?
アレ、うまく活用すりゃ、
どっかの村ひとつの電力ぐらいならよゆうでまかなえそうだ。
*
ともあれ、
じゃあ、どこまでめげていいか。
というのがこのエントリーの主題。
ケガとかしてたら別ね。いちおう。
*
今年の夏シーズン、土日まわりは
○土曜=インターバル
○日曜=10km前後のペース走
○月曜=リカバリーとしてのLSD
なんつう夢の詰めこみかたをしようともくろんでる。
モチ、
ノッてるときに。
「やったるぜ!」と。
*
そのなかで今月は
カラダのリカバリーと、夏にめいっぱい追い込めるよう、準備に徹する。
と決めた。
で、先週の土曜、
準備の手はじめとして
1000mのインターバルをやってみた。
去年「キロ4分、つなぎ2分」の
6分1セットで7本挑んでたので、それ試しにやってみた。
あくまで「準備の手はじめ」。
「今年はどんくらいの疾走ペース&レストが妥当か?」
を探る意味で。あくまで。
*
けっか、去年よりなんかラクショーでこなせる。
猛暑でもないし、休養もわりと十分。
体調はものすごくよかった。
なんか自信になった。
それはまあいい。
*
翌、日曜(きのう)。
当初のモクロミは12kmを走る日。
でも、想像以上に前日のダメージが残ってる。
とうとう来たか。これが噂の
「四十ニシテ而不レ惑ハ」
「シジュウニシテジフレマドハ」
ってヤツか。。。
いや、トシ、関係なくね。
ニジュウでもサンジュウでも
ジフレマドハしつづけてきたんだから。
わずかなほころびから
「きょうはサボッちまえ、Yeahhhhh」
の軍勢がゴワッと攻め入ってきて
見事なホドあっけなく、陥落する。
*
「きのうあんなに調子よかったのに
きょうこんなに気乗りしないのはカラダにムリがかかってる
という無言のシグナル。
それに従ったほうがよい」
コウ、アタマ、鋭ク、回転ス。
正論の場合もあるかもしれない。
が、あいにくおれの休養はたっぷりだ。
ウルセー。
*
シジュウのジフレマドハなおれは、一味違う。
1味とはいえないまでもたぶん
0.3味ぐらいは違う。はずだ。
なぜなら、オトシドコロ
しちゃったもん。
*
オトシドコロ。妥協点。
「寸止め」ってなんか男性男性だし
「下げ止まり」も、意味が違う。
そんなときにキョライした、オトシドコロ。
仕事とかでムリとムリがぶつかり合うと
道理なんかひっこまず、飛び出るもの。
おれはデキルヤツアピールしたがるひとが
好んで遣う、魔法の言葉。
オトシドコロ。
イマイマのホボホボな、オトシドコロ。
ナルホドデスネ。ヨロシクデス。
ウルセー。カーッ、ペッ。
*
ポイントって決めちまったケド
めげちゃう気マンマンな土日。
いいオトナはゼロかヒャクかなんて、ケツの青い選択はしない。
1kmでも2kmでも、ゆっくりでもいい。
とにかく、ゼロは避ける。
オトシドコロ。
*
3月とか4月とか
かすみがうらマラソンに向けて
なまじっかフタケタkmをふつうに走ってきた。
そうすっと
「ヒトケタkmなんてトレーニングになんねえ。意味ねえ」
みたいなマヒを起こす。
去年もおととしも、
アタマではオトシドコロしてたんだが
「意味ねえ」軍の怒とうの進撃に、陥落しつづけてきた。
けっきょく走るのやめちゃう。
*
トレーニングって、いちいちその意味を意識すると効果が違う。
という。
ホント、そうだとおもう。
ポイント、つなぎ、疲労抜き。
ただのジョグでも
「きょうは明日のポイントのためのつなぎ」
意識できてることは、すげえ大事だ。
さいあく、リクツなんか後付けでも、いい。
ただこういう
ものすごくやる気がないときの
「とりあえずチョットダケ」
も、ものすごく意味があるんじゃないか。
「チョットダケ」って
「ポイント!」「疲労抜き!」よか
名前はかっちょ悪いケド、それはそれでいいんじゃないか
とおもった。
おもいました、とさ。
*
昨日はとりあえず走り出して
走ってるうちに
12km→10km→7kmってどんどん
オトシドコロがオチテって
けっきょく5kmでやめちゃったんだケド。
「それでも走ったおれ、えれえ」
と自画自賛。
残るのは、きょくたんに美化された記憶
「おれ、えれえ」だけ。
ま、そんなんでも
次につながりさえすりゃいんじゃねの、っていう。