キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

太くて長いか短いか

智弁和歌山の高嶋監督が昨日の2回戦で逆転勝利、
甲子園の通算勝利数を58とした。

58という数字は、PL学園の中村順司・元監督と並び、
歴代最多を意味する。

説明がバカていねいすぎる。。。

きょうの朝日新聞では、歴代5位までの表が掲載されていた。
以下パク、いや引用する。
これを見て、オレはあらためて驚いた。



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1 高嶋仁  58勝24敗(35勝15敗)
1 中村順司 58勝10敗(27勝3敗)
3 前田三夫 47勝20敗(28勝8敗)
3 渡辺元智 47勝17敗(26勝8敗)
5 木内幸男 40勝19敗(27勝13敗)

( )内は選手権の勝敗
※2009/08/19朝現在
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むむ。何だ。
中村監督の選手権27勝3敗っていうのは。
勝率9割、優勝3回、準優勝1回、ベスト8が1回、出場6回。

どれをとっても驚異的な数字。
KKや立浪、片岡、野村の春夏連覇という
超絶全盛期が含まれているとはいえ、
もはや、非常識といっていい。



もひとつ。
逆にビックリしたのは、
あれだけ強かったイメージであるにも関わらず、
出場がたった6回ということ。

PLで監督を務めたのは17、8年間。
上記5人の監督と比べれば、
「太くて短い」。



いっぽう高嶋監督。
奈良の智弁学園から智弁和歌山へ移り、
30年以上、甲子園に出続け、実績を残している、
いわば「太くて長い」高校野球監督人生。



ここでしたいのは、中村、高嶋両監督、
どちらがすごいかの比較ではない。

短期間で積み上げたのも、
時間をかけて積み上げたのも、どちらもすごい。
ということを言いたいのだ。



長く続けることの価値が軽んじられることもあるし、
一瞬のきらめきが時とともに忘れられてしまうこともある。

そんなことで、何か大切なモノを見落としたら
なんとももったいない。
の、いい例。