かつては日記を書いていた。
小3から28歳で結婚をするまで、かなりコンスタントに。
気になる女の子に出会ったときなんか、そりゃ密度も濃くなるし、
受験のときなんかは、唯一のトモダチと語り合う感覚でつけていた。
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結婚後も、たまにはパソコンでテキストに残した。
飲みすぎた勢いでつけるか、
よほど書きたいネタがあったときだけ。
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じぶんにとって日記をつけるメリットは、
「1日のうちでおのれと向き合う時間をつくれる」
ことに尽きる。
ペンを動かすことで、たとえ文字にならなくても
考えが頭から手に移動する間に、相当な思考のまぜっかえしを
おこなっていることがよくわかるし、頭の中身が整理できる。
ほんとうは、いまでもやる「べき」だとはおもう。
それもタイプではなく、なるべく手書きで。
とはいえいまさら、マメにつけ続けるのは難しい。
実際、年初なんかに「今年こそは」とおもっても、続きゃしない。
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昨日おもいついたのは、いたずら書きをするということ。
これ、まるっきりオリジナルのアイデアではない。
と告白しとく。
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いたずら書き。
字でも絵でもなんでもいい。
A4サイズの方眼紙を買ってきて、
そこにおもいついたことを、なるべく何も考えず
書き続ける。
やってみると意外に楽しい。
文字を絵(図)が補完し、絵(図)を文字が補完する。
満足度の相当高い方法。
音と手触りが欠けているが、まあ、しようがない。
内に閉じた世界にしたいので、
ブログなどで公開することはないだろう。
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ちなみにきょうのテーマは、「オレの10年後」。
この時期になると毎年TVでやる戦争モノ。
軍部の暴走、特攻隊、南方や中国でのむちゃくちゃな戦い。
いままではそれを
「かつての日本の悲惨な歴史の1ページ」
としてみていた。
でも今年は「いまの日本と、大して違わねえじゃねえか!」
とおもいつつ、みている。
支配層と被支配層のはざまにある、決定的な価値観の断絶。
権力を手にしている者の、飽くなき保身。
根本的に異なるのは、被支配層の生に対する渇望度だけ。
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そんなインスピレーションから。
紙に描かれた「オレの10年後」は、底抜けにハッピーなんである。