「何となく強そう」というイメージのある
高校野球の埼玉県代表。
最近ので、ざっと思い浮かぶだけでも、
浦和学院、春日部共栄、聖望学園と、
全国でも名だたる強豪校が挙がる。
でも近年、ビックリするぐらい実績を残していない。
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2000年以降の夏の戦績(下に一覧)をみると、
11校が参加して7勝11敗、
ベスト8以上は03年の聖望学園のみ。
とりわけ05年~09年までの5年間では
08年に本庄一があげた1勝にとどまっている。
対戦相手に恵まれなかったかというと、
必ずしもそうでもない。
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【00年から09年夏の埼玉県勢】
<それぞれ、上段が出場校と結果、下段が敗れた相手とその結果>
00年 浦和学院 2回戦
柳川(福岡)→ベスト8
01年 花咲徳栄 2回戦
日大三(西東京)→優勝
02年 浦和学院 2回戦
川之江(愛媛)→ベスト4
03年 聖望学園 ベスト8(2回戦からの登場で2勝)
江の川(島根)→ベスト4
04年 浦和学院 2回戦
中京大中京(愛知)→ベスト8
05年 春日部共栄 1回戦
大阪桐蔭(大阪)→ベスト4
06年 浦和学院 1回戦
金沢(石川)→2回戦
07年 浦和学院 2回戦(初戦)
前橋商(群馬)→3回戦
08年 本庄一 2回戦
青森山田(青森)→3回戦
浦和学院 1回戦
横浜(南神奈川)→ベスト4
09年 聖望学園 1回戦
都城商(宮崎)?
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確かに、予選の参加校が多いので、
出場が決まった時点で
精神的に燃え尽きた、あるいは疲労が蓄積していた
ということも原因としてあるかもしれない。
ただ。
同様に参加校の多い神奈川や大阪、兵庫の代表は
それなりに成績をあげてることも忘れてはならない。
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以下、おれの解釈。
過去10年間、埼玉の高校野球を牽引してきたのは浦和学院。
6回も出場している浦学が、いつも早々と敗退している。
そのオーラが県全体に蔓延しちゃってるんじゃないか。
データをあげたわりに、結論が「オーラ」かよ。
っていうね。。。
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松坂以前の横浜がしばらくそうであったように
浦和学院は、甲子園に出れば前評判は低くない。
決して弱いわけではなく、
ガラスの天井を突き破れないだけで。
松坂以後の横浜高校は、
憑きものがとれたように上位進出の常連校となった。
浦和学院をかつての横浜高校になぞらえるなら――。
一度、何らかのきっかけで上位進出が続けば、
次の10年、浦学の時代が来る。
かもしれない。