キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

プリンはどこへ消えた その4

翌、木曜日。
ソッコーで銀行にいきたかったんだが。

奇しくもこの日は、
仕事場に新しい複合コピー機が届く日で。
○オーバーザ古希な裏ボス
○アラコキなボス
○有能だがしばしばカマトトぶる女史
○おれ

という超絶ラインナップな大企業だもんで
設定関連はおれがやるしかなく
何時に複合機が届くかわからないので
うかつに席をはずせねえぇ。。。



あまつさえ。

13時半ごろ、キクチ焦れだす。
「このまま15時まで待ちぼうけで
コピー屋さんがもし16時着だったら
おれのきょういちんちは何なんだぜ?」

ボスと2人になったときに、こぼす。

「コピー機、こないすかねえ」
「おれ、こうこうこういうわけで
銀行にいきたいんすけど。。。」



「それは、銀行いってきなよキクチくん!」
銀行へはあるいて2、3分。
もしコピー屋さんが来ちゃったら
電話するからさあ、ってんで。

「ところで。。。」
「お財布をなくしたのが土曜日ってことは」
「月曜日に休んだのは、体調だけじゃなく
いろいろ具合がわるかったんだねえ」

ギクッ!



銀行の窓口にいくなんて
ずいぶんひさびさだ。

窓口のチャンネーがみんな
すげえ美人に見ゆる。
っていうか、実際、おれのやってくれたのは
ショートカットのすげえ美人っていうか
ちょっとつり目で黒目がでかいっていう
でいて、喋り方がチャキチャキしてるっていう

あえてすごく簡単にいうと
「豪速球ど真ん中ずどん」

銀行っていいなあ。ちょっとおもった。



キャッシュカードの再発行したいんすけど。
こうこう、こういうわけで。

「こうこう、こういうわけ」
=財布落とした/警察にあった/
 カードなかった/住所変更してない/
 拾得届があるって聞いた/
 おかおがむちゃくちゃこのみです!

そのうちの必要最低限の情報だけを拾い
すげえテキパキ、手続きしてくださる。

まじ、かわいい。



「銀行に拾得届ってどういうことすか?」
たんじゅんにシステムがよくわからないので
訊いてみる。

「お調べしてみますね(はあと)

。。。

「ああ、わかりました」

「警察からお客様が口座を開いた○○支店に
連絡が入ってる、と」



○○支店に連絡をとってくださった結果。
わかった。

○カードが落ちてたので警察に届けられた。
○警察から○○支店へ連絡。
○ ○○支店からおれへ連絡してみたが。
○ 住所も電話番号も練馬で。
○ つながらないので宙ぶらりんになってた。

ほほう。。。
身から出たSABI!



「とりあえず、ですね。。。」
窓口のど真ん中ずどんオンナがおっさる。

「『紛失』したカードが『見つかってる』以上」
「そのカードをお持ちいただいて」
「ふたたび『とめたのをやめる』手続きを」
「していただくという手順になります」

要するに。
カードがある警察へいき
落としたカードをせしめてから
もう一度、銀行の窓口へ来い、と。

まあ、しようがない。

で、その警察っていうのは?
「荒川区の滝野川警察です(はあと)

おっと。
また、よくわからない地域。。。



調べてみたら、
財布がみつかったのは尾久警察。
カード類(中身)が見つかったのは滝野川警察。

おんなじ荒川区の隣の管轄。

おお、またワケワカメな電車の旅アゲインか。
いやまあ、しようがないんだけどね。



いっさいがっさい、感情を殺して
ものすごい沈着な感じで
ものすごくこのみな窓口のチャンネーに礼を言い
職場に戻った。

職場に戻ったら
コピー屋さんはわりとすぐ来た。

ソッコーでコピー機をセッティングすれば
おとしものがかりの時間にまだ間に合う。

っていうか、滝野川警察へは
職場から地下鉄の南北線、一本でイケる!



なるべく小さな不幸せと
なるべく小さい幸せ。

滝野川警察へ、GOしたんであった。
つづく。


仕事はしなくていいのか? おれ?