キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

プリンはどこへ消えた その3

その2のつづき。

刑事さんがきて「こちらへどうぞ」
奥の部屋にとおされる。

超絶妄想的には
「取調室的なとこにいけるのか!?」
「えっ? カツ丼? カツ丼?」
「『おめえがやったんだろー!』」
「ふるさとの母さんが泣いてるぞ?」

当然、そんなことはあるわけもなく
ふつうの個室へ。



「刑事」と書いて「デカ」。

なんていうひとに会うのはたぶんおそらく
人生ではじめてで。

取調室とか、カツ丼とか
母さんのよなべのうたとか
そういうのはフィクションだとしても。



少なくとも、レイバンのグラサンしてたり
ヘリからライフルを放ったり
ゴリさんだったりマカロニだったり
「なんじゃあ、こりゃあ!」だったり

それも、超絶フィクションじゃねーか!
ってのは、措いても。

まあ、こわもてなのかとおもったら
ひょっこりはんってやるみたいな若者で。

その癒しフェイスが頼りがいありそうっていうか
逆に、本気出したらチョーつええんだろうな()

おもったりおもわなかったり、した。



「どうしましょう? キクチさん」
ひょっこりデカは、おっさる。

要するに、盗難の可能性があるから
被害届を出すか出さないかってことで。



おとしもののひとも、それを視野に入れて
刑事さん呼んでくれたんだろうし。

おれはおれで、アタマ真っ白で。
でも、それなりにその趣旨はわかったけど。

ぶっちゃけ、知りたかったのは。
「実害があるかないか」
「あったとしたらどうしたらいいか」
だけ。

現金が抜かれたのは
もうここでは「実害」に含まずw



銀行のキャッシュカードで
銭を引き出されてたり。
クレジットカードが使われてたりしたら
弱るなあってだけで。

犯人(?)を捕まえてほしいとか
んなこた、どうでもいい。

って、まず伝える。



ひとつ、おれが致命的にミスってたのは。
そういうカード系をとめてなかったことで。

月曜に地元の交番に行ったとき
「お財布がみつかった」
っていう情報に安堵しすぎて
「あとは尾久警察にお財布を取りにいったら一件落着」
って勝手になってたことで。

その個室?で、
カード会社と銀行に電話してとめた。

刑事さんはずっと机のトイメンにいてくれて
ああなんか、すんませんねえ。
こんなん、ここに来る前にやっとけ
って話だよなあ。
っておもいながら、電話してる。



カード会社と銀行から得たい情報は
「ちゃんととめられるか?」
「失くしてからいままで使われてないか?」

で、結論からいうと。
どうやらカードは使われてない。

とめる手続きもOKで。
1週間かそこらで自宅に新しいカードを
郵送してくれるとのこと。

カード番号はわからないので
おなまえと生年月日と言って、おしまい。



次、銀行。

電話をかけて、音声ガイダンスに従って
遺失物のほうにつなぐ。

通帳は持っていたので
支店名と口座番号を伝える。

「少々、お待ちください」

。。。

「あのう、お客様のキャッシュカードは
拾得届けが出ているようですが。。。」

「支店に直接、問い合わせていただけますか?」

ん? どういうことだ?



支店にかけなおし、
こうこうこういうわけで、と伝える。

「では、お名前と口座番号とご住所を」

おなまえは間違えるはず、ない。
口座番号も目の前の通帳のを読みゃいい。

住所。
「東京都狛江市ですか?」

「いや、違いますねー」

あっちゃー、やっぱし。。。



たぶんこのカードをつくったのは
最初に就職した会社の振込口座としてで。
そのときは川崎か狛江(実家)。

結婚して、練馬に引っ越し。

子どもが生まれるってんで
にょうぼうの実家(杉並)に引っ越し。

10年ぐらい前に狛江に戻ってきた。



練馬すか?
「そうです」

うっわー、いちばん住所がわかんないやつだ。

そこからは、何を聞いても
「お知らせできません」の一点張り。

「引き出されてるか引き出されてないか」
も、教えてもらえない。

「どこの支店でもけっこうですので
店頭で直接、お手続きいただけますか?」

お、おうよ。
(めんどくせえが)しようがねえ。
住所変更漏れ、紛失。
ぜんぶ、おれのせいだし。

とりあえず、拾得届けがあった時点で
口座は自動的にとまってる。
ということだけは、教えてもらえた。



しかし、なんで銀行に拾得届け。
そういうのって警察にいくんじゃねえの?
直接、銀行?

っていうか。
カードが別件で届けられてるって
こりゃまた、どういうことなんだぜ?



ひょっこり刑事に丁重にお礼を述べ。
尾久警察を出て、田端駅まであるく。

16時ちょいかな。
銀行の営業時間は終わってるので、またあした。

ああ、そのときだな。
前エントリーのこのツイートしたのは。



○お財布はみつかった。
○が、中身すっからかん。
○カード系はすべてとめられた。
○が、銀行に拾得届が出てるという。
○あらためて銀行の窓口に行かなくちゃならない。

これは、一歩進んだのか?
一歩、しりぞいたのか? わからんちん。

とりあえず、明日、銀行にいって
手続きすりゃ、一件落着っぽい。

が、ぜんぜん一件落着しなかったでござる。
つづく。



。。。



おまけ。
いらねえ情報っていうか。
刑事さんに聞いてほほうとおもったこと。

これ、おれが話を聞いたのの記憶だけだし
金融とは真逆の世界で生き続けてるので
細部が合ってるかは、知らんが。

銀行のキャッシュカードって、あるじゃないすか。

あれって、あくまで銀行のもので。
「銀行のものを客に貸し出してるてい」
なんだってさー。



何が言いたいかというと。
キャッシュカードの所有権は
あくまで銀行にあるから。

キャッシュカードにまつわること
カードを紛失したとか、カードで金をおろされたとか
そういうのは基本的に銀行の責任。
ってことになるんだ、と。

つまり、今回、おれが金を引き出されてたとしても
おれがそれをかぶることはない、と。
(例外はあるらしい)