ブログを通じて知り合ったひとにとっても
すげえ地味で「いつの間にか」って話で。
気にも留めてなかったかもしんないケド。
みたいなことを書きたいらしいんだ。
*
3年ぐらい前だったかな。
いきなり、つうれつにキョライした。
「センスのいいピンクが
似合うおじさんになりてええええ!」
*
ひとことでピンクったって。
ピンクって、けっこうむつかしくって。
色合いのぐあい。
全体の布のなかのピンク割合。
いろいろ、かねあいがあって。
ピンクを主張させたいんだけど
あんまり表に出しすぎると、ちょっと違うとか
けっこう、むつかしくって。
。。。
「けっこうむつかしくって」から
一歩たりとも前に進んでねえじゃねーか。
*
じぶんなりのピンクに対する回答。
というか、たどりついたのは。
たとえば、こういう。
このときの(↓)、だな。
⇒おれさまちゃんは何色ちゃん? (2015/2/1)
「おれのシューズはブラックだけど」
「印象ピンク」
的なワンポイントのキメかただとか。
たとえば、こういう。
「下半身、ピンク丸出しじゃねーか」
でありながら。
その濃さぐあいがちょうどよくって。
たそがれどきな感じに映えてるっぽかったり。
暮れなずんでる感じな、
暮れ泥んでる感じ、な。
よくみると、リュックもアクセントはピンクで。
「総合すっと、ぜんぶピンクじゃねーか」
「に、見えつつ、ぜんぶピンクではない」
っていう、主張のしかた、しなさかた、だったり。
する。
*
この写真に関していえば。
いっしょに映ってるひととか
これはいつ、どこをあるいてて
このとき、何をしゃべってたんだか
ってことも込みで。
遺影にしていいレベルで、気に入っている。
(ので、拝借しちゃいました)
とか、クッソどうでもいいな。
*
いるんだかいねえんだかは、知らんが。
リアルでお会いしたことあるひとのなかには。
「キクチ=ピンク」
っていうか、少なくとも
「キクチ=ピンクズボン」
ってイメージを持ってくれてるひとも
どっかに、いるのかもしれない。
*
。。。
*
きょう、夕方。
横浜のほうに出かけてきた。
ここ4年間ぐらい、ガッツリお世話になってきた
尊敬しかできないひとと
最後のおわかれをしに。
彼の訃報を聞いたのは、火曜日。
連休明けで出社するやいなや。
だった。
*
最後に直接お会いしたのは、3月の下旬。
とある会社の待合室にて。
おれは冬は、たんじゅんに防寒で
ずっとマスクをつけてるんだが。
そうすっと、たびたび出くわすやりとり。
「この季節、きついっすよね」
花粉症の仲間みいつけた。
って感じになる。
おれは幸い、ただ寒さ対策なだけだが。
めんどくさいから、「そうっすよね」
とか、いうことにしてる。
*
打ち合わせが終わり。
「来週あたり、お花見しましょうよ」
口元にさかずきをクイックイッてやるていで
おさそいすると。
「いやあ、今年は花粉症がきつくってw」
「それがひと段落ついたら、ぜひ!」
「あ、また連絡しますね」
ってって、別れた。
別れ際に、にっこりほほえみ
おれの肩を2、3度、ポンポンって叩いて。
*
でも、なんていうか。
花粉症がひどいひとって
顔の凹凸がなくなるぐらいに
人相が変わってたりするもんだが。
彼の人相の変わりかたっていうのは
ちょっと違うっていうか。
そのときはちょっとおもって
縁起でもなかったので口には出せなかったが。
義父が末期癌の最期のころ
とおんなじやつれ方をしていた。
のが、気になってたら。
5月の後半にたおれ
いちど仕事に復帰したものの
7月に入ってから入退院をくりかえし
先週の土曜に旅立ったとか。
変な予感が、あたっちゃったよ。へへへ。
ものすっごいエゴなのは承知で。
「あああああ、あんとき
強引にでも誘っときゃよかったのかなあ?」
*
。。。
*
何を言いたいかというと。
4年近く前、新しい案件が入ってきて。
キックオフの打ち合わせをするたび
彼のカッコよさにぐいぐい引き込まれた。
なにしろ、ピンクの使い方がセンスの塊。
当時で還暦に近かったのに
ピンクの濃さ、場所、ほかの色とのバランス。
クソセンスのなさの塊・オブ・おれも
これから中年~高年となるにあたって
「ああいうピンクを手篭めにするオトナになりてえ!」
つうれつにキョライし、
堂々とパクらせてもらうことにした。
のが、上記ズボンなりなんなりに、至る。
*
いいじまさん、ほんとお世話になりました。
4年も付き合って、いいイメージしかないひとって
そうそういるもんではないと、おもいます。
さっき、
がんばっておわかれをしてきたつもりでしたが
「覚悟をしておく」ということと
「実際に起きたこと」とのギャップを
ぼくはまだ、とうぶん消化できそうにありません。
あああああ。あんとき。
強引にでも、社交辞令ででも
誘っときゃよかったのかなあ。。。