キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ピンクを身につけることになった理由

ブログを通じて知り合ったひとにとっても
すげえ地味で「いつの間にか」って話で。

気にも留めてなかったかもしんないケド。
みたいなことを書きたいらしいんだ。



3年ぐらい前だったかな。
いきなり、つうれつにキョライした。
「センスのいいピンクが
似合うおじさんになりてええええ!」



ひとことでピンクったって。
ピンクって、けっこうむつかしくって。

色合いのぐあい。
全体の布のなかのピンク割合。
いろいろ、かねあいがあって。

ピンクを主張させたいんだけど
あんまり表に出しすぎると、ちょっと違うとか
けっこう、むつかしくって。

。。。

「けっこうむつかしくって」から
一歩たりとも前に進んでねえじゃねーか。



じぶんなりのピンクに対する回答。
というか、たどりついたのは。

たとえば、こういう。
tempo6
このときの(↓)、だな。
おれさまちゃんは何色ちゃん? (2015/2/1)

「おれのシューズはブラックだけど」
「印象ピンク」
的なワンポイントのキメかただとか。

たとえば、こういう。
IMG_0860

「下半身、ピンク丸出しじゃねーか」
でありながら。
その濃さぐあいがちょうどよくって。
たそがれどきな感じに映えてるっぽかったり。

暮れなずんでる感じな、
暮れ泥んでる感じ、な。

よくみると、リュックもアクセントはピンクで。
「総合すっと、ぜんぶピンクじゃねーか」
「に、見えつつ、ぜんぶピンクではない」
っていう、主張のしかた、しなさかた、だったり。

する。



この写真に関していえば。
いっしょに映ってるひととか
これはいつ、どこをあるいてて
このとき、何をしゃべってたんだか
ってことも込みで。

遺影にしていいレベルで、気に入っている。
(ので、拝借しちゃいました)
とか、クッソどうでもいいな。



いるんだかいねえんだかは、知らんが。
リアルでお会いしたことあるひとのなかには。

「キクチ=ピンク」
っていうか、少なくとも
「キクチ=ピンクズボン」
ってイメージを持ってくれてるひとも
どっかに、いるのかもしれない。



。。。



きょう、夕方。
横浜のほうに出かけてきた。

ここ4年間ぐらい、ガッツリお世話になってきた
尊敬しかできないひとと
最後のおわかれをしに。

彼の訃報を聞いたのは、火曜日。
連休明けで出社するやいなや。
だった。



最後に直接お会いしたのは、3月の下旬。
とある会社の待合室にて。

おれは冬は、たんじゅんに防寒で
ずっとマスクをつけてるんだが。

そうすっと、たびたび出くわすやりとり。
「この季節、きついっすよね」
花粉症の仲間みいつけた。
って感じになる。

おれは幸い、ただ寒さ対策なだけだが。
めんどくさいから、「そうっすよね」
とか、いうことにしてる。



打ち合わせが終わり。
「来週あたり、お花見しましょうよ」
口元にさかずきをクイックイッてやるていで
おさそいすると。

「いやあ、今年は花粉症がきつくってw」
「それがひと段落ついたら、ぜひ!」

「あ、また連絡しますね」

ってって、別れた。
別れ際に、にっこりほほえみ
おれの肩を2、3度、ポンポンって叩いて。



でも、なんていうか。
花粉症がひどいひとって
顔の凹凸がなくなるぐらいに
人相が変わってたりするもんだが。

彼の人相の変わりかたっていうのは
ちょっと違うっていうか。

そのときはちょっとおもって
縁起でもなかったので口には出せなかったが。
義父が末期癌の最期のころ
とおんなじやつれ方をしていた。
のが、気になってたら。

5月の後半にたおれ
いちど仕事に復帰したものの
7月に入ってから入退院をくりかえし
先週の土曜に旅立ったとか。

変な予感が、あたっちゃったよ。へへへ。


ものすっごいエゴなのは承知で。
「あああああ、あんとき
強引にでも誘っときゃよかったのかなあ?」



。。。



何を言いたいかというと。

4年近く前、新しい案件が入ってきて。
キックオフの打ち合わせをするたび
彼のカッコよさにぐいぐい引き込まれた。

なにしろ、ピンクの使い方がセンスの塊。

当時で還暦に近かったのに
ピンクの濃さ、場所、ほかの色とのバランス。
クソセンスのなさの塊・オブ・おれも
これから中年~高年となるにあたって

「ああいうピンクを手篭めにするオトナになりてえ!」

つうれつにキョライし、
堂々とパクらせてもらうことにした。

のが、上記ズボンなりなんなりに、至る。



いいじまさん、ほんとお世話になりました。
4年も付き合って、いいイメージしかないひとって
そうそういるもんではないと、おもいます。

さっき、
がんばっておわかれをしてきたつもりでしたが
「覚悟をしておく」ということと
「実際に起きたこと」とのギャップを
ぼくはまだ、とうぶん消化できそうにありません。


あああああ。あんとき。
強引にでも、社交辞令ででも
誘っときゃよかったのかなあ。。。