いくやまいまいおやいかさかさ
そんなの、あったよね。
「すいへーりーべぼくのふね」とかね。
ばけがくだっけ。
「いむらどん」とかね。フラ語だっけ。
「ちょんまげかくすてつぷりん」
って、なんだったっけか?
うーむ、まあいいや。
*
記憶力って意味では。
むかし、資格王ってひとに会ったことがあって。
当時で600だか700の資格を持ってる
いわゆる資格マニアなんだが。
とにかく記憶力がすごくって。
電話帳の任意のページを
パッと開いて、すぐ閉じたら。
その見開きに載ってたひとの情報。
すべて覚えちゃえる、とかいう。
たとえば。
開いたページが「すずき」のすくつ。
だとしても、ぜんぶ、覚えちゃえれて。
「上から何番目は『すずきヒロシ』さんで。
東京都狛江市で電話番号がなんたら」
的な。
しかも一度インプットしたら忘れない。
っていう。
*
そのシステムを聞いたら。
こういうこと、なんだって。
「見たものを画像として記憶して。
脳内につくったフォルダに保存しとくだけ」
もしその情報に必要が出てきたら
脳内を検索してファイルを開けばよい。と。
*
ほっほう。
説明自体はとてもわかりやすいけど、それって。
「片方の足を上げて、
それが地面につかないうちに
もう片方の足を浮かす
を、くり返せば、空飛べるじゃん」
ぐらい、ワケワカメ。
「リクツはわかったでしょ。
じゃあキクチやってみ」ってなっても
理屈も実践も、どうにもならないパッターン。
度肝をぬかれた。
*
「わたしね、
小学校とか中学校の同窓会に出ると。
超絶人気者なんですよ」
とか言う。
なぜかっていうと。
ものすっごく細かいできごともぜんぶ覚えてて
思い出話の中心になれるからなんだと。
ナットク。
*
便宜上、そのひとをAさんとすると。
Aさんは東大を出てて。
おなじ企画で別の資格マニアのひとに会って。
そのひとを便宜上Bさんとすると。
Bさんも東大卒らしくて。
資格を400だか500持ってるってて。
BさんはAさんよかだいぶ若いし
じゅうぶんすぎるほど、すごいわけじゃないすか。
*
で。
Bさんが「Aさんに憧れてる」って言うので。
「Aさん、記憶力パねえらしいっすよ」
って、上のエピソードを謎のドヤ顔で伝えたら
「あああ、やっぱそういうたぐいだったか」
って、ため息をつく。
*
おれみたいなバカチンには
とてもうかがい知れない世界なんだが。
秀才のすくつ・東京大学といっても
だいたいのひとは、まあ、ふつうの秀才で。
ってこれは、Bさんが言うには、な。
*
東大っても、だいたいのひとは
まあ、ふつうの秀才で。
でも、ほんの一握り。
どうやっても絶対にかなわない
天才とか異能がいるらしくって。
「ふつうの」Bさんからすっと
Aさんってのは、一握りに属するひとだから
「あああ、やっぱそういうたぐいだったか」
ってことらしい。
*
。。。
*
ここまで純度の高い伝聞しかないのに、
おれは、何を言ってるんだろう?
*
いきおいでこれを言いたかっただけで
何を書くか、まったくノープランだし。
あまつさえ、「記憶力」って意味じゃ。
おれなんか、お酒の神様の超絶パワーで
記憶、常時、吸い取られまくりじゃねーか!
とか、もうね。
反面教師っていうの? こういうやつ。
*
。。。
*
話は380度かわって。
以下、とりあえずイッチョカミしてみる。
いつも壁にぶち当たってるぶんざいで
こんなことほざくのもアレだが。
マラソンのタイム、って意味で。
「いまの延長線上には先はない」
とおもったボーダーは、200分。
3時間20分あたりだった。
*
それまでの方法でつづけてけば
ひょっとしたら3時間15分ぐらいまでなら
じわじわ縮まってくかもとはおもったが
まあ、頭打ちで。
その頭打ちを打開したのは
「オネカン」だった。
たまたま発掘した「オネカン」を
メインのポイントに据えたら
ポーンと10分縮まった。
ってことがあった。
それが、4年前のかすみがうら。
オネカンをカマすたび。
「おれ、がんがん力ついてる」って
すげえ実感っていうか、自覚できた。
*
それまでは河川敷での
30k(超)ペース走のくり返し。
オネカンは、距離は27kちょいと短いけど
途中で3kぐらいの間に150mぐらい上って
2.5kぐらいの間に100m以上下る
ってコースで。
その全部を一定の負荷でカマすんではなく
「坂をどれだけマンブリできるようにするか」
って方針がハマった。
たまたま、ハマった。
*
それも、そもそもは。
「あんな坂があるのに、ぜんぶがんばるのは
ムリゲーに決まってんじゃん」
とか、そういう怠け者ロジックだったとおもう。
*
で、後づけ的には。
そのコースをいろんな利用のしかたして。
たとえば。
「上りと下りのマンブリの質を落とさず
その間のつなぎをどんだけ上げれるかゲーム」
とか。
「坂が終わった後の残りの平坦を
どんくらいで粘れるか」とか。
あるいは。
シーズンのバロメーター的に。
「はじめはおっかないからジョグ用シューズで。
やがてターサーとかアディゼロジャパンとか
レース方面のやつで、下りをちゅうちょなく
いけるようになったら、
がんがんいこうぜシーズンのはじまり」
ってめやすをつけられる、とか。
ほかにもいろいろあんだが。
長くなるのではしょる。
*
が。
その延長線上には、けっこうな道が伸びてる。
のが、見えた。
実際、それからさらに10分縮まったし。
「あと10分ちょいは縮まるな」
という見通しは、ある。
もんだいは
カマせるだけのジョグに対するモチベーションを
いかに持続できるか、ってことなんだが。
*
あ、ここで何を言いたかったかというと。
いま、おもいだした。
「延長線上にあるなし」
ってのは、不確定な未来を含むので
わかんないからいいとして。
「気楽に取り組めるポイント練が
めっけられるとすげえいいんじゃないすか」
*
あのう。
ポイント練ってつらいじゃないすか。
前の晩とかから、ブルーなもんじゃないすか。
「明日は気合を入れて30k走」とか
「呼吸が血の味するぐらい、インターバル」とか
「おひとりさまTTで、一発やったろう」って。
じぶんでやろうって決めたくせに。
*
でもなんていうか、ただのラッキーなんだが。
おれにとっての「オネカン」は
そこまでの覚悟とか意気込みが要らない
わりと気楽に取り組めるメニュウで。
「とりあえず、いっときゃいいんでしょ」
「インターバルとかよか、距離かせげるし」
ぐらいのノリで臨めた。
でいて、上記のとおり。
効果がてきめんに出る。
*
実際、やったらやったで
ものすごく歯をくいしばるし
カマすとクソつらいんだけど、なぜか
「わりと気楽に取り組めるコース」
って、頭に刷り込まれてるみたいで。
そういう意味でのじぶんの
つたなすぎる記憶力は
わりと「おれ、でかした」っておもう。
*
ぶっちゃけ。
しじゅうこえて小学校の同窓会に出て
小学校の記憶をつぶさに覚えてるって。
そこまでの記憶力はいらねえっていうか。
逆にいろいろ不便が多すぎるんじゃね?
とは、Aさんには言えなかったんだが、
*
まあ。
直近で最後にオネカンカマしたのって
去年の11月、5ヶ月前なんだけどな。。。
あまつさえ。
夏場はガチで逝きかねないので
9月前半まではおあずけなんだけどな。。。
*
ところで。
けさは6kの「ノブさん練」。
わりと一所懸命カマしたのに
先週よかキロ30秒遅くて、ビビりかえった。
かすみん、走れんのおめえ?
*
かたや。
「当日はすげえ嵐」って予報。
を、目の当たりにして。
「嵐っつっても。
42.195k走るってことには
なんのかわりもなくね?」
って、おもえてる。
そんくらい、「マラソン走る」が
とっても楽しみなんだよね。
ふつか前。
おっかなさ3:楽しみ7。
嵐に対してさえ、わくわくしてる。