こんなメッセージがすっとんできた。
「ご予定があるようでしたら・・・」
とあるが、これは拒否権のない呼び出し。
召集、あるいは徴集と換言してもいい。
ドキドキしながら「ぜひぜひ」と返した。
*
というのも、ですね。
マルさん、地図夫さん(マル旦那)
そしてユキねえさんには
どでかい借りがあるゆえ。
*
。。。
*
さかのぼること、およそ2ヶ月前。
6月19日。
突発性難聴が治り、有頂天で。
「これからガンガン、ジョグしたる!」
「連夜、飲めや歌えやの全快ウタゲ山びこ打線じゃ!」
息巻いてるおれさまちゃんに
うれしいおさそいが届いた。
マ「おめえ、キクチよぉ。渋谷で飲るぞぉ」
マルさんご夫婦と3人でウタゲ。
数日前からものすごく楽しみにしてて。
*
楽しみにしすぎたあまり。
出だしからアルコホールを
キロ2ぐらいでツッコみ。
あまつさえ、風の噂をキャッチした
ユキねえさんが凸してきて。
てんしょんまっくすになったおれは
気づくと、おうちの寝室にいた。
*
朝方。
目の上がごわごわ、うっとうしいので
ベリっとそれをはがしたら
ブラッド的なものが噴き出してきて。
「なんだなんだ?」
洗面所で鏡をのぞきこむと
眉間から眉毛にかけて
フランケンシュタインみたいな
傷跡があって。
顔がボッコボコに紫に腫れてる。
*
夜が明けて起きたにょうぼうが
前代未聞に鬼神のような顔をして
説明してくれた情報を総合すっと。
○店だか渋谷駅だかで
酔っぱらって階段を踏み外し
↓
○顔面から落下
↓
○救急車で搬送
↓
○にょうぼうに連絡をとってくださり
↓
○にょうぼう、タクシーで病院へ
↓
○治療を終え、タクシーで帰宅
救急車で暴れ。
打ちどころがアレだってんで
CTスキャンをとろうとしたケド
暴れててブレブレでよくわかんなかった。
そうだ。。。
*
横たわるおれに。
「あんた、ほんとジャマ!
どいてよ、もう!」
出会って四半世紀ホド。
前代未聞の阿修羅面怒り、だ。
「まずマルさんご夫婦に
ちゃんと謝っときなよ!」
「もうホント、一歩間違ったら
死んでたかもしんないんだからねっ!」
ドア、バタンッ!
いちいち、ごもっともである。
*
。。。
*
おれは、というと。
記憶にあるのは。
あるじゃないすか。
酩酊のふちで。のちのち断片的に
「言われてみればこんな光景あったかも」
フラッシュバックするパッターンで。
起き上がろう起き上がろうとして。
「キクチ、アタマ動かしちゃダメだよ!!!」
ってマルさんにどやされ続けてたのは。
まわりの風景から
救急車のなかだったのかな()
ぐらいしかわかんなくって。
*
だもんだから。これはさすがに。
「ネタ的にオイシイ」とかぬかして
ブログに書くわけにはいかねえ。
迷惑のかけ方が不快指数100パーだし。
おれがあいつらだったら
「キクチとは二度とねえですな」
って、おもう。ゼッタイ。
ので、奥歯に何かがはさまったような
こういう、過去エントリー。
⇒リハビラー(2017/06/25)
⇒デキるオトナの生産性の上げかた、みたいなこと(2017/06/27)
*
からの~。
冒頭のメッセージ。
ね?
これは「おさそい」じゃなくて
「呼び出し」「召集」なのよ。
おれからすっと。
下北沢という名の「体育館の裏」に。
拒否権も、黙秘権もとうぜん、ない。
*
でもでも。
おもいっきしポジティブシンキングすっと。
そういう
「キクチとは二度とねえな」
なことやらかしたのに。
声をかけてくだすった。
ということが、うれしかった。
*
あ、いや。
うれしいっていうか
ありがたいっていうか。
なんていうのかな。
よしんば、出席裁判でも弾劾裁判でもいい。
フルボッコはロンのモチとして。
「フルボッコにされる機会でさえ与えられた」
みたいなニュアンス。
*
そんなんビビリ100に決まってるし、
できれば避けてとおりたいケド
焼け石に水的な菓子折りを小脇に抱え
乾杯するやいなや、差し出す。
。。。
地図夫(←なんで敬称略なんだぜ?)
「いやあ、あれはちょっとビックリしたよ。
あ、もうこの話はもういいや、やめとこう」
*
(え、そんなん?)
(なかったことにしたいレベルなの?)
マルさんご夫妻もユキねえさんも
すごくやさしいひとたちで、かつ
成熟しきったオトナでいらっさるので
なごやかっぽいフインキを
出そう出そうとしてくだすってるが。
「あ、もうこの話はもういいや、やめとこう」
ぐらいの黒歴史ですよね。
そりゃ、そうっすよね。
こ、これは。。。
お、おもった以上に、闇、深ええええ!
おのののののく。
*
表題。
「呼び出し」と「絶望的にジョグする気がないときあるある会談」
自他ともに認める
純度の高い「ランブログ」としては。
前半部「呼び出し」は、ほんのマクラで
後半部が主題なつもりだったのに。
前半部はさらっと触れるにとどめて
後半部がっつりいく予定だったのに。
ジョグの話なんか、
まだまだ先のほうで、霞んで見えねえ。
それどころじゃねえ。。。
*
ここまで、あの晩のことについて。
おれが知ってるのは
にょうぼう情報のみ。
にょうぼうは、身元引受人として
にょうぼうが到着するまで
病院にいてくだすったマルさんご夫妻
のことしか、認識してない。
*
それとて、
にょうぼうの断片情報だから
知らないことはいっぱいあるんだろうが。
ユキねえさんが登場してきてない。
「ひょっとしてユキねえさんは。
コトのテンマツをよくは知らねえのか?」
ぐらい、おもってた。ショージキ。
*
乾杯して。
そのユキねえさんがクールに
いや、一部ゲキアツに
コトの次第を語りはじめ。
おれはユキねえさんの
辣腕ぶりを知ることになるのであった。
つづく。