キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ムスメっこのマラソン大会チャレンジ その6

その5のつづき。

前日のウタゲによる
アタマガンガンをなにするものぞと
がんばって起きた12/8木曜の朝。

あわてて用意してると、ムスメっこ。
「パパ、あのね、きょうはね。。。」



先週のにょうぼうからの伝言ゲームによる
非情な宣告がアタマをよぎる。
「うん、みーたんと2人だけで走りたいって」

おれとて。
まがりなりにも42年半、生きてきた。
ヒトサマにくらべりゃ、ほんのさざ波程度
かもしんないが、ひととおりの経験
うれしいこと、悲しいことは味わってきたつもりだ。

なもんだから、ムスメっこのじかの宣告。
それがショッキングな内容であれ
表面上は平静をよそおえる。
ぐらいの図太さは身につけてきた。
はずだ。

バッチ、来ーい!
どんと来いや、ムスメっこ!
うおおおおおおおおお!
(もしあたうるならば、なるべくソフトめにおなしゃす)



「きょうからね、いぶちゃんもいっしょに走るって」

は? そんなことすか?
いいよいいよ、いいですよ。
むしろべりべりうえるかむ、ですぞ!

ふーっ。



なんていうか。
学生時代の盟友に、キャトゥってやつがいる。

キャトゥアソート(↓)。
雑記! キャトゥとのウタゲはおれさまちゃん史上最高に野性がビシビシキター(2014/11/21)
祝 キャトゥ!(2014/12/07)

キャトゥが最初に結婚するとき。
プロポーズをしたら、近未来の嫁さんに
「どうしてもひとつだけ許せないことがある」
「それを直してくれるなら、結婚してもいい」
って、言われたらしい。



むつかしいな「近未来の嫁さん」って。
キャトゥは二度結婚してて
いまのエピソードは最初の結婚のときのだから。

近未来の嫁さんは、いますでに
まっかっかな他人なわけで。

でも、そんな情報の正確性とか
ニホンゴの正しさっぽいことなんか
ここではまったくどうでもいいんだよな。

すまんキャトゥ。
ここでこれを取り沙汰す必要性なんか
ビタ一文ねえのにな。
まあいいや、おもしれーし。。。



キャトゥは心底ビビった。
ビビソマクソ、だった。

「おれの絶対に許せないことってなんだ?」
「それは、直せることなのか?」
「努力じゃどうにもなんない根本的なこと
だったらおれ、どうすりゃいいんだ?」と。
「まさか、火遊びがバレてんのか?」
と。

あくまで、フィクションな。



このときのキャトゥとしては立場上。
いかなる条件だろうと
呑まないわけにはゆかない。

心の臓をバックバクさせながら、訊ねる。
「それはどういうこと?」

近未来の嫁さん(現・赤の他人)いわく。
「タバコがものすごくきらいだから」
「いますぐここで絶煙してほしい」

あ、絶煙と絶縁をかけて
「ナルホドナルホド、ゼツエンだけにね」とか
おもしろがっちゃおうとしたが。

大しておもしろくもなんなそうだし
ちょっと悪ノリすぎるなっておもうので
よしとく。



もっとすげえ事態を覚悟してたキャトゥ。
「ああ、そんなことかよ」
落差にすっかり安堵してしまい
あんなにすきだったタバコをやめてしまい。

あまつさえ、おれにも禁煙を強要してきて
迷惑このうえなかった。

そして、数年後、悲しいお別れをした直後
前にも増してバッカバカ、タバコ喫ってた。



ムスメっこの宣告に対して。
おれはそんなキャトゥみたいな
覚悟と実際の落差でもって
よゆうの構えを見せた。

そんくらい安堵した。と言いたかっただけで
キャトゥをひっぱり出す必然性が
あったのかどうかは、謎だ。



いぶちゃんってのは。
去年のマラソン大会の前に、
いっしょに練習してたオトモダチ。

保育園のときから、ガッツリオトモダチ。

ムスメっことはまあ、凹凸コンビというか
ライオンのようないぶちゃんと
子羊のようなムスメっこ。
(↑ムスメっこによる評な)
って、感じだ。

よくわかんないが、まあ。
ボス=いぶちゃん
子分=みーたん&ムスメっこ
ってニュアンス。


学校でみーたんと
マラソン大会とか朝ジョグのことを
話してたんだろう。

それを、いぶちゃんが耳にしたんだろう。
「じゃあ、あたしもイク」と。



いぶちゃんは去年、
マラソン大会にすごく燃えてて
ムスメっこといっしょに走るほかにも
1人で闇練してたらしい。

努力の甲斐あって、マラソン大会では
驚異の大躍進を遂げた。

今年は去年ほどのパッションはないものの
去年のあたしを見てたみーたんが
特訓してるらしい。そんならあたしも。

たぶんいぶちゃんはそんな感じで
ふたたびメラッとしたんであろう。



かくして、6時50分。
定刻どおりに、ピンポーン。

子羊みーたんとライオンいぶちゃんが
子羊ななちゃんのおうちに、現れた。


つづく。