11/28夜、ゴマンエツで飯を食ってると。
「ジツはね、ななちゃんがね。。。」
と、にょうぼう。
なんだなんだなんだ?
トーンからして、けしてプラスじゃねえぞ。
この感じ。
どこか傷めた?
早起きがつらい?
もう走りたくない?
*
いやいやいやいや。
アレだよ。
「ジツは吉報でしたー」ってパターンだ。
ハイハイ、わかったわかりました。
おれのほうはおれのほうで
カマトトぶって、不安づらしてりゃいいのね。
「え? どうかした?」
「うん」
。。。
。。。
ためてやがる。やるな、にょうぼう。
みのもんた的なやつね。
待ちます、待ちますよ。
からの、ハイドッカーン、でしょ。
うん、ドッカーン。
ドッカーーーーーーーン、な。
お約束は、大事。
。。。
。。。
「うん、みーたんと2人だけで走りたいって」
「女の子同士、もっと話したいことがあるみたい」
ガビーン(←20世紀ぇ)
あるいは、がちょーん(←20世紀ぇ)
そ、そうすか。オヤジはすっこんでろ。
って、ことっすね。
からの~、は、なしなのね。
ウラのウラは、ふつうにオモテ、なのね。
思春期、おそロシヤ。。。
*
とか、もうね。
我を見失ってダジャレをカマすじぶんに
「そんなんだから思春期発動されんだよ」
ネガティブスパイラル花盛り。
カーニバル、あるいはフェスティバル。
「お、お、おうよ。。。」
動揺が隠しきれない。
*
あまつさえこの、伝言ゲームな感じ。
直接言ってくれりゃいいのに
第三者(にょうぼう)から伝え聞くとか。
*
中2のときだったか。
気になってしようがない女のコがクラスにいて。
でも、チキンハートなもんだから
とてもとても、本人には言えない。
チキンハートなうえに、クソブサイクで
チョーネクラなニキビづらなもんだから
とてもとても、本人には言えない。
分際はわきまえてる。
遠くから眺めてるだけで十分ですってば。
*
そんなある日の放課後。
おれが不在の教室で。
「キクチは○○ちゃんがすきらしいよ」
どういう話の流れからか、○○ちゃんに伝わった。
らしい。
○○ちゃん、そりゃロンのモチ
二つ返事で拒絶しますわな。
*
なんてことが行われてたということを
翌朝登校して誰かから聞いた。
なにおれの知らないとこで
おれ、勝手にフラれてんだろう?
すげえ欠席裁判だ。
おれの想いが、おれ不在の場で、
誰かから○○ちゃんに伝わり
「○○ちゃん激しく拒絶」ってことが
誰かから、おれに伝えられる。
面と向かってフラれたほうが、100倍ラクだわ。
*
みたいな苦い想い出がフラッシュバックした。
という、わざわざここで書く
必要性がまったく感じられないことを
わざわざ書いちゃうぐらい
狼狽した。しますわな。
*
「でも、それはまいにちじゃなくって。
たとえば『月水金はいっしょに走る』
ってことにすりゃいいんじゃない?
って、ななちゃんが言ってたよ」
それがムスメっこ、
あからさまにうろたえてる42歳男性を
大きくクリアするクレバーさでもって
折衷案というか、妥協点を提案する
小6女子の口から出たものなのか。
あるいは、目の前で中年オトコが
あまりにもうろたえてるもんで
ちょっとでも狼狽を和らげようとする
にょうぼうの、とっさの機転なのか。
真実は知らないし、
そんなこと、どうでもいい。
*
とりあえず、明日火曜朝はおれ、蟄居。
次の出番は、あさって水曜。
11/30水曜朝。
本来なら、出番にもかかわらず。
「そんなん、知るか」
かんぜんにやさぐれ、フトンから出ない。
ていうか前夜、りょうたさんとかと飲みすぎて
アタマ、ガンガンだし。
おとなげなく、ぶっち。
12/1木曜朝。
「どうせもともと蟄居な日でしょ」
ぶっち。っていうか雨だったのかな。
で、中止。
12/2金曜朝。
「さすがに、ちょっと行っとくか」
平静をよそおい、ちゃんと起きて
準備をし、みーたんを待ちかまえる。
*
もともと。
ムスメっこと走ろうと提案したのは。
おれのなかに源氏物語絵巻が展開されてて。
「ムスメっこと走る」というテンションを
いい張り合いにして、ちゃんと早起きする。
↓
まず、1人でマイコース10.6kをジョグ。
↓
ムスメっこがジョグに慣れてきたら
なわとびを取り入れる。
↓
子どもたちと2kぐらいジョグをする。
(=おれにとってはダウンジョグ代わり)
平日朝でまっくす60kぐらい稼げる。
そうはうまくいくわけないので。
1人のジョグを仮に2日サボったとしても
40kは稼げるじゃん、と。
おまけに、なわとびもカマせるじゃん、と。
*
まあ、そんな源氏物語絵巻は
やっぱ夢物語でしかなくって。
この週、
月曜、子どもたちと2k。
(とんでとんでとんで)
金曜、子どもたちと2k。
まさかの、計4kぽっち。
うぃず、ノーなわとび。。。
現実って、そんなもんだよね。
おれ、何を描いてたんだろ。
*
いいオトナなおれがそんな
およそオトナとはおもえないやさぐれを
展開してるなか。
子どもたちは、雨が降った1日を除き。
まいんち、ちゃんと、東名まで走ってる。
エライ!
ただ、ちゃんと走ってはいるものの
おそらく、ペースは相変わらずだろう。
ムスメっこのトレーニング
としては、やっぱちょっと足りない。
そこをどっかで打開せねば!
伝言ゲームでもって
まさかの「約30年ぶり2度目のフラれ」
を体験してしまった父親。
(あ、コレ、高校野球でよくある
「3年ぶり7回目の出場」テイストに
寄せようとしたのに、わざわざ
説明しなくちゃわかんないばかりか、
説明したのが野暮って感じになっちゃった。
措きまする)
ともあれ、そんな父親は
新たな野望をムクムクさせるんであった。
つづく。