キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

金曜のダメなおれ(前) 赤ペン1本買うのに、小田急新宿の10Fへいくアッパー

「やっぱアナログっていいよね」ってハナシ。

仕事で、おれにとって欠かせないのは

物事を俯瞰する視野。
自己管理力。コスト意識。コミュりょく。

どれも激しく欠落してる(あるいは皆無)が
いまさらわざわざそんなこと持ち出して
「そんなおれも、かっけー!」したいんではない。



いまの仕事で、おれにとって欠かせないのは
「水性ペン」。

なかでも赤のボールペンと
ミドリのサインペンは
存亡にかかわるといっても、過言だ。

過言だがとりあえず、とっても困る。



いまの職場・勤務地ではたらきはじめて
11年半ぐらいになる。

その間に、職場近所の様子はだいぶ変わった。

2軒となりにあったコンビニも
よく政治家が密談してた老舗料亭も
90年ぐらい続いてたケーキ屋も
建築物の老朽化もんだいに飲みこまれ。

仕事帰りにかよっていた
揚げものがやたら美味い酒場も
なくなった。



まさに、いま。
いちばん不便なのが
本屋と文房具屋。

駅から職場まで徒歩10分の道程にあった
本屋が2軒、ビルまるまる1軒な文房具屋が
なくなった。

これは、地味に打撃力が高い。

すげえねらってるわけじゃないケド
ちょっといいな、気になるぞ
って本や情報、あんじゃん。

回り道するほどのものじゃないから
そのまま、スルーする。
けっきょくじぶんのなかで、お蔵入りしてしまう。
そして、忘れ去られる。
ホントは、なんらか可能性を秘めてたかもしれないのに。

。。。

(ここから次の。。。マデは余談ね)

いま、「オクラディオクラダ」とかいう
「何を言う、早見優」に匹敵しかねない
世紀の超絶ギャグをおもいついたんだが
とりあえず、措いて。

措いててよかった。



といえば、つい先日。

じぶんの親世代のベテランの同業者と飲んでて。
雑誌の編集長をやってたときの
快心の一撃ってハナシになって。

「編集後記」ってことになった。

編集後記。
その雑誌を仕切ってるひとが
さいごのさいごに思い入れを彫り入れられる
セレモニースペース。

最後におまけみたいにあるもんだが
ある意味、その雑誌の表情すべてをあらわすもの。



「キクチくんなんか、若いからわかんないかもしんないケド、むかしってコンビニは23時で閉まっちゃっててね」
「知ってますよお。『セブン、イレブン、いい気分、開いててよかった』ですよねっ」

って前フリから。
こんなんようなっていう(↓)。

※おれの聞きかじりなので、雑なあらすじだけ。

年末の大雪の日。
校了前の大詰め。
脇目をふらず残業してるとふと、
ものすごく腹が減ってることに気づいた。

こんな時間にやってる飯屋などない。
でも最近、コンビニエンスストアってのができて。
なんと23時まで開いてるらしい。

「おにぎりを買おう」
事務所を飛び出し、セブンイレブンに走る。

お、明かりが煌々と点いてる。
やった、やったぞ。おにぎりが食える。

しぜん、歩が速まる。

と、ツルン、ドテッ。

折からの雪に足をとられ尻もちをつき。
したたか尾てい骨を打ちつけた。

数十メートル先の明かりをみながらおもった。
「あいててて、よかった。。。」

なお、かつてクソ辺境で。
さもじぶんのネタかのようにカマした
「ダジャレー夫人の恋人」は
この大先輩からの、パクリだ。

この、インテリとバカの境界線的なセンスが、すきだ。

ムスコさんが習志野高校の野球部だった。
というのも、共感ポイント。

。。。

「すげえねらってるわけじゃないケド
ちょっといいな、気になるぞって本や情報」は
さいあく、手に入れられなくても困らない。

が、赤ボールペンとミドリサインペンは、別だ。

長年、赤ボールペンはパイロットのものを
サインペンはペンテルのものを使ってる。

どちらもとりたてて高価なものではない。
ボールペン100円、サインペン150円也。

きょうび、コンビニにも文具コーナーがあるが。
近所ののは、パイロットのボールペンと
ペンテルのサインペンを、置いてない。

ほかのはあるが、ほかのじゃダメなんだ。



ネット通販でも買えるが、
ペンらはいま切れかかってて、いますぐほしい。

こうなったら、リアル店舗。
リアル文具店だぜ。

「せっかくだから、わりとちゃんとしたとこ、行ったる!」

新宿の小田急百貨店10Fに伊東屋がある。
ソコに行くことにした。

「100円のボールペンと
150円のサインペンを買うためだけに。
超一流繁華街・新宿の、
超一流デパート・小田急百貨店の、
超一流文具店・伊東屋
に行くおれかっけー!」

わけわかんなく、そういう気運が、盛り上がった。



いっしゅん、銀座の伊東屋に行こうとおもった。
いっしゅん、おなじ新宿の世界堂に行こうとおもった。

でもでも。
いっしゅん、「銀座遠い」って日和っちった。

ザギンはおうちとは逆方向だし。
ザギンなんかに行ったら、
レアケースってムードにうなされて
「木村屋のあんぱんを大人買い」とかいう
悪のかぎりを尽くしてしまう恐れがある。


あんどいっしゅん、世界堂。

日本はおろか、関東も東京も、
狛江すらシメられてないおれさまちゃんには。
「世界」なんて途方もない夢だ。

世界堂、途方もねえ。

そんな行くどねえ夢を抱くよか。
「デパートの10Fまでエスカレーターを乗り継ぐ」
現実的なオイシさに魅力を感じちまった。

ので。
新宿小田急の10Fにある、伊東屋へ。



うーむ。
表題にぜんぜん、行きつかねえ。。。
言いたいことにぜんぜん、行きつかねえ。。。



新宿ってのは。

超絶ビッグシティ・狛江から、職場がある
国会議事堂しかない辺境ビレッジ・永田町まで
通勤でまいんち、乗り換えてる駅だ。

ただ、さいきんはただの乗換駅で。
めっきり、下りることがなくなった。
わざわざ下りるメリットが、なくなっちった。

これって齢をとるってことなのかなあ。

っていうか、目的もなく本屋に日がないるとか
文房具屋でさまよって。
買いもしない品を見つめつづけるとか。
たとえば、年のなかばに手帳売場でたたずむとか。
40円しかもってないのに、諭吉単位が跋扈する万年筆売場にはりつくとか。

そういうのって、ひつようねえことで。

ネットで検索して、オーダーすりゃ
ほしいもんは、すぐ手に入れられる。
じゃん。



あ、クソ長いので、
新宿小田急10F伊東屋の釣果。

image

パイロットの赤ボールペン100円と
ペンテルのミドリサインペン150円。
をせしめにいったのに。

ペンテルのサインペン。
桃、橙、黄、青、赤、黒、ある。

青赤黒は、在庫があるのでいいとして。

しかしして、
クンピ、オーレンジ、バルパンサー
って、何ぞ?

ざわざわするしかなくって。
でも、「黄色の出番」の実用性に疑いを抱いて。

その疑いってのは、せめてもの理性で。

クンピとオーレンジの必要性はわかんないが
どうしても、クンピとオーレンジを振り切れず
レジへトゥギャザー。

今後。
おれの一部の隙もない仕事っぷり。
あらゆるムダを省いた進行のなかで。

クンピとオーレンジの出番なんか
ないかもしれない。

ひつよう、ない。



でもでも。

おれはどうしてもクンピとオーレンジを
そこで置き去りにはでけなかった。



これって、デジタル社会の弊害で。
いや、デジタル社会はいいとおもうんだが。

ついつい、隣にあったものを手に取る。
ついつい、レジまで運んでしまう。

っていう、なんていうの?
偶然のバッティング?

にこそ、その醍醐味があって。
効率とか生産性てのとは逆な感じの
そういうようなことって、いいなあ。
そういうことこそ、要るんじゃね?
(少なくとも、おれにはね)

って、おもった。

とりあえず。
いらねえクンピとオーレンジのペンをせしめて。
「目的+α」が達せれた。
ってゴマンエツは、なんか得がたい。

これがなんなのかは、知らん。
なんとなく、アッパー。



おれにとって、いまや
ただの通勤途上の乗換駅な、新宿。

金曜。
ひさびさにたまたま、下りて。
「せっかくだから」って気分になった。



めったに寄ることのなくなった、新宿。

新宿駅の西口に接岸してる、小田急百貨店。

それに接岸してる、小田急ハルク。

小田急ハルクの複数階に跋扈してる、ビックカメラ。



かたや。

うんともすんともいわねえ、おれの自宅パソコン。

ブログをおもうように更新でけないのって、
あんがいストレスだよね。

「ストレスだよね」

そのニーズなしのストレス、ひつようないよね。

。。。

そういえばビックポイントカード、けっこうたまってるよね。

そういえば時間的に、ビックカメラ、寄れるよね。

きょう、後継をせしめとけば、きょうたちどころにサッコンのストレス、解消でけるよね。



「ちょっと、見てみようかな」

小雨がそぼふる金曜の夜。
お気に入りのペンをせしめられた
高揚感もあいまって、足はしぜん。
新宿西口2階の連絡通路をあゆみ
ハルクの入口に吸い込まれ。

4階のパソコン売場の
Macコーナーへ向かったんであった。


つづくっ。