キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

1987年の桑田投手とサイモン&ガーファンクルとおれ

中1のとき、英語のセンセにちょっとあこがれてた。

てめえが英語教師になりたいとかではない。
(当時)20代の女性のセンセイ。
メガネをかけた快活で細身なビジョ。

チャキチャキ男勝りな面をもちつつ
なんだかやけに、胸部がせくしい
であったような気がする。

ロンのモチ、上記のような湿度の高い目線は
いま、おもいかえしますれば。
ってハナシだ。


吐いて捨てるよなクソポエム。



わりと若手なそのセンセイは
授業でさまざまなしかけを用意し
バカガキどもの関心をひこうとした。

あるときは
「あたし、これが大すきなのよ」
と、サイモン&ガーファンクルの曲を流し
歌詞カードのプリントをクソガキどもにくばって
曲と詩のすばらしさを語ったりしてた。

そのとき紹介してたのは
エルコンドルパサー、だったかな。
明日に架ける橋、だったかな。

またあるときには
黒板にマグネットでバーンと
桑田投手の雑誌の切り抜きを貼り付け
「ミスタークワタ・イズ・ベリーグッドピッチャー」
だかってクソガキどもに暗誦させ。

のちに、「あたし、桑田投手が大すきなのよ」

「きのう本屋に行ったらね。
それは、英語の資料を探しに行ったんだケド
桑田クンが巻頭グラビアの雑誌があって。
もう、すぐに手に取っちゃって。
でも、それだけをレジにもってくの
ちょっと恥ずかしかったから
それらしい英語の教材と洋書を
何冊か手に取って。
雑誌は目立たないように真ん中に挟んで。
けっきょくそこで買った資料がコレで
(教壇の上にムダに多い資料どどーん!)
めあての雑誌、の切り抜きがコレ
(黒板に貼った切り抜き、ずずーん!)

いい?
ミスタークワタ・イズ・ベリーグッドピッチャー!」



思春期の入口、洋楽の入口って感じで
サイモン&ガーファンクルをよく聴いてて
高校野球が死ぬほどすきで
とくにPL学園からジャイアンツに入った
桑田投手を一挙一動追うぐらい応援してて
(おまけに、その英語のセンセイが
ちょっとだけココロに引っかかってた)

中1のヒロシ少年は
陸上部の練習もよゆうですっぽかすぐらい
その英語のセンセイが気になっちゃった。

たまたまちょっと好みの方向性が合っただけで
運命の赤い糸的な大仰なことを妄想したがる
そんなオトシゴロ。



中2になりなんとする春。
中1の最後から2回目の英語の授業。

クソガキどもにB5のわらばん紙がくばられた。

「中1の最後の授業で、もしセンセイに
してもらいたいことがあったら、
なんでもいいから、その紙に書いて」

ということだった。

トガーさんがそこにいたら
悪ふざけが過ぎる感じであんなことや
こんなことまで書いたりすんだろうが。

中1のピュアヒロシには、
あんなことやこんなことは思い浮かぶはずもなく

でいて、何らかあこがれのセンセイと
接点を持てないものか、考えに考えて

「ぼくもサイモンとガーファンクルがすきなので
先生のお気に入りのアルバムを貸してください」

ってドキドキしながら書いて、提出した。



翌日。
朝の学活が終わると。
「キクチくん、キクチくん」

教室の前のトビラの外から。
身をかがめて顔の前で手招きポーズする
英語のセンセイ。

心拍数が220-13って感じの
まっくすをにわかに記録しつつ
教室の外に出ると。

「メッセージ、読んだよありがとう。
コレ聴いてみて。感想、訊かしてねっ」

机に戻って、包みを開けてみると
サイモンとガーファンクルのテープだった。
ウッヒョーーーーー!

一刻も早くそのテープを聴きたかったんだけど
みなぎる青春のパワーがみなぎっちゃって
部活をいつもより一所懸命やっちゃったりなんかして
アズスーンアズ部活が終わるやいなや
部活中より速い激ダッシュで帰宅し
向ヶ丘遊園の駅前の電気屋に
メタルテープを買いにいって
ソッコーでダビングして
その夜は寝ない覚悟でフトンのなかで
ヘッドフォンを抱えながらリピートし
いつの間にか寝てて、朝だった。

英語の授業は2日後。
生涯一気合いの入った感想文を
英語のレポートの宿題ってていで書き上げ
ひと言のお礼を添えて、テープを返した。



新年度明けて4月。
中2の始業式の前の日。

新年度に着任する先生の着任式と
旧年度でもって離任する先生の離任式が行われた。

壇上にはその、英語の先生が立っていた。

ほかの学校に転任? 異動? するんではなく
退職、らしい。
どうやら寿、ということだった。

淡い。
バッターボックスでケツを
ピッピッて、振るぐらいの淡口。。。

おれは朝礼台に向かって全力でorz、した。



翌日。失意のまま、中2の始業式。
のはずが。

クラス替えでおなじ組のおなじ班になった
新体操部のジョーダマチャンネーに
瞬時にココロを奪われるも
ほどなく「てめえなんかアウトオブ眼中」
宣告、され。そのぶつけようのない気持ちを
きわめて不純な感じで、部活に燃やす。

そんな燃えカスぶりぶりな
クソホドモテナイ未来が来るとは。
あまつさえ、それが未来永劫つづくとは
知るよしもない、中1の終わりのころ。



。。。



いやね。
今朝、伊集院光のラジオのゲストが
桑田真澄で。

おれ、桑田、大すきで。
1983年の夏からずっと、すげえ大すきで。
もうかんぜんに、リスペクトしてて。

かたや、伊集院光。
高校のころ、ラジオを聴いてから、
もうかんぜんに、リスペクトしてて。

その2人がラジオで対談? インタビュー?
するっていう。

朝の10時の生放送を通勤電車で
かじりつくように聴いてて。

それはそれは秀逸なインタビューで。
(↓コレ、マジすげえよ!)


おれのなかであふれすぎる
○伊集院光のこと
○桑田真澄のこと
○インタビューというものについてのこと
をココで書こうとおもってて。

とくに、桑田に関すること
じぶんの永年の桑田観みたいなこと
どっかで書きたいなとおもってて。
いまぞ、このときぞなんてイキゴンじゃって。



でも、考えれば考えるほど
いろんな想いがあふれすぎて。
収拾がつかなくなるに決まってる
うわあ、どうしようってなって。

なんか、いいオトシドコロがないかなあ
って、桑田中華思想で考えてて。

考えが袋小路にハマっちゃって。

ちょっと一服したら、
まさかの中1のときの英語の先生キョライ。

っていうね。



こんなんクソガキのアオい中1、
誰もおもしろくねえな。

おれ、中1のころおもいだして。
「中和するにはこんくらいでちょうどいい」
って気分で、気軽に書きだしたら。

書いてるうちになんか、思い出してきて。
書きながら豆乳飲んでるくせに、
どんな超ブラックコーヒーだよ
ぐれえに、なんとなくほろ苦いのね。

「きょう、桑田さえ出てなけりゃ、こんなこと思い出すこと、未来永劫なかったのにいい」
って、よりによって桑田を脳内で攻め出す。
とか。



まあいいや。

ついでだから言っとく。以下、余談。
というか、カンペキに趣味の領域ね。
ジコマン。



今朝の伊集院のラジオに桑田降臨。
ってことは事前に告知されてて。

おれはチョーwktkして。
ここ2、3日、家にある桑田関連の本
雑誌を入れたら膨大なことになっちゃうから
単行本にかぎって。

書庫から取りだして、よなよな読み直してた。

ゆうべ、寝しなに一気に読んじゃったのが、コレ。
8、9年前のやつかな。


桑田、清原。
KKとおないどしの
KKと少しでも接点のあるひとたちを取り沙汰した本。

もくじ(↓)。
カッコ内はおれの独りよがりな補足。

第一章 渡辺智男
清原を完璧に抑えた剛球投手

(高三春に対戦。清原が甲子園で池田高校の水野以来
かんぜんに押さえ込まれたピッチャー。のち西武)

第二章 西山秀二
中学で桑田とバッテリーを組んだ捕手

(高校進学の際、桑田はヒールになった。
「チームメート同伴OKでウチに来てくれ」
というさる学校の誘いを蹴って、
単身PLに進学。
裏切り者扱いのあまりの混乱に中3の3学期
桑田は隣の中学に転校してしまったほど。
元の中学でバッテリーを組んでたのが西山。
のちに広島カープの正捕手になるスター。
選手晩年、カープを自由契約となり、
桑田のいるジャイアンツへ。
そこで西山は何をおもったか。長え)

第三章 酒井光次郎
PL学園を苦しめたサウスポー

(のちドラ1で日ハムに入団する好投手。
名門松山商のエースとして、高2の甲子園で
PLと対戦。高校ジャパンにも高2でKKとともに
えらばれる。関係ないケドおれこのひと
イイピッチャーだったよねえって、おもう)

第四章 小林明則
高校三年、センバツの準優勝投手

(KK高三のセンバツ準決勝。
かたや絶対王者PLと無名の伊野商
かたや山びこ池田高校と東京の雄・帝京。
世間の関心は「2年前のPL池田の再戦」
に集まる。
だが決勝を戦ったのは
PLを完膚なきまでに叩きのめした伊野商
(上記、渡辺智男がエースね)と
クレバーな投球で池田を抑え込んだ
エース小林明則擁する、帝京だった。
一躍スターダムにのしあがった小林と
その後の野球人生、そしていま)
(余談。小林明則って、帝京高校の
前田監督の後釜として英才教育受けてんのね。
この本が出されてからのち、いまのいま
じゃっかん帝京に翳りが出てきて
さあ、小林どーするってキョーミある)

第五章 高林孝行
桑田・清原と交わらなかったメダリスト

(ここがジツはいちばんキョーミぶかい。
高林のいた立教高校は、野球の名門ではない。
しかし高1の夏。いきなり脚光を浴びる。
2級上にあの、長嶋一茂がいたからだ。
あまつさえ、高林の父親も元プロ選手。
そんな状況で、高3の夏、甲子園行きをキメる。
大学でも活躍、社会人でも橋戸賞。
そういう「サラブレッド2世」があゆんだ
野球人生とは)

第六章 大森剛
清原になれなかったスラッガー

(元木大介が注目された年のドラフト。
ジャイアンツに1位指名されたのは
六大学の三冠王・慶応大学の大森だった。
しかしこの大森。PLのセレクションを受けながら
PLには進学せず、香川の高松商をえらんだ。
なぜなら彼の夢は「早慶戦」だったからで。
あたりからの、何がよくて何がアレだったんだか
いろいろ交錯する運命、的なことが
盛りだくさん、もとい、大盛だくさん。
いやこのダジャレ、おもしろくもなんともねえな)

第七章 大塚光二
清原の苦悩を間近で見てきた男

(じゃあ、清原がああないま、どうしてんの?
は、さておいて。でもなんか
こういうひとの生きかたって気になる)

第八章 今久留主成幸
桑田の復活を支えたPL時代の女房役

(って、上記キャッチでいわれちゃったが
桑田とPL同期のキャッチャー。
この紙面では「桑田の才能に追いつけない」
的な書かれかたをしてんだが、ドッコイ
黄金期PLのレギュラーキャッチャーすよ。
かんぜんな私感として二章の西山と
対照してみると、いろいろおもしろい)

第九章 小林至
プロ野球コミッショナーを夢見る男

(同級生って要素以外に、なんで
小林至がここで取り沙汰されたのか
さっぱりわからない。けどまあいいや。
いま、ソフバンの取締役解雇されたんだよね。
どうしてんだろ?
川崎で生まれ育った身としては
「多摩高の控えピッチャーから東大エース」
ってだけで、wktkはした。
コロンビア大でMBAとっちゃうぐらいの秀才。
なんだけど、なんでだろう。
なんか胡散臭いっていうか、
逆の意味で引っかかるんだよなこのひと)



「独りよがりな補足」大杉ぇ。
本の紹介、いらなかったかもねん。

イチカワ先生、元気してるかなあ?