キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

わが家の歴史、みたいなこと(休みだしどうせ、いつもにも増して誰も見てねえだろうってすき勝手やってやるぜ)

きょうは、ランオフ。
とかいうと、いつも走ってるひとみてえだな。

ランオフ。ありていにいえば
「寝坊しちった」
「予想以上にヒザくんがキテる」
「大掃除したくなっちって、とりあえず超絶ビッグシティ狛江にあるキクチ豪邸中のガラスというガラスをテッカテカにヤった(なぜここだけ長え?)」
「伯母がアポなし来訪でテンション上がった」
が織りなすハーモニー。


で、夕飯前。
どうせ、走れないからってんで。
ひさびさにやってやった。

なーわーとーびー。
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おうちの前でやるから。
○厚着して外出て、暑くなったらイージーストリップ、おもいのまま。
○もしヒザくんが痛くなっても、いつでもどこでも、ユビキタスかってぐらいにおもいのままにやめられる。

っていうメリットがある。かたや。
○なわとびがひゅんひゅんいうところに、40がらみのおいさん独り。そこにクルマやらイヌのサンポやら登下校の女子高生やらってのが通りがかるときの怪訝な視線。

っていう、バリアもある。

とりあえず。
かけあし跳び1000。
二重跳び100。



なわとびってもんも、技術で。
ブランクがあると、不本意なとこでひっかかる。

不本意のやまびこ打線的には。
二重跳び、80ぐらいで、ヒザくんがおれにささやく。
「あったかい部屋に、戻りたいよう。あったかい部屋に、戻りたいよう」
「こうなったら、実力行使だお。痛くなる攻撃、びびびびび」

で、即中止。

ただ、なわとび的なことってやっぱ。ひつようだ。

走るとどうしてもペースとか考えちゃうケド。
なわとびは着地の仕方。みたいなことをじっくり考えられる。

片方ずつの脚を、どう着くか。
リズムは両脚、適当か。とか。

主題と関係ねえネタ、長え。



。。。



あれだな。
きのうのエントリー。の出だし。
2016年も、たけなわ、ですな。
というわけで。
「おれさまちゃんの2016年を振り返る」だの・・・

に対して、いただいたコメント。
proceed2600 2015/12/29 03:11
最初間違ってるのかと思いましたが、2016を振り返るっていうバック・トゥ・ザ・フューチャー的な部分は後の高校生時代の話とリンクしてるんですね。



いや。
カンペキに「間違い」デース!!!
でも、加えていただいたカンペキに誤解な解釈に添うと。

おおーっ!
なんだかそんなようにも見えてきた。

ので、そのままにしとく。。。



いやあ、きのうのエントリー。
公開日時もいちんち前に設定しちゃって。
とある村の新着に載らないとか、いろいろgdgd。

まあ、誰も見てねえしいいやっていうね。



「2016」ってのは
ジツを申しますれば
次か、次の次のエントリーのネタだったんだ。



。。。



何年か前、テレビで「わが家の歴史」てのをやってた。

「柴咲コウが、ジョーダマすぎる」
ということは、措いても。

おれは、このドラマが大すきだ。

○家族を構成する一人ひとりがいて。
○時代背景が濃厚に反映されてて。
○オンタイム的にはアタリマエだとおもってたことや
ときに「家族わずらわしい」だったりしたことが
時間の流れで「遠い日のいい花火」みたいな感じになっちゃう。
○そして、それはもう二度と再現でけない。

というフインキが、たまらない。



きょうの昼下がり。
走ろうかなあ、きょうはさぼっちゃおうかなあ酒買いにいっちゃおうかなあ
と、おもいはじめてたころ。

アポなしで不意に、父方の伯母がアソビに来た。
むかし、ちょっと触れた「瀬田のおじさん」のつれあい。
父方の7親等(2014/04/11)

あ、「瀬田」ってのは地名な。
「九州のバース」みたいなやつ。



おばさんは、85歳。
「アポなしでアソビに来た」
といっても、徘徊老人的なことじゃなく。

いやむしろ、おれよかちゃんとしてる。

「口と脚だけは元気でねえ」
って、自宅から最寄駅までの山道を30分あるき。
おれんちの最寄駅から交番で訊きつつ、来てみたという。



「孫のユリちゃんが子ども産んで、イワオもおじいちゃんになっちゃったよ」
おばさんが、言う。



ユリちゃんってのは。
いちばんさいきんに会ったのが、20年くらい前かな。
小学生だった。

イワオさんってのは、瀬田のおばさんの次男。
おれのイトコ。
義理堅い、のカタマリみたいなひと。

小学校のときに、伯父がやってた剣道道場で
ふらっと現れた三島由紀夫を倒しちゃった。
っていう伝説を持つ国体で入賞までした剣士。

ついでにイワオさんの嫁さん、すげえジョーダマ。

そんな剣士が、おじいちゃんになり。
すげえジョーダマが、おばあちゃんになり。
小学生だったユリちゃんが、子を産む。

的な、ときの流れ。

ははーん。
どうりでおれ、順調にまごうことなき41歳になってんだな。
っていう。



「瀬田のおばさん」が目の前にいると。
おれの感覚は一気に、昭和に飛ぶ。

わが家の歴史。
の、世代間ギャップ。。。



おれの父は、11人きょうだいだった。
「実質」長男の「瀬田のおじさん」は
リーダーシップが強烈なひとで、
きょうだいをぐいぐい引っぱってた。

たとえば。
○「実質」ぶっちぎり末っ子なおれの父を、父親代わりで育てて大学まで出す。
○年末には、きょうだい家族勢ぞろいさせて、瀬田の家で餅つきする。
○法事は大将の一声で、用賀の寺に全員集合。

当時、小学校低学年ながきんちょは
鼻水たらしながら、ワイワイ走りまわってるだけ。

それを生あたたかい目で見られつつ
ときに度が過ぎると、どやされつつ
伯父や伯母、だいぶ齢上なイトコたちと
わりと定期的に顔を合わしてた。

父のきょうだいの伯父伯母だけで
20人ぐらいいて。
そのコドモ、イトコが山ほどいた。



あと、たとえば。
父の実家は都内で毎週のように遊びに行ってたが
母の実家は静岡。

母は5人きょうだいで
1人あたり3人以上はコドモがいたから
イトコはけっこうな数になる。

盆暮れの休み。
「おばあちゃん家いく(=イトコと遊べる)」
っていう、異常なワクテカ感。

そんなこんなもひっくるめた、昭和50年代。
アタリマエだとおもってた。



きょうび、平成20年代。

8年ぐらい前、おれの実家に越してきた。
「2軒隣は神奈川県」っていう、
TOKYOのど真ん中・ザ・狛江。

ここから謎のムスメ視点。

盆暮れ。

パパの実家に住んでるし。
ママの実家も都内。

とりあえず。
「おばあちゃん家いく」的なイベントは、ねえ。
イトコったって、数えるホドしかいねえ。

あまつさえ。
おじいちゃんとおばあちゃんで生存してるのは
いっしょに住んでるおばあちゃんだけ。

「親戚」って概念が、わっかんねえ。。。
のが、アタリマエ。

謎のムスメ視点、ココマデ――。



な、もんだから。

「家」的なこと教えようと考えて。

親戚に会う機会がありゃ、なるべくムスメっこを連れてって。
きょうみたいに「おばさん」が家に来りゃ。

あの「おばさん」は、きょういきなり湧いてきた「おばさん」じゃなくて。

って、どういう関係かを、
超絶わかりやすい図解で。
wakariyasuiって感じで説明すれども。



そもそも「親戚」的な概念が希薄なもんだから。
実感として、わかるわけない。

「パパがマラソンのときに行く茨城のおじさんは、ばあばのお兄さん」
みたいな実感サンプルが、あまりにも少ない。

ので、ピンとこなくてしようがない。
世代間ギャップ。



という意味では。
おれ、むちゃくちゃラッキーなときに生まれた。
っておもうんだよね。

「あと15年早く生まれれば、リアルタイムでビートルズに触れられたのに」
みたいな、超絶ぜいたくは措いても。

ってなに、強引にケツロンに持ち込もうとしてんだろう。



「ロストテクノロジー」って、ある。らしい。

文明が滅びて、すげえ科学技術が途絶えたり。
名刀を生み出す刀鍛冶って需要がなくなったり。
機械化・量産化で人の手による繊細な技術の継承者がいなくなったり。

それにくらべれば。
わが家の「わが家の歴史」的なものは
取るに足らないことかもしれない。

が。
1、2世代前にはアタリマエに「あった」ものが
たった1、2世代でアタリマエに「ない」ものになってく。

ならわしも、ひとの記憶や存在さえも。

それって、いいとか悪いとかじゃなく。
もったいないというか、さびしいことじゃね。

取るに足らないことであれば
取るに足らないことだからこそ。



なあんてことを。
すっかり暗くなったからって
伯母を家まで送ってった帰り道。

運転してハナクソほじくりながら
しみじみ考えちまったんでしたとさ。

ちゃんちゃん。