キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

人生の岐路。ん? 曲がり角は不意に訪なう

昼すぎ。
ちょっとした人生の岐路になりかねない。
みたいなことにコッツンコした。

どうなるかどうするかは、わからない。
答えは出てるケド、ちょっとカマトトぶることにした。

おれッドブル、翼を授ける、ぐらい。


社会に出て2年目だったか。

夏のはじめ。ひょんなことから同級生とハナシが盛り上がった。
「今度、ひさびさに大学の授業、出てみねえ?」

「行ってみよう行ってみよう!」

どうせ出るならアサイチ、1限がおもしろそうだぞ。
なんつって、土曜に学校の西門前に集合し
一般教養の哲学の講義にもぐった。

どうせだからって、大教室の最前列真正面を陣取って。
マジメにノートを取ったりして。

懐かしさついでに、学校の最寄り駅でお茶をして
どうせだからって、夜まで時間をつぶして。

そのまま飲みに行った。



あんがい、楽しかった。
同級生オンナとは。

卒業してからもよく、仲間うちでテニスをしていた。
ザ・オトモダチ・オブ・オトモダチ。

飲みながら、近況を話し合う。
「さいきんどうよ?」

この齢ごろの「さいきんどうよ」は
カノジョカレシ的なハナシを振る、意味でしかない。

「うーん、音沙汰なしかな」
「そっか、ガンバレよっ!」

おれは同級生オンナのサチ的なことを、ココロから応援した。



飲んでるうち。
演劇を観るのっておもしろいよね。
みたいなハナシになった。

「じゃっ、今度いってみよーぜ」

ちょうど、おれの大すきな戸川純が新国立劇場に出るってんで、いってみた。
芥川龍之介の、羅生門。



演劇がおもしろかったので
そのまま飲みに行った。

「さいきんどうよ?」
「あいかわらず、音沙汰なし」

「てめえ、早くサチ、つかみやがれっ」
「お、お、おうよ。キクチのほうは?」

「おれにサチなんか、あるわけねえだろ」
「ふーん」

まあそんなの枕詞みたいなもので。
みた演劇のハナシで盛り上がり、居酒屋を出て、おうち帰った。



たしかに楽しかったケド。
コウ、ふたりでジツのないハナシしててもしようがねえよなあ。
あいつ、早くサチつかみゃいいのになあ。

まあ、またそのうち、テニスで会うこともあるだろう。

本人がその気になりゃ、そこそこモテんだろうに。
まわりにオトコはいねえのか。

おれなんかと遊んだりするとか、よっぽどヒマなんだな。



数週間後、ケータイを機種変更することにした。

ここらへん、どういうきっかけだか忘れたが
その同級生オンナと電気屋にいくことになった。

いろいろ探しまわって。
新宿で、カッコいい青色のケータイをせしめた。

解約→新契約をすると
端末代タダ、だったころ。

電話番号が変わることなんか気にしてないので
一定期間使うと、ガンガン機種変してた。

「じゃ、わたしのケータイ鳴らしてみて」
「お、おうよ」
「よし、新番号もろた!」

ケータイが新しくなると、なぜか機嫌がよくなる。
せっかくだからって、飲みにいくことにした。



「さいきんどうよ?」
「あいかわらず」

「てめえ、早くサチ、つかみやがれっ」
「お、お、おうよ。キクチのほうは?」

「おれにサチなんか、あるわけねえっつってんだろ」
「ふーん」

会話、それしかねえのかよっていう。
あまつさえ。
数週間しか経ってないのに、「さいきん」もへったくれもねえじゃんか。



ただ。

なんだか、この日はやけに酒がうまい。
話しながらなんともなしに同級生オンナをながめる。

こいつ、早くサチつかみゃいいのになあ。
本人がその気になりゃ、そこそこモテるんだろうになあ。

おもった。



そして、ふとおもった。

「ん? 見知らぬ馬の骨のもとに行くには、ちともったいねえんじゃねえか?」

アズスーンアズそうおもうやいなや。
なんだか急に、照れてきた。


ほろ酔いも手伝って。
か、何だかわけわかんねえが。
筆談をしようということになった。



おれのたばこに、筆ペンで書き込み合う。
夜も更けた、場末の居酒屋。

会話もせずに、タバコにペンを走らせるふたり。
なにしてんだろう。



。。。



そして、いまに至る。。。

人生の岐路はそうやって、予期せぬところから訪れる。
そういうもんだ。



。。。




狛江駅からの帰り道。
歩きながら、そんなわけのわかんないことを想い出してた。


おれはなに、キョライしてんだろう?
そして。
言うにコト欠いて、なに、ほざいてんだろう?



並び順、テキトーwww(↓)。
image