「レベルを1上げればいいんっすよ」
おしごとからの帰り道。
表題の言葉がキョライしていた。
というポエム。
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言葉のぬしは、「もじゃお」。
マラソンを2時間30分台で走っちゃうっていう
知ってるひとは知ってる、
知らないひとは知らないひと。
またの名を、フジヤマさん。
酔っぱらうとかならずコレ言うので。
とある村で「ソレおれも訊いたことあるあるーっ」
ってひとも、少なくないんじゃないかと、おもう。
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あー、コイツ、はじまったな。
まーた、べろべろに酔っぱらってやがるな、と。
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「レベルを1、上げる」
ってのは、なかなか普遍的くさくて、いい。
マラソン。
という意味でいえば。
6時間01分のひとが5時間台めざすのも
3時間01分のひとが2時間台めざすのも
「レベルを1、上げる」
という意味では、等しい。
そのひとのレベル感によって。
たとえば、レベル3。
「つぎのレベルまで 30のけいけんち が ひつようじゃ」
のひとが、倒すと経験値5もらえるおおなめくじを5匹倒す労力も。
たとえば、レベル40。
「つぎのレベルまで 278518のけいけんちが ひつようじゃ」
のひとが、倒すと経験値6万もらえるはぐれメタルを5匹倒す労力も。
なんとなくだいたい、等しい。
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だからなんだってわけじゃない。
帰り道でキョライしましたとさ
ってだけのことだ。
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もう1つレベルが上がったら、どんな呪文を覚えるんだろう。
カンダタに臨む前に装備をいまの最高にしておきたいから
とにかくもりをうろちょろして、モンスターと戦い
ゴールドを貯めとかないとね。
やくそうが切れちゃったから、とりあえず町にもどろう。
あっ、やべえ、さまようよろいに遭っちった。
にげる。
ぬおおお、まわりこまれてしまった。
ええい、やけっぱちのこうげきだ。
なんと、かいしんのいちげき、キター!
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さて、おれのなんちゃらクエスト、どうレベルを上げますかな。