アタマんなかを、こんなイメージがぐるぐるぐるぐる、まわってた。
*
楽しいことも、幸せなことも
ひとっつも経験したことがない。
いや、どちらかといえば。
つらく、悲しいことばかりだった。
子どものころから
どんくさいからと
醜いからと
蔑み疎まれつづけ。
やがて最初から存在してなかったかのように
誰もおれを相手にしなくなった。
どんなにがんばってはたらいても
ただただ、借金が増えてゆくだけ。
挽回するには、もう齢をとりすぎてしまった。
*
昼下がり。
アスファルトを容赦なく叩きつける
どしゃ降りの雨のなかを
トボトボ、傘もささずに歩く。
ああ、何かくたびれたなあ。
電信柱にもたれて座り、
たばこに火を点け、煙を深く吸い込み、ゆっくり、吐き出す。
「何ひとついいことなかったなあ。
でもおれの人生、けして悪くはなかったよね」
初老の男は、静かに目を閉じて
深い深い眠りについたのだった。。。
*
。。。
*
コレ。
小説だかドラマだか映画のワンシーンだったか。
誰かが唄ってた曲の一節だったか。
はたまた。
めくるめくおれの妄想、大爆発劇場での上映だったか。
さっぱり、わからない。
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んだが、きょういちんち。
アタマんなかを、こんなイメージがぐるぐるぐるぐる、まわってた。
で、よくわからないケド。
そんな、踏んだり蹴ったりっぽいなかで
「でも、けして悪くはなかったよね」
って総括できちゃう。
そのある種の幸福観というか
器のデカさというか果てしない穏やかさが
ものすごくカッコいいなっておもった。
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きのうのかまってちゃんエントリーとか。
SNSとかで、たくさんメッセージをいただいた。
こんなのなんか。
あまりにもうれしすぎて
50回くらいくり返し読まさしてもらった。
50回は言いすぎた。
48回ぐらいかもしれない。
ホントは、2回ぐらいかもしれない。
ファッ! に、2回!?
ゴール後、等々力競技場で撮ったシューズ写真。
いまここにそれを持ってきますか!
って感じだった。シビレタ。
*
ジツは。
おれも名指しでそんなようなこと書こうと、ちょっと企ててた。
でも、書かなくて心底よかった。
あまりの表現力の足りなさに。
書きたかったこととぐんぐんずれてくか
まったく逆のことを書いてしまったか
真夜中のラブレター状態になってしまったか
そのぜんぶになってしまったか
したことだろう。
絶対的な自信が、あるっ。
*
そんなわけで。
なにごともなく。
いやいや、なにごとだらけで。
ぶじ、シジュウからシジュウイチの境界線を乗り越えた。
乗り越えられたんでした、とさ。
全方位的に、感謝の念にたえない。
末長く、感謝の念、してく。
末長く、シクヨロ。
おまけ。
きょうの帰り道にて。
