ほんっとうにどうでもいいコトバのツギホ的に、こんなことをほざいたら。
いまさらハンドルネームをつけようかと、おもってるとか、おもってないとか。そこに反応が集中かよ、っていうわけで。
というわけでございまして。
と、たけしなていで。
*
もしもっ、コーナーッ!
もしも、おれがハンドルネームをつけるとしたら。
長介ぐらいのいきおいで。
西田敏行ぐらいの、いきおいで。
ってしようとおもったケド。
帰りの電車で考えたケド。
大しておもろくなりそうにないので、カツアイ。
*
じぶんの呼ばれ名(あだ名?)の変遷みたいのをおもい返して。
まあ、だいたい「キクチ」で。
豪速球ど真ん中。
なぜなら、トモダチがいないから。
っていうのは、ともかくとしても。
*
「キクちゃん」「キクさん」「キクリン」「キク」。
ってのも、ある。
まあ、あるよね。
どんな日本ラーメン党だよ。
どんな西山だよ。
どんなビーバップだよ。
どんな東邦高校のエースだよ。
っていうのは、ともかくとしても。
*
幼稚園でチリバツ的に「きくぐみ」。
だったって実話は、ともかくとしても。
*
「ヒロシ」ってのもわりと多数派で。
豪速球ど真ん中。
なぜなら、トモダチがいないから。
っていうのは、ともかくとしても。
*
名前にINGをつけるのが流行った時期があって。
「キクチング」
まあ、そこまでこりゃ、だいたいのひとはピーンとくるわけで。
ちんこ、ちんげ、ちんちん。
うら若き女性に、正面切って「ちんこ」って呼ばれたときゃ
そりゃ、「もっと呼んで!」
ってなりますわな。
っていうのは、ともかくとしても。
*
INGにINGを連ねるってのが、対おれだけに流行った時期もあって。
キクチ→キクチング→キクチンギング→ギンギング
ってもう、きっかけなんか何だっていいじゃねえか。
っていうのが、わりと好評だったこともあって。
っていうのは、ともかくとしても。
*
ハンドルネーム。
たとえばむかし。おれにもハンドルネームがあって。
そのテンマツはコウいう感じだったんだが。
考えなしに、ピーンと来ちゃった系。
*
系、みたいなことでいうと。
ヒトサマのハンドルネームを眺めてると、わりとおもろくて。
*
いちばん多いのが
「本名を滑り込ませる」
ニックネーム的なもの。
おれわりと、コレって、やるなあとおもう。
考えれば考えるホド、謎めいてて、いい。
9割のジジツに、1割の核心に迫れない壁ちりばめました、みたいな。
よくわかんねえケド。
*
あ、コレら、ぜんぶ想像上だから真実は知らんが。
*
「本名からつながってんだろうけど、勝手に斜め上いっちゃった」
ってのも、ある。
こういうの、とか。
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そうでありたいじぶんが透けて見えてますぜ、みたいのもある。
さしさわるので、リンクはカツアイ。
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カンペキなペンネーム、というのもある。
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趣味を色濃く反映ってのもある。
トランジスタラジオ系、とか。
*
なにかの代表選手に名乗り出ちゃうってのもある。
「はしりゆるお」
とか、とてつもなく、奥深い。
代表しちゃってるんだもの。なにかを。
ちなみに「はしりゆるお」さんは「はしりゆるお」に至るまで
あからさまにコロッコロ、ハンドルネームを変えていた。
のを、おれは見逃していない。
*
まったく意味がわかんねえケド、まったくの記号っぽくて逆にかっけえってのもある。
アルファベットふたっつ、とか。
↗.とか。
so far to go、とか。
*
そうなんである。
それらこれらひっくるめて、「記号」なんである。
「記号」ってものが持つ魔力が、すげえ、すきだ。
なにイキナリ、メルヘン語りをはじめんだよっていきおいだ。
そのなんていうの、文字でいうと表意文字と表音文字ってあるじゃん。
的な。
じんましんは、蕁麻疹でもかゆそうだけど、ジンマシンだとなんかメカメカしてるよね。
みたいな。
ちがうな。かくじつに。
*
たとえば、ワタナベさんっていうひとがいるとする。
で、カタカナのワタナベさんで慣れちゃってると
○わたなべさんってひらがなだと、なんかイワカンをおぼえちゃう。
○渡辺さんって漢字だと、逆に生々しくて、ちょっとゲンナリしちゃう。
○ワタなべさんって重箱(?)だと、なんだそののび太くんうふふふふって感じは、ってなる。
みたいなこと、ある。
そういう、記号。
表音とか表意とか、まったくかんけいねえでやんの。
*
「キクチ」ってのは。
カタカナだが、カタカナであることにはまったく意味がない。
ビタ一文。
あるとしたら、「記号ぽい」ってだけ。
でも、音ベースで行けば、ひらがなだろうとローマ字だろうとなんだろうと。
「きくち」だから、ラクはラクだ。
ブログを通じてお会いしたかたにごあいさつするときも
仕事で仏頂面のブッチョさんにごあいさつするときも
おんなじ「キクチです」で、済む。
*
その点、ハンドルネームってものがあると。
いちめん、非日常メルヘンでもあるケド。
いちめん、めんどくさそうでも、ある。
「BBAさんっ!」
なんて正面切って呼ぶひとは誰もいないだろうが。
もしいたとして。
それを傍から。
何も知らない第三者さんがみたら、かぎりなくオカルトで、ある。
傍からみなくても、じゅうぶんかぎりなくオカルトでも、ある。
っていうのは、ともかくとしても。
*
で、その。
ソボクに。
「水はどうするんですかー?」「毎朝、沢に汲みにいってもらいまーす」
ぐらいの麓郷な感じで。
訊きたいんだが。
「それでどうやって、エイヤーって登録するに至ったの?」と。
*
なんかその。
「記号」ってののつづきじゃないケド。
記号づけられたしゅんかんから、それが前面に出るわけで。
よくわかんないケドそのとき。
パスワードの第3候補。ぐらいのものをつけちゃったとして。
「キクチ」でも「ヒロシ」でも
「キクちゃん」でもなく
「たまがわ大すきっこ」、みたいな。
いやあ、言うほど多摩川にゾッコンでもねえし。
ましてやオレゴン州在住だわ、っていう。
いざというとき、じぶんでじぶんがおもいだせねえわっていう。
でもやっぱり、
記号づけられたしゅんかんから、それが前面に出るわけで。
*
そう考え出すと。
うかつにハンドルネームなんかおもいつけらんなくね。
ってだけのハナシなんだが。
*
で、いきなりあしたから
「おれ、田原俊彦デス」ったって。
「あたい、剛力彩芽でーすっ」ったって。
ランチパックを両脇に抱えて、ウタゲにさっそうと登場したって。
どうせ。
「で、ビールでいいんだよね、キクチは」
って、もう呪縛から逃れられないわけでしょ。
「はい。。。スンマセンスンマセン」
って、肩身を狭くして。
帰り道で「おれは取り返しのつかないことしてしまった」
って、チョキでじぶんをおもいっきり殴ってやりたいぐらい、自己嫌悪におちいるわけでしょ。
「やっぱり剛力はちょっと違ってたのかもねん」
とか言って。
「あすは北乃ムキーッでいってみようかな。。。」
とか言って。
華々しく「やっぱキクチに復帰宣言」してみたりなんかして。
記者クラブで。
オーディエンスゼロで。
*
そんなこんなを乗り越えて。ですよ。
人生の一断片でハンドルネーム抱えて、生きてる。
というか、ソレを抱えるに至ったココロの揺らめきみたいなのって。
ものすごーくキョーミがあって。
じぶんのハナシはしたくないケド、ヒトサマのハナシはチョー訊きたい。
ってのはたぶん、おれだけじゃないのかもしんないなあ。
っておもったんでしたとさ。