キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

原体験のハナシをなんでいますんのかわかんねえ

中学以降におれさまちゃんを目撃したひと
からすれば、とても信じられないだろうが

小学校のころ、わりと活発なほうだった。
「手段をえらばず、何でも目立てばいい」
的な。


とりたてて
ベンキョーがデキるわけではない。
運動神経がいいわけでもない。
おもしろいわけでもない。

なにをやらしても、ふつう。
ザ・中の上、みたいな感じだった。

でも目立ちたい。
手段は、なんでも、いい。
という気持ちだけは旺盛。
バリバリだった。



運動会でリレーの選手にえらばれる
程度の脚ではあったが
すげえ速い、というわけでもない。
学年に5、6クラスあって
クラスで3、4番とか、そういう感じ。



小学校も5年になって。
マラソン大会が開かれることになった。

体育の時間。
マラソン大会に向けて
クラスのオトコ全員で
校庭10周だかを競走するぞ。
ってことになった。

とにかく、目立ちたい。
手段は、なんでも、いい。



ヨーイ・ドンってなるやいなや。
ダッシュをかました。

マラソン中継をみてるとかならずいた
「優勝候補は瀬古と宗兄弟とイカンガー。
でも、最初だけやけに速い一般参加のひと」
って、感じの平和な時代。

そんなていで。



最初だけ、ぶっちぎりのトップ。

男女別で。
クラスのおんなのこが応援役なので。
あこがれのなんとかちゃんに
愛想をふりまきながらモリモリ、ダッシュをかます。

しばらくして疲れてくる。
後ろをふり返ると。
まだまだ差がある。

もう少し、目立てそうだぞ。
やったな、おれ。



とーこーろーがっ。
くまさんなていで。
2日れんぞくの、くまさんなていで。

待てど暮らせど。
クラスの瀬古も宗兄弟もイカンガーも
追いついてこない。

そうこうするうちに
ぶっちぎりのまま、ゴール。。。



んんん?
こんなはずじゃ、ねえ。
パニクる。

こんなはずじゃ、ねえ。
これじゃ、目立っちゃうじゃ、ねえか!



んんん?
おれってマラソン、遅くなくはねえのか?
いや、「遅くなくない」ってのは
「遅い」ってことだぞ?

「遅くはねえ」ってのが正しいんじゃないか?

まあどうでもいいや。
徒競走よか長い時間、目立てるしっ。

ミョーな自信を、つけるっ。



というのが。
マラソン、というか持久走の原体験。

まさかその30年後。
超絶、バスローブが似合うオトナになって。
石原裕次郎みたいにワイングラスを転がす
のが似合うオトナになって。

るわけじゃないんだが。
そんなこと、一度もやったことねえが。

フルマラソン走るようになってる
なぞ、当時、夢想だにするわけねえ。

でもなんか、あいかわらず走ってる。
なんか、因果だ。

ともあれ。
きっかけってどこに転がってるか
わかんないよね、ってハナシ。



来週の日曜は
ムスメの校内マラソン大会がある。
多摩川の河川敷を走る。らしい。

ムスメは、親のひいき目100はさしひいても
けして脚が遅くは、ない。

なんだが、いくらハッパをかけても
バカ親みたいな前に出ればいいや精神は
持ち合わせてない。

こないだの狛江のロードレースでも
なかよしのなんとかちゃんと
ニコニコ笑いながら走ってた。

なんの因果も、ねえ。。。

いや、因果がねえはずは、ねえぞ?