あ、表題はたいそうゴリッパだケド
「おとといときのう、ウタゲりました」
ってだけのハナシなので、どうかひとつ。
*
おとといときのうのウタゲ。
共通してるのはどっちも
大学時代のサークルということ。
大まかに分けると
おとといがおれ、最年少。
きのうがおれ、最年長、という。
*
おとといは、インドに住んでるパイセン♀が
帰国してるってので催されたウタゲ。
よりによってたいがいの会社が
仕事納めの日ってはどうなの?
は措いても。
*
このパイセンはおれの1コ上。
1コ上の代の女性は、ガチでみんなすげえキレイで。
「かつては」とか言わなーい。
もし合コンでそのメンツが出てきたら
なんの美人局だよってぐらい、ジョーダマぞろい。
いや、おれ、
合コンって行ったことほぼ皆無だから、
合コンをたとえに出したとこで
ほぼ妄想、なんだがな。
そのメンツで何かユニットを組みゃ
いまで言やあAKBナンタラ並みに売れんじゃね。
ぐらい。
いや、おれ、
AKBナンタラってぜんぜん知らないから、
そんなもんたとえに出したとこで
ほぼ妄想、なんだがな。
*
で、そのインドから一時帰国したパイセン
ナカイさんってんだケド。
ってのは、ビジョ軍団のなかでも
おれのど真ん中スタッライクで。
とくにおれがいっぽうてきに大すきで。
ものすごくビジンさんなうえに
酒が大すきで
ギャグセンスもバツグンで
おまけにテニスもチョーうまくて
おまけのおまけにおれさまちゃんなんかと飲んでくれる
っていう、
オフェンス100、ディフェンス100
どんな関学ファイターズだよ
ぐらいのパーフェクト超人。
ロンのモチ、モテねえおれには高嶺の花すぎ。
あまりにも高嶺の花すぎて逆に
なんの躊躇もなく「大すきっす!」
って言えちゃう、ぐらい。
*
おれが大学4年のころ。
ナカイさんが就職した直後の4、5月なんかは
毎週末、サシあるいは数人で飲んでて。
「飲み足りないっすね」とかって
夜中にお互いの実家に乗り込み
飲んでつぶれて、お泊まりする、という。
でいて、色っぽいことはなにひとつ起きない
起きようもないっていう、そういう間柄。
二日酔いで夕方まで倒れてて
「帰りがてら、飯でもいっしょに食いましょ」
って、居酒屋で終電までどんちゃん騒ぎするとか。
*
パイセンがご結婚なさった日。
ダンナさんとはじめてお会いした。
サークルで開いた「ナカイおめでとう会」。
まあ二次会がてら、居酒屋で飲んでるってだけなんだケド。
おれさまちゃん・オブ・酩酊は
ダンナさんにごあいさつ。
「ひとつよろしいでしょうか?」
と、富豪刑事なフカキョンよろしく。
「ご結婚おめでとうございますなんですが
おれは、ナカイさんが遠くに行っちゃうようで、さびしいす」
そんなこと言うかね、ふつう、っていう。
でも言わずにおれなかった、っていう。
キクチくんのことは訊いてるよ
って、ニコニコ応じるダンナ、でっけえ!
っていう。
*
盟友・キャトゥが結婚第1弾のとき。
式はバリでやるってなった。
当時、ナカイさんはジャカルタにいた。
せっかくだから、キャトゥの結婚式に出て
ジャカルタのナカイさんを訪ねよう。
トーゼンのように、そうおもいますわな。
バリでタクシーでボられたり
パーティーをしたビーチで
3日後に自爆テロが起きたりしたのは措いて
デンマサールもといデンパサール空港から
ジャカルタのスカルノハッタ空港に飛んだ。
2泊させてもらって
さんざん喋って、ごちそうになって、飲んだ。
「インドネシアはフグがわりと安い」
って、長嶋茂雄的な食いかたを実現させたり。
おれの最初で最後のプライベート海外。
マジ、死んじゃうんじゃないかぐらい
楽しかった。
*
。。。
*
って、ここまでおとといの飲みの
前フリなのね。。。
おはようございます。キクチだお。
*
続けます。
それでも、駆け抜けます。
*
そういうウタゲ。
てっきり4、5人のウタゲかとおもったのに
行ったら12~13人いた。
みんな、ゴッキゲーン。
すでに、盛り上がってる。
おれはこれはてめえ勝手なジジョーだが。
校了直前で前々日も完徹とか
いろいろカラダがボロボロだったりして
ハイテンションにまったくついてけない。
あんだけ大すきなナカイさんにすら
ごあいさつのひとつも、できない。
*
まずいなあまずいなあ
ミョーにヘンだなあって感じで
何もできないムダな時間が過ぎる。
*
「おまい、きょうも走ってきたんだよね?」
「ええ、大阪から」
とか、中身ゼロな会話。
このブログぐらい、中身ねえ。
温度差を埋められねえ。
ショージキ、おもしろくもなんともねえ。
隙あらば帰ろう。
なんておもっちゃったりなんかする、ぐらい。
*
ジョグしてることなんか
ジョグしてないひとにとっちゃ
どうでもいいことだよね。
とばかりに、
「おめえのツイッター、いつも『走りました』ばっかじゃんか」
とか集中砲火、あびる。
いやいやいや。
12月なんか、ぜんぜん、恥ずかしいぐらい
走ってないでしょ。
って、ガチ心の叫び的なことは
走ってないひとに言っても仕方ないので、措く。
*
おれが遅れて座った席。
目の前にヤツがいた。
一生で1人か2人、出逢えるかどうかの
希少種だとおもってる。
パイセンだケド、おれは呼び捨てちゃう。
モリヤさん、っていう。
呼び捨ててねえじゃん、は措いて。
いちおうね。
まあモリヤさん。
すでに、ベロベロに酔っぱらってる。
*
おざなりトークがつづくなか。
モリヤさんがおれに問う。
「キクチはジョグで何を目指してるのか」と。
マラソンをはじめて。
マラソンのタイム短縮を目指すひともいれば。
ウルトラを目指す人もいて
トレイルにいくひとも
チャリやスイムに走るひともいる。
そんななか。
ツイッターやブログを見てて。
おまえは着地点がさっぱりわからん。
それでいいのか、と。
もし、困ったことがあったら
いつでも酒一杯で、相談に乗るぞ、と。
*
おれはおれで。
「サブスリーを目指したいんす」
とは、言えなかった。
現状のじぶんとの
あまりにも大きいギャップに
口にすることも、はばかられる、そんなもん。
でもなんか、
そういう目的地をちゃんと設定しないと。
せっかくの趣味で、それなりにやってんのに
ぜんぶ宙ぶらりんになっちゃうよね。
って、ハッとした。
集中砲火を浴びてたときに誰かが言った
「キクチって走ってばっかで仕事してねんじゃね?」
→少なくともこの数ヶ月、てめえの5倍ははたらいてるわ! このクソが!
って言いたくてしようがなかったみたいな
おのれのちっぽけな感じは、どうでもよくなっちった。
コイツ、さすが、おれさまちゃんが未婚だ
もとい見込んだだけのことはある。
っておもった。
おもいましたとさ。
*
おとといのウタゲで。
おれはどうしても、
ナカイさんと2ショットを撮りたかった。
でも言い出す勇気がなく
時間が過ぎてゆく。
ころあいを見てオネガイ、する。
ナカイさんは大人気なもんだから。
2ショットとはゆかずとも
楽しく、パシャ、する。コウ。
右下、ナカイさん。
左下、モリヤさん。
右上、これから話題になるひと。
左上、いまさらなんで★で隠すのか。おれ。
*
写真の右上に映ってるカノジョ。
同期オンナ。来年から中国に行くらしい。
って、プチ情報は措いても。
「『女性』の好みがおれと丸かぶり」
ってわけのわかんない意気投合が
仲よくなったきっかけだったりする。
モリヤさんがおれのブログについて語ってるとき
「おれにも一家言、ありまーす」
ってていで、こいつが凸してきた。
「キクチのブログはつまんないケド
キクチがリンクを貼ったブログは
例外なくおもろい!
リンクだけを楽しみにブログを読んでる」
と。
とくに、緊縛のひととなんとかだおってひとが
サイコーなんだそうだ。
*
おれとて。
緊縛のひととかなんとかだおってひとの
ブログは大すきだ。
こんなクソ辺境の1億万倍、おもろいとおもう。
でもでも。その情報提供に、接頭語
「キクチのブログはつまんないケド」
いらなくね?
コウ、
「拝啓」「前略」
「いつもたいへんお世話になっております」
じゃねえんだから。
カノジョが凸して
おれがすっかり凹する。
っていうね。
*
ともあれ。
すっかり時間を忘れ
終電やべえやべえって
あわてて帰ったんでした、とさ。
ナカイさんは相変わらず超絶ビジョで。
でも
「コイケって苗字のひとはみんな、英語ぺらぺらだけど日本語が拙い」
ナドト、
当時たまたまサークルに帰国子女の「コイケさん」
が2人いただけなのに、一般論に落とし込む。
なんていう、気持ちいいセンスのもちぬしだった。
じゃああれか。
ジョンソンさんとかフランボワーズさんとかミハイルビッチさんとか
日本に帰化しようって際にはもれなく
「コイケ」を名乗れ、ってわけか。
*
きのうはきのうで。
サークルの忘年会、だった。
2日連続でってのはたまたまだし。
きのうのは今度はおれが最年長
なんだが、じゃあ
前の日のメンツとまったく隔絶されてるか
というと、そうでもない。
*
ウタゲは昼の12時から、だった。
毎年、家族連れでくるひともいるので
今年はわが家も家族で参戦してみた。
まあ、にょうぼうもおんなじサークルだし。
とはいえふだん、
サークル関連のウタゲには
ほぼおれが単独参戦する。
だって、やじゃん。
なんか変な感じになるし。
あまつさえにょうぼうはさほど
ウタゲにもサークルにも、おもいいれなかったりするし。
えー! そうだったのー!?
っていうね。
*
おれがいたサークルってのは
学校自体、わりと男女半々って感じだったので
自給自足率が高かった。
まあ、おれは死ね死ね団してたので
いくら自給自足率が高かろうと
まったく関係なかったんだケド。
*
ちなみに。母校のエ腐乱大学は。
アタマがいいわけでも
スポーツがつおいわけでもない
何の特徴もないガッコで。
おれがいた20世紀の終わりごろから
「来たる少子化に向けて」
みたいなことを謳ってはいたものの
じゃあ何したかっていやあ
「新しい校舎を建てる」とか
「校庭に全面人工芝を貼る」とか
まったく筋違いなことばかり。
なので、ただでさえFランなのに
凋落に歯止めがかからないっていう
とりえは山手線の駅から徒歩0分ってだけ
っていうオワコン大学でも、ある。
大学じたいに大したおもいいれはないので
オワコンでも何でもいいんだが
いちおう母校なので
このまま消滅する、みたいなことはカンベンしてほしい。
ぐらいのもん。
*
席に着くと、隣にすわった
栃木SCが大すきすぎて、もはやそれ宗教じゃん
って後輩が下卑た笑いを浮かべながら、言う。
「あすこにいる後輩♀A、Bと
こっちにいる後輩♂C、Dが同席しないすかねえ」
訊くとかつて、
AC、AD、BC、BD
っていう組み合わせコンプリートがあったんだそうだ。
なんていうの?
「!」と書いて階乗と読む、みたいな?
いちじるしくどうでもいいし、
おれが卒業したあとのことだから、知んねえ。
でもなんか、おもろい。
若いってカンジダ、もとい感じだ。
*
30分ぐらいして、1人遅れてきた後輩。
「コイツはひょっとしてむちゃくちゃビジョじゃんか」
って数ヶ月前にやっと気づいた
って後輩。
アズスーンアズ席に着くやいなや。
「あすこにいる後輩♀A、Bと
こっちにいる後輩♂C、Dが同席しないすかねえ」
ゲスい。でも、おもろい。
逆におまえらできてんじゃねえの
ぐらいのシンクロ。
*
12時から飲んでたもんだから、
14時すぎには2次会行こうって、なる。
2次会に行く。
18時ごろにゃ、3次会行こうって、なる。
おれはそろそろ帰ろっかなっておもう。
ムスメ「行きたーいっ!」
3次会、行く。
ムスメはウタゲのフンイキが大すき
なんだそうだ。
21時ごろにゃ、さあどうしましょって、なる。
おれはそろそろ帰ろっかなっておもう。
前の日も相当飲んだし、ねむい。
ムスメ「行きたーいっ!」
4次会、行く。。。
けっきょく帰宅したのは、0時すぎ。
帰り道で「コレ、来年までもうないのー?」
などとほざいてる。
帰宅すっと。
2次会でドロンしたにょうぼうは
とっくに夢の世界に旅立ってた。
にもかかわらず。
*
親がウタゲで、そんな深夜まで子どもを連れまわすとか。
なんて、ひでえハナシだ。
ってふうに、映っただろう。
まわりからすりゃ。
でも、違うんである。そんな感じで。
逆、なんである。
「てめえ、ちゃんとしつけろ」
なんて正論は通用しない。
なぜならおれの辞書にムスメをしつける
なんてコトバはもともと掲載されてないからだ。
*
昼から12時間のウタゲ。
たしかに、体力的にキツかった。
おサイフ的にも、激痛だった。
「今年はこれで年を越す」って
念のため用意しといたカネが
すべて吹っ飛んだ。
でもでも。
おたくのムスメさん。
なかなか有望じゃね。
「きょうはお父さんとサシ飲み」
なんて10年後の夢も抱けちゃうかもねん。
夢、抱いちゃうよ、おいさんは。