まあ、表題以上のことはビタ一文ないんだが。
あれって、何なんだろう?
*
とくに4年生になってから、ムスメは。
みるみるオンナっぷりを上げてきてる。
ような。気が。する。
オネイサンになってきて。
たまに後ろ姿とか
にょうぼうと間違えたりする。
ようにもなった。
親ばかとしては。
親フーリッシュとしては。
成長がうれすい反面。
「もうココまでで、いい!
スターーップ!!!」
っておもったりも、する。
ショージキ。
*
小学校の学芸会ってのはおもろいもんで。
よくも悪くも学芸会的だ。
今年、ムスメの学年は
「裸の王様」の劇をやったんだけど。
「まあぁ! 王様の衣装ぉ、なんてぇ、すばらすいぃ~!」
学芸会特有のセリフの大仰な抑揚はいいとして。
日常ではまずないフリをつけたりする。
アタシには見えますってていで
ゆびをメガネみたいに丸めて
目の前にもってったり。
「まあぁ!」ってときに
おめえ四十肩を予防してんのかってぐらい
腕をグルッと大きく旋回させたりする。
*
その世界にじぶんをなじませるのに
ちょっとリハビリが要ったりする。
ってこと、ある。
長年エロ本ばっか読んでると。
ひさびさにかしこまった純文学でも
読んでみっかなあってなったとき。
アタマの文学スイッチを押さないと
さっぱし溶けこめねえ。
ってなる、ああいう感じの。
*
「エロ本」って言葉を
最初に考えたひとは天才だ。
「エ・ロ・ホ・ン」
たった4文字で
これだけ物事を的確に言いあらわし
世界中のひとびとに、果てしない夢と
かぎりなく広がるロマンを運んでくれる。
パーフェクトな4文字。
そんな言葉、おれは、ほかに、知らない。
そういう。
「おっめえ、うっすい人生だなあ!」
*
「王様は裸じゃんか!」
子ども役のコドモがカタルシスをもたらし
劇は終わる。
最後にみんなで唄をうたう。
ココで。ですよ。
おいさんの回想シーンがはじまるのは。
純くんが泥のついた1万円札を握りしめ
古尾谷雅人が運転するトラックに揺られながら。
「えーっ。ここで暮らすんですか!
電気がありませんよー!」
「暗くなったら、寝るんでーす」
「水道もありませんよー!」
「毎朝、川に水を汲みにいってもらいまーす」
ぐらい。
「さよーならー、1980年ー!」
ぐらい。
*
ムスメは短いセリフひとつの役だったケド。
国民Fみたいな端役だったケド。
口を大きく開けて、元気にうたってる。
そういえば赤ん坊のころから
おうたをうたうのが大すきだったなあ。
1歳のときから保育園に行ってるのに
文句のひとつも言わないよなあ。
遠足の前の日、ワクワクしすぎて
コーフンのあまり、眠れなくなっちゃって
はしゃぎすぎて逆に疲れて寝ちゃう
とか、よくわかんない予定調和
してたよなあ。
おととしの学芸会は
学校に行ってから具合が悪くなっちゃって
顔を真っ青にしながら、
どうしてもやりたいって
最後までやってたよなあ。
今年。けさ、チョー元気なのに
「具合悪くなんないかなあ?」
とか、いらねえ心配してたよなあ。
家から送り出すと、いつものように
謎のダッシュをかましてったなあ。
よく、ここまで大きくなったなあ。
*
ホロッとしかける。
隣ににょうぼうがいるので
グッと、こらえる。
なんでもないふうを、よそおう。
*
そうそう。
あすは川崎で、こういう(↓)。
寒くなってきておもったんだケド。
暑熱馴化の逆ってのもある。
さみい! をエイヤーってふりはらって
外に出てゆく、みたいな。
デービスJr、みたいな。
すげえ暑がりと、すげえ寒がり。
偉大な才能を兼ね備えるおれさまちゃんには
走るの走んないの、DOTCHなの!?
そのつど一大決心が求められる。
徐々になれてかないと
DOTCH!? にすら至らない。っていう。
うっかりしてたらもう、そんな季節。
*
今夜、ジョコ×コリの決闘もある。
たぶん、フルをガチで走る
ぐらいの気合いで、みちゃうんだろう。
土曜夜、バーチャルフル。
日曜、ハーフ。
たいしたセット練、ですわ。