11月ぼっち練の、つづき。
今回はおれ、120分LSDをやろうと乗り込んだ。
何たって、意識だけは高いわけですよ。
じぶんの軸をけしてぶらすことなく
いまやるべきだとおもったことを、やるわけですよ。
どうにも。遅刻の言いわけくささ満点だな。
*
11月ぼっち練atキョーコ、もとい皇居。
ようやく、走りだす。
*
とりあえず、スタート直後。
こ、こんなん、ビジネスじゃんか。
「はんたいのさんせいな~のだ~」状態。
おめえら、ボッチでもぼっちでもねえよ。
なんかこうもはや、人智のおよばない
サムシング・グレートによる何らかのチカラ
を感じる。
ざるをえない。
まあ、おれもこの小宇宙のひとつだから。
さらに後ろから見たらさらにウゲゲ
なんだろうケド。
*
3連休のなか日。
LSDをするつもりで臨んだ。
ってのはさっき、言ったな。
1日目 オネカンで坂道をガッコンガッコン。
2日目 LSDで疲労抜き&セット練として。
3日目 軽くスピード練をやる。
という皮算用。
まあ、実行したのは2日目だけで
毎度、何やってんだよって感じだが
プラス思考(ポエム部ね)、する。
*
このぼっち練。
最初の1周、
たのぼっちとくるぼっちが融合した
勇者ぼっちとお話しさせていただいた。
一度、ウタゲの席でお会いしたことはあるが
おれさまちゃん・オブ・どろどろに酔っぱらった後
だったので、
静かににこにこしてらっしゃる像しか浮かばない。
そんな、しらふ的初対面。
*
おれが村に入ったのは今年の春。
ほかのかたのブログを見てると
勇者ぼっちのおなまえがひんぱんに出てくる。
んだが、ご本人はすでに
村から町へと旅立ったあとだった。
伝説の「裸(ら)ーのかがみ」を探して。
かどうかは知らないが
そんなわけで、勇者ぼっちじたいが
おれんなかで伝説の「裸ーのかがみ」
みたいなもんだった。
*
パスワードを与えられたものだけが
拝謁をゆるされる勇者ぼっちブログ。
いつも拝読してて
むつかしいことをわかりやすく解説してるので
じぶんまでアタマよくなった気分になれるが。
ショージキ
おれ・オブ・アタマくるくるぼっち
には、処理し切れてない。心身ともに。
ほんとうに、申し訳ないことに。
パスワード、おれから剥奪してくださーい。
って、言いたいぐらい。
いやいやいや、イッツ・ジョーク。
と、なつかしのペルリなていで。
*
チャンス・ハズ・カム!
とばかりに、もっかの悩みを相談した。
「フカキョンはボキュのこと、好きになってくれるでしょうか」と。
勇者ぼっちの言葉は、
おれぼっちの琴線ぼっちにタッチした。
「変に気ばらず、『とりあえず3.5クリアすりゃいいじゃん』ぐらいで臨む」
「総走行距離を求めず、休むときは休む」
「おさんぽで疲労を抜く」
まじ、おれにとって玉音だった。
*
「3.5をクリアすりゃとりあえずOK」は
そうおもってた時期があって
そんなじぶんの生ぬるさがイカンガー
と、憤ってたこともあった。
タンザニアの高地で。
でも、そのころといまの状況は違う。
そのころは記録が伸びないジレンマ
あるいはディレンマにイラつきつつ
どうしてもうまくいかないあげく
「3.5をクリアすりゃ」で妥協してた。
いまは、調子がよかったときと現状の
もろもろのギャップに戸惑っている。
現状を受け入れて、ベストを尽くすしかないじゃん。
って言われてると、解釈した。
すっと、肚に、落ちた。
そのおよそ1時間後、
たいへんなことになる、肚に。
*
勇者ぼっちは
最初の1周をキロ7ぐらいで併走してくれて
2周目から、あんたは赤い彗星かってくらい
通常の3倍のスピードで疾駆してった。
「ウォーミングアップに1周もかけるのー!」
って、驚いた。まず。
すげえひとは、すげえと。
*
そうそう。
容れものぼっちからコレ
勝手に拝借しちゃう。
前々から気になってたんだケド
おれ、腰が落ちて猫背なんだよな。
とくにゆっくり走るとき。
左の着衣ゼンラがすごくいい姿勢なので
よけい、トホホなのがきわ立つ。
まじ、いいベンキョーになった。
*
キロ7のLSDぼっち。
2周目からは
ゼンラ、容れもの、おれさまちゃん
の3人になった。
いや、3人じゃなくて
1人と、1人と、1人。
悪魔で。いやいや、あくまで。
*
2周目以降はとくに
容れものボッチとお話しさせていただいた。
いや、お話しじゃなくて。
独りごとと、独りごと。
*
おれは、容れものボッチの
フルのタイムが不思議でならない。
何かひとつきっかけがあれば、
あと1時間ぐらい、よゆうで縮まる、とおもう。
それだけのパッションと
練習の量&質。とおもう。
何でおれが上から目線なのかわからないし
あんまそれ言うのも、クソおこがましいので
「何かひとつきっかけがあれば~」
のくだりだけ、チラ見させといた。
それすら言うのをためらったバケラッタが
せっかくいろいろお話しする機会、
もとい。
独りごとと独りごとを飛ばしあう機会
言わずにはおれなかった。
それをここで言うのも
どうかとおもうけどねえ。
*
なんてことをしてるうちに、3周目の後半。
桜田門をくぐったあたり。
すぐ後ろについていたゼンラが
「あーーーっ!」って叫んでる。
ゼンラの絶叫を耳にしたのは
陣馬山でしりもちをついて以来、のこと。
なんだろうと振り返るスキもなく
おれさまちゃんの横を音速の貴公子が
駆け抜けていく。
まさかの勇者ぼっち。
おれらを周回遅れ送りに。
*
おもむろに。
ゼンラが勇者のあとを追いはじめる。
カメラを掲げて。
容れものも、あとにつづく。
カメラを掲げて。
おれは、何てことしてくれちゃうんだ。
とおもった。
勇者も、ゼンラも、容れものも。
つづく。