キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

死ね死ね団

死ね死ね団

きょうは日帰りで岡山に出張した。
で、帰りにいいものをみしてもらった
というハナシ。と
おれがどんだけもてないか
という、どうっでもいいハナシ。


帰り。新横浜で新幹線を降り
横浜線に乗り換える。

ボーッと立ってると、
隣のダンジョの話してるのが、聞こえてくる。
だいたい大学生、くらい。

会話を聞くだに。
いい意味で、古風。奥ゆかしい。
そんな感じに、とても好感をもった。



トモダチ以上コイビト未満。
たぶん、お互い、相手のことが確実に気になってる。
っていうのは、ハタから見りゃ明らか。

明らか度合いを「火をみるより」っていうケド
それってこういうことなのね。
ぐらい。

こういう(↓)会話。



♂「なんたらラーメンって知ってる?」
♀「ラーメンとか、アタシ、あんまキョーミない」

。。。

♀「でもでも、食べることはすき。焼肉の食べ放題とか、大すき」
♂「ふーん。そうなんだ」

。。。

♂「でもあれだよね・・・」
とココで、食いもんとは違うハナシをはじめる。



本人たちは本人たちなりに一生懸命、なんだろう。
なのに、目の前のことにテンパっちゃって、わかってない。

おめえら、恋に落ちる5秒前、だ。
ハタから見りゃ、火を見るより明らか、だ。



相手にじぶんのこと、きょうみもってほしい。
お互い、そうおもってる。
相手はじぶんのこと、どうおもってるんだろう。
お互い、そうおもってる。

でも確信がもてないから、
というか、不安もいっぱいだから
コウ、何ともビミョーな距離感になっちゃう。



やい、オトコのほう。
チャンネーは、オマエを焼肉に誘ってんだ。
誘ってくれって誘ってんだ。

誘ってんのはなあ、
焼肉なていだケド、焼肉じゃねえんだぞ。

だから、「ふーん。そうなんだ」
じゃねえ。
「じゃ、今度、焼肉行こうぜ」だ。

「今度」じゃなくても、いい。
「これから」だ。

と、おれは
もしおれに関わってきたらまじでぶっ殺すぞオーラ
ぐらいの強い気持ちを
オトコのほうに発する。ハッスル。

いいから、行け、行くんだ!
と。



会話がフワフワしてるうちに
横浜線は町田に着いちゃった。
おれはテンマツを見届けぬまま
小田急線へと乗り換えてったのだった。



そういうセーシュン。
「大すきなチャンネーが目の前にいて」
「この距離をどう縮めようかウジウジ」
「どうも、もう一歩が踏みこめない」

この感じが、いいなあ。
うらまやすいなあ。

とおもっちゃったんである。



というのは、
おれがおいさんになっちゃったから
ではない。

そういう「恋の駆け引き」にも至らない
甘酸っぱい、あるいは甘々なきょくめん
なったことないから、デアル。



大学時代。
おれはまったくモテなかった。
とりわけ、サークルで。

あのう。
あたかも大学時代以外はモテてたかの物言いだが
人生つうじて、とにかく
チャンネーにモテない。

少年のころも、
中学も高校も、
オトナになってからも。



大学時代。
おれはサークルでまったくモテなかった。
センパイのチャンネーにとって
おれがアウト・オブ・眼中なのはモチロン。

同級生も
おれがアウト・オブ・眼中なのはモチロン。

2年生になって、後輩のチャンネーが入っても
おれがアウト・オブ・眼中なのはモチロン。

サークルで代をもつ3年生になると
コーチ役をして1年生を教えたりする。
そこでフォーリンラブする王道のケース。

そんな絶好の売り手市場でさえモチロン
おれはアウト・オブ・眼中だった。



あまりにもモテない日々を過ごすなか
おれはとうとう、
おんなじようにまったくモテない
センパイのヨッちゃんと「死ね死ね団」を結成した。

もう、モテにはいかない。
すべてのモテどもを
悪のかぎりを尽くして、ぶっ壊しにかかる。
そんな、死ね死ね団。

じぶんはもう
オトコでもオンナでもなく、性別「死ね死ね団」。



死ね死ね団を結成してはじめて
「電車でよくいるBBA。
コイツら、よくもまあ女性であることを放棄したな」
なひとたちの気持ちが
わかったような気がした。

カノジョらはカノジョらなりに
いろいろ1周して、いまに至ったんだ。
そうだ。そうなんだよ。と。



まあ、死ね死ね団が尽くした
「悪のかぎり」って
こんなこと(↓)なんだけどな。

キャンパスでカップルを見つけるや
ヨッちゃんと2人で走ってって
「死ね死ね~」
って言いながら2人の間に割って入る。



。。。



大学時代。
そんなおれだって、数回は恋をした。
でも、ことごとく3ヶ月つづかない。

飽きちゃうし、飽きられちゃう。

じぶんにさもポリシーがあるかのような振る舞いをしやがる。
浅いことをさもコムズカシっぽく、ドヤ顔で語りやがる。
あまつさえ、こんな外見。
そりゃ、モテるわけ、ねえ。



死ね死ね団の相棒、センパイのヨッちゃん。

おれとの決定的な差は
ジツは隠れファンがいっぱいいた
ということ。

確かに
トークはむちゃくちゃおもろい。
場を盛り上げることもできる。
というか、かんぜんにウタゲ番長。
男気は満点。
よく見りゃ、顔もむちゃくちゃカッコいいし
テニスもチョーうまい。

モテなかったんではなく
いわゆる、硬派ぶってただけ。
鉄人みずからチャンネーを寄せつけなかった。
というだけだった。

じっさい後年、モテモテ人生をあゆんでる。



かたや、おれ。
大学4年の、卒業を間近に控えたころ。
たまたま同期がみんな集まり
「こんなかで誰がいちばん先に結婚するんだろーね」
というハナシになった。

そしてどういういきさつか忘れたが
なぜか投票形式になった。

同期は男女15人ぐらいいたのかな。

ケッカ。
おれは下馬評どおりぶっちぎりの最下位。
前評判どおりの、ゼロ票。

ぐらい。
自他ともに認める死ね死ね団だった。
半永久的に団長のお墨付きをもらったようなもん、だった。



そんくらい、とにかくモテなかった。
いや、いまも、モテない。



だからこそ。
横浜線にいた若いダンジョ。

本人たちがときめいちゃって
それでも、逡巡しちゃってたり。

いろいろ、ミエミエだったり。

おれみたいな、たまたま近くに居合わせたひとまで
「おまえら、がんばれ」
ってなっちゃうような
そんなのって、いいなあとおもっちゃうんである。



そんなモンモンを抱え
明日からジョグフッカツ。

ジョグって
そんなモンモンのはけぐち
じゃねえよな?

なんか、ひずんでる、よな?