キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

マラソン関連の本まとめ

「じぶんで考えたように言ってるけど、
アレって○○に書いてあることのパクリじゃね」

そのとーり!

いろいろつまみ食いして
都合のいいところだけ採り入れてマス。

そんなわけで、GW特別企画第2弾!
マラソン関連のオススメの本と
おれがその本から採り入れたエッセンスをまとめとく。

GW、もうすぐ終わっちゃうケド。。。


以下、奇をてらったものも
掘り出しものも、ない。

「マラソン走る」かつ「関連の本読むのすき」なひとには
いまさら、ぐらいアタリマエなラインナップかもしれない。
が、とりあえず。





草ジョガーにとっての神様・金哲彦さんの本。

この本のスゴイ点は
「専門家が日々の練習メニューのモデルを広くカイチンしちゃった」
ところ。

練習メニューの公開は後発でeA式とかSWAC式でもやっていて
実際、そっちのほうが草ジョガーにはそぐうよなあ
とはおもうものの、
端緒を開いた、画期的な本。

これによって
「期分け」
という、ガチなひとでなければ知らなかったこと
また具体的にどう取り組めばいいかということ
がドシロートにもわかるようになった。



本編は大きく3つ。目標ごとに
初心者=完走
中級者=サブ4
上級者=サブ3
と分かれてて、それぞれ
○架空のケーススタディー
○ポイント解説
○練習メニュー
という構成になってるんだが
ケーススタディー後の「ワンポイント解説」
だけでも、買って、読む、価値はあるとおもう。

おれはとくにサブ4前後のころ。
まいんちこの本をくり返し読んでた。

1冊目、2冊目はボロボロになり。
3冊目はフルマラソンを走るという後輩にプレゼント。
いま手元にあるのは4冊目、デアル。



目からウロコポイントは2つ。
「全習法、分習法」と「フタをする」。
セット練習には、大きく2種類ある。ひとつは軽い練習と重い練習を組み合わせることで、疲労が残らないようにするもの。もう一方は、スタミナ系とスピード系など、異なる目的の練習を組み合わせることでひとつの大きな効果を得るもの。これは分習法の考え方だ。分けて練習を実施することによって、個別に、よりハードなトレーニングをすることが可能になるのである。
これに対して、ハーフマラソンなどのレースを通して、レースに必要な要素をトレーニングするというのが全習法である。(p.156)
前半最後の120分LSDは、前日の30km持久走の長めのクールダウンをイメージして走ろう。ここで重要なのが「スタミナにフタをする」という感覚。よりスピード感覚の強い練習をした翌日に、ゆっくり長く走ることによって、スタミナがなくならないように身体に閉じ込めることができるのだ。(p.194)



ちなみのちなみに。
そんな感じで金さんの本は
ゼロスタートのひとは必読。

上の本の前に、
コレとか、

コレとか。


「とにかく走りゃいいんでしょ、走りゃ」
という無知(さいしょのころのおれ)に対して。
あるいは「フォーム何を気をつけたらいいの?」
というひと(さいしょのころのおれ)に対して。
求めてるような答えを教えてくれる。

マラソンを走ろうとするひとなら
なにを目指すんであれ、必読。






ほんらいは『走力UPトレーニング』が基本編
『<新常識>トレーニング』が応用編らしい。

んだが、おれが買ったのがこの順。
なんの考えもなく、たまたま、書店で出合った順。
どちらもきわめて教科書的。

著者は大手なランクラの代表者。
SWAC式 マラソンステップアップトレーニング』という
こちらも大手なランクラが著者の本もあるのだが
見つけたのが<新常識>が先で
立ち読みしたらわりと似ていたので
2冊あったら目移りするとおもってこちらに徹することにした。

出逢い。ですな。
だからリアル書店はおもしろい。



『<新常識>トレーニング』のスゴイ点は
上記の『わかる本』の感じでより緻密になってる点。

目標タイムと、期分けのどの「期」にいるかによって
めやすのタイムが記してあったりする。

目からウロコポイントは
新常識5 きついトレーニングだから効果がある、というわけではない!(p.24)
たとえばおんなじ10kmを走るとして
「1000mのインターバル10本」と
「キロ5のペース走」があったとする。

体感的にインターバルのほうがキツイとして
じゃあインターバルばっかやれば速くなっていいかというと
かならずしもそうではない。
なぜなら、メニューの目的が違うから。

トレーニングにはかならず目的があるはずで
その目的にそぐうトレーニングをすることが
いちばん効果的である。

というような物言い。



ただ、この本の「漸進的」を真に受けて
長い間、壁に当たった。

ムロン、おれの解釈マチガイ、脳ミソの足りなさゆえ、のこと
なんだが。



『走力UPトレーニング』は
『<新常識トレーニング>』よかくり返し読んだ。
カバーがボロボロになって処分しちゃう、ぐらい。

前者が総論なら、後者は各論、となる。



目からウロコポイントは
LSDについての言及。

「LSD」ってのは難しくて、
ペースや役割の定義がひとそれぞれ著しく異なる。
LSDはいらねえ、というひともいる。

おれは、この本のいう
「走力にかかわらずペースはキロ7~8分」
(チョー感覚的で引用もできねえ)
に賛同してる。

おれにとって
180分LSDってのはものすごい重要な位置付けで
○30km超のレースペース走
○1000m×7本のインターバル
とおんなじぐらい、きつくてやだ。
前の日とか、チョー憂鬱になる。

でも2、3回くり返すと、効果が目に見えてわかる。
今年の夏も
「速いペースのロング走は暑くて死んじゃう」
「でも、なんらかスタミナ的なものは要る」
となったときに、やるとおもう。





この本については、前にも触れたことがある。
ただし○○にかぎる(2013/02/18)
フォローするわけじゃないが(2013/02/19)

目からウロコポイントは、メリハリの大切さ。
Take式3分の1ラン法則の肝は、ポイント練習では頑張って全力で走って追い込みますが、3分の2を占める疲労抜きジョグではゆっくりゆっくり走ること。
(中略)最悪なのは、疲労抜きジョグで必要以上の距離を必要以上に速いペースで走って疲労をためて、ポイント練習で力を発揮できなくなることです。
たとえば、練習会などのポイント練習で1000mのインターバルを7本やるとします。それなのに「昨日の疲れが残っているから、今日は5本でいいや」と言い訳をしているようでは伸びません。
質の高いポイント練習をこなせるようんするために、ゆっくり走って疲労を抜いてやるわけです。(p.46)
多少の異論はあるものの、
「エッセンス切り取り」的には大いに首肯。

「ポイント練習を死ぬ気でやる」
といういまのスタンスは、この本からイタダイタ。





初マラソンの2010つくばから
なんのコンキョもなくネガティブスプリットだった。

要するにスタミナに自信がないのと
疲れ切ってから粘るのが性に合わないから。

なんだが、コレ。

「なんのコンキョもなく」
なころに、学者センセイが「コンキョ満点」
でこんな本を出してるんだからそりゃ
飛びつきますわな。

目からウロコポイントは
ペース戦略のハナシなんだけど
引用部が長すぎるので、カツアイ。

あと、セルフコーチングへの言及は
うんうん、と首肯しながら読んだ。
コレは大いに感激して、ブログにも書いた。
おれから盗みなされ(2012/10/27)





今年のはじめ、
出口の見えないトンネルを
進んでんだか退いてんだか止まってんだか
してるときに出合った本。

「ネガティブスプリット」というおれのスタイル
「じゃあどうすりゃいいのか」というソリューション
「小出監督」という尊敬すべきひと
が一体となりゃ、そりゃ、目を皿にして読みますわな、と。



小出監督のロジックやら
鈴木博美や有森裕子、高橋尚子の指導方針やら
練習メニューのサンプルやら
書いてあるんだけど、

目からウロコポイントは
サブ4は「脚づくりだけでいい」(p.35)
サブ3は
「心肺の強化」に重点を置いて、同時にそれに見合った脚をつくります。(p.88)

いまの取り組みは
『マラソンはゆっくり走れば~』
でのメリハリ。
『ネガティブスプリットで~』
での理論。そしてこの
『30キロ過ぎで~』
での具体論。がもとになってる。



ひとつエクスキューズしとく。



これまでも含めて、マラソン関連の本についてブログに書くとき
「かならずじぶんで試してから」
を何となく決まりごとにしてる。

読んだ→「!」→書く
はしない。



座学でピンときても
ジツは現実的ではなかったり
「一般的に正しいのかもしれんがおれには合わん」
ということがままある。
もちろん逆もある。

別におれ、教科書つくってるわけじゃない。
マラソンに取り組むにあたって
じぶんがいいなあ、じぶんに合うなあ
とおもったことをカイチンしてるだけ。

どう考え、どうしてったかという
極私的な試行錯誤を記録してるだけ。

「そんなん、オフラインの日記でも書いてろよ」
なんだが、
目からウロコが落ちるような方法や考えかたを見つけたら
ついついひとに伝えたくなっちゃうもの。じゃん。



しょせんシロートの独断と偏見なので、トーゼン
「おめえの言ってるコレ、おかしい」
「そんなことよか、もっと○○○があるだろ!」
もあるだろうし

「そういうハナシなら、○○○も参考になるぜ」
「そのアプローチなら、○○○を気をつけるともっとよさそうよん」
「根本的に○○○をあらためないと、キビシーでっせ」
もあるだろう。

こうして晒すことでむしろソレを知りたい。
という気持ちもある。

そんなもん、とんだ
「こんな辺境ブログで
頼んでもねえのに勝手に晒しといて
なーに都合いいこと考えてんだ。このスケベ野郎」
なんだケド。



ほかにも
トレーニングに直結はしないものの
考えかたは大いに参考になる本もあれば、
ブログに書くに至らないホド
まだ読み込めてなかったり実行できていない本もある。

すでに過去、ちらっと触れてたりするのもあるかもしれんが
いちおう挙げとく。

前者の代表は
コレだったり(↓)

コレだったり(↓)

コレだったり(↓)する。


後者の代表は
コレだったり(↓)。

コレだったり(↓)。

コレだったり(↓)。

コレだったり(↓)する。


ほか、猫ひろしとか岩本能史の本も
ものすごく首肯する部分があるんだが
今回は紙面のつごうでカツアイした。

こんなスペースの制限もない
あまつさえダラダラエントリーで
「紙面のつごう」っていったい何だ?



ま、なんつうか、
じぶんでこんなエントリー書いといてナンだが

○こういうブログやamazonの評判を鵜呑みにしない。
○著者の知名度にまどわされない。
○本屋で立ち読みのひとつもして
「これぞ!」とおもったら購入して手元に置く。
○類書があったらインスピレーションでとりあえず1冊だけ選ぶ。
○安易に目移りしない。

って大切だとおもう。

そのためにも厳正なる立ち読み
バンザイ、だ。