いい意味で、アタリマエのことしか書いてない良書。
ただし、表題。「○○にかぎる」を踏まえておくことが前提となる。
そこを読み違えると
「逆ギレした自分て、バッカみたい」
ってなる。
表題、死語だろうか? まあいい。
おれはイケメンって言葉が大っ嫌いなんだが、関係ないからまあいい。。。
*
ケツロンからいっちゃう。
表題の○○の内容ね。
「サブ3が手に届きそう」なんだけど、
「練習しすぎてケガしちゃいがち」な
「40代以上」。
デス。たぶん。
とはいえ、別におれみたいな
「サブ3なんてまだまだ遠い」
「機嫌のよしあしで喜んで練習をサボっちゃいがち」な
「(かろうじて)30代」
にとっても大いに参考になるんだけど、
想定してる読者はソコですよ。
ということ。
ただ、それだけ。
*
「ゆっくり走ったって3時間切れねえよ!」
「陸上経験者なんか例に出されたって、おれには当てはまらねえよ!」
などと逆ギレしてる人、
ザンネンながらザンネンでした。
ゆっくり走るだけでサブ3できるならみんなやってるわ、ボケ。
「おれには当てはまらねえ」って、一生「アンタにジャストフィット本」探してろ、タコ。
とか言われちゃう。
とおもう。
*
というのも、冒頭で言ったとおり、
この本はよく読めば
アタリマエのことしか言ってないとわかるからである。
ん? 語弊があるかもなので言い直す。
アタリマエのことをていねいに言っているだけだとわかるからである。
すなわち、
1)「ポイント練習=力をつける練習」なんだから、ポイント練習をしっかりできるよう、考えて走れ。
2)サブ3目指すなら、それなりの地力がついてる必要があるし、(距離も強度も)それなりの練習量が要る。
チョー正論。首肯しまくる。
枕元に置いて毎晩、寝しなにページを繰る、ぐらい。
*
だが、別にアマノジャクルではなく、
ちょっと反論したくてしようがねえ。
サブ3なんか視界にも入ってない分際だが、反論したくてしようがねえ。
*
走行距離について。
「はじめに」でこんなことを言っている。
走りすぎると疲労が蓄積して故障やケガを招きます。ランナーにとって重要なのは、月間何km走ったかという距離(量)ではなく、どんなトレーニングをしたかという内容(質)です。かたやもくじ「第3章 サブスリー必達1か月メニュー」から抜粋。
アテネ五輪の女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずき選手は、「走った距離は裏切らない」という名台詞を残しました。この言葉は日本中のランナーの共感を呼びましたが、彼女自身は過酷なトレーニングにより故障を繰り返し、残念ながらいまだに完全復活にはいたっていません。
「走った距離は裏切らない」のではなく「走った内容は裏切らない」が真実です。
4週前 40km走(1km4分35秒ペース)疲労抜きジョグ80kmちょっと待ちたまえ。
3週前 30km走(1km4分25秒ペース)疲労抜きジョグ60km
2週前 20km走(1km4分15秒ペース)疲労抜きジョグ40km
1週前 10km走(1km4分05秒ペース)疲労抜きジョグ20km
といいたい。
待ちたまえなどという言いぐさ、
誰のていかは知らんが、とりあえず。
*
最初の引用部。
「量より質」。正しい。とおもう。
不肖コノワタクシもずっと考えてるコト。
きょくたんな例だけど、
「キロ7分ペースで月間300km」と「キロ4分ペースで月間100km」、
どっちの練習のほうがミになるって、
後者に決まってんじゃん。とか。
次の引用部。
こういう方法論もあるんだあ。と、すごく参考になった。
あまつさえわかりやすい。
部分部分を取り上げれば、納得できるモノイイ。
なんだが、
この2つがおなじ本のなかにあるって、なんかムジュンしてね?
ジツはムジュンしてねえけど、なんか釈然としなくね?
という。
もくじの引用部にしたがうと、ラストの1ヶ月で
(40+80)+(30+60)+(20+40)+(10+20)
=300km
テーパリング(量を減らして疲れを取る)してる月で、300km走る。
じゃあ、いちばん練習しなきゃいけないその前の2ヶ月とか、
どんくらい走るの? という。
これって「それなりの量走れ」ってことだよね。
という。
「それなり」というのは、我ながらいろんな要素を無視した
感覚的な物言いだが、少なくとも
「走った距離は裏切らない」のではなく「走った内容は裏切らない」が真実です。と胸張っていうほど、「距離」部を否定できなくね?
ぐらいにはおもう。
*
うーむ、長くなっちゃったのでカツアイするが、
あと、「疲労抜きジョグ」のペースについて
ホントにそれでいいの?
それじゃ疲労抜きになんなくね?
みたいなこともいいたい。
うーむ、長くなっちゃったのでカツアイするが、
にしても、すごくいい本だとおもう。
ただ、何か核の部分を言わずに隠してるような気もする。
なんとなくだけど。