この季節になると、
日刊スポーツのプロ野球選手名鑑が発売になる。
むかしからこれが大好きで、
書店にプロ野球名鑑が並ぶころになると、
球春来れりみたいな
わけのわからない胸の高鳴りをおぼえる。
「この胸の高鳴り、これって恋なの?」
と、時かけ原田知世なていで。
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というわけで今年も買っちまった。
ビバ、アナログ。ジャーン。
あくまで手元に残ってるものベースで、
今年、2012年版で23年連続。
1990年から買いつづけてるんである。
ぜんぶ、穴があくほどみまくってるんである。
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これ、1990年。
阿波野、西崎のトレンディーエースに、
連続完投の日本記録をつくった斎藤雅樹、
そしてブンブン丸池山。
そんな時代。
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中身。
今年版。
恣意的に、高校の後輩、ソフバン福田があっちに載ってるページ。
1990年。
恣意的に、津田が載ってるページ。
05年からオールカラーになったんだが、
おれはこれ、改悪だとおもう。
なにしろ紙がムダに厚い。。。
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構成的にはだいたい、
表紙を開くと最も注目な選手のグラビア、広告がちょっと入って、
次に注目な選手、つづいてドラ1特集か、最近だと日本人MLB選手特集
となる。
なんて説明はつまらん。
とりあえず、1990年版の広告で楽しんでくれっ。
おフランス在住のエコーズ辻の奥さん。
対向は近鉄の大石大二郎とタツノリ。
ひかる・ひかりのぷっつん劇場~の片われの人。
うーむ。時代だ。
写真をクリックすると、拡大表示されマス。いちおう。
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むかし、これが発売されて、もっとも胸が躍ったのは2つ。
1つはルーキーの欄。
高校野球好きとしては
「池田高校の水野が江川の次に載ってる!」
とか、そういうネクストステージへの期待感、
みたいなものに異常に興奮した。
もう1つは巻末の「今年達成されそうな記録」コーナー。
上り調子の選手がガンガン通算200本塁打とかにノミネートされてるほか、
「これはいくらなんでも」までラインナップされてたりする。
たとえば、300本塁打のところ。
選手名(チーム)、去年までの通算、あと何本、去年何本、の並びで
田代(洋)、(通算)274、(あと)26、(去年)0
とか。
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時代の流れという意味では、
1990年当時だと、家族は奥さんと子どもの名前と年齢がバッチリさらされていた。
個人情報保護法。。。
なくしちゃって記憶だけなんだけど、
もっと前だと、選手の自宅の住所も載っていた。
あと、1日に吸うタバコの本数と、どんくらい酒を飲むかも載っていた。
「どんくらい酒を飲むか」が秀逸。
なんでかというと、単位が「ボトル」。
まったく飲めない人は「飲めない」。
あまり飲まない人は「ボトル半分」、
酒豪になると「ボトル3本」。
だいたいの標準が「ボトル1本」。。。
うっそだ~。
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ちなみに。
いちばん上の歴代すべてを積み重ねた写真、
実は1994年版だけない。
買ってないはずはないんだが、なぜかないのだ。
年代的にはちょうど大学受験でテンパってたころなんだが、
受験ごときで買い忘れるわけはない。
高3の秋、家庭教師を終えて夕飯を食っているとき
「荒木大輔、1541日ぶりに復活」のニュース。
「うおー、勉強なんかしてる場合じゃなかった」
と叫ぶおれの横で、
あきらかに「こいつあダメだ」な家庭教師の顔。
んなもんだから、買い忘れるわけはない。
んである。