朝っぱらから横浜の山手というところで取材。
いやあ、遠かった。
帰路、カメラマンさんと山手駅ホームで上り電車を待つ。
ベテランの男性カメラマンさん。
はっきりと意見は言うが、物腰はとてもやわからく、
ぜったい怒ったりなんかしないんだろうなあ、
というタイプ。
ひとしきり話し、会話のネタがなくなったころ、
そういや、この人、電車好きだったなあとおもい出す。
オレ「そういや、○○さん。“鉄”という意味では、どのジャンルとかあるんですか。時刻表とか車体とか旅とか……」
カメラマン「ボク、そういうふうにマスコミが作った枠で鉄道好きがくくられるの、一番キライなんですよ」
いつになくキビシー。おもわず気圧された。
いわく、このカメラマンさんは「電車」にまつわるものなら
なんでも好きで、ナニ鉄とかいう垣根はないんだそうだ。
オレも重箱の隅をつつくよーな趣味が好きで、
変にくくられると、大きな石をどけたら出てきたダンゴムシ
みたいに、心がザワザワすることがある。
だから、カメラマンさんがキライという気持ちはよくわかる。
しかし、こわかったー。
怒らなそうな人がちょっとムッとするだけで、
ふだんからうるさい人の100万倍はこわい。